・第1章 お1人様でも安心
・第2章 鶏が先か、卵が先か
・第3章 アルバイト
・第4章 デビュー
・第5章 時間泥棒
・第6章 都会のオアシス
・第7章 待遇と出会いと
・第8章 麻雀で食う
好きな麻雀に携わる仕事で食っていこう――
そう決めたと同時に麻雀プロ団体の試験を受けることにした。
運転免許証を取得するようなものだ。いつか何かの
役に立つときが来るかもしれない。ふんわりとした動機だった。
当時麻雀プロのことは全く知らなかった。
月に約1回、麻雀の試合に出向いてはその都度会費を支払う。
ただそれだけを繰り返した。とても有意義だとは思えない。
麻雀プロになって1年を過ぎた頃にはもう既に退会を考えていた。
麻雀に携わる仕事で食っていきたい
そのために麻雀プロになったのに――