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【ブログ】ラジオ放送に関するアンケート調査 / イントネーションと既読
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【ブログ】ラジオ放送に関するアンケート調査 / イントネーションと既読

2014-09-21 13:10
    「ラジオ放送に関するアンケート調査」  2014年5月26日

     1月の給食アンケート調査と新聞閲覧に関するアンケート調査に続き、ラジオ放送のアンケート用紙が配布された。
     今までのアンケートは希望者のみ用紙をもらうスタイルだったが、今回は全員に配っていた。

     新聞アンケートは、購入新聞紙の選定の参考とするための調査で、日刊通常新聞は5紙(読売・朝日・日本経済・毎日・産経)、日刊特別新聞も5紙(日刊スポーツ・スポーツニッポン・サンケイスポーツ・スポーツ報知・デイリースポーツ)から選ぶというものだった。
     結果的に現在東京拘置所では、読売・朝日・日経・日刊スポーツ・スポニチから購読できる。

     ラジオのアンケートには

    「今後のラジオ放送の番組表作成の参考とするための調査です。放送している38番組の中から聴きたい番組について○(まる)を、3番組以内で選び記入してください」

     と書かれてあった。

     漢字のすべてにルビが振ってある。この文章に振り仮名が必要ということは、被収容者の識字率が低いのだろうか……。

     それはともかく、私は東京拘置所のラジオ放送には常々不満を抱いていた。
     1週間に38番組って多過ぎでしょうよ。埼玉は9割方NHK第1と地元密着のFM局NACK5。毎日同じ時間に同じ帯番組が放送されていた。録音は一切なし。すべて生。
     私の裁判報道もそのまま流れた。 東拘は、ワイド番組を最初から最後まで聴かせない。2時間のワイド番組を1時間ずつ別の局の番組に切り替えるっておかしいでしょ。
     しかも毎日違う帯番組を放送するという奇妙な構成。

     昼の11時50分~12時10分までは、録音・検閲された朝7時のNHKニュースが流れ、夜6時50分~7時5分には正午のニュースが突然流される。これも気に入らない。
     午前10時から30分間、NHKの歌謡スクランブルが流れる。これは前日の1時から放送された録音で、1時間番組の前半だけが流されるのだ。

     私はこれが鬱陶しくてたまらず、日中はラジオのヴォリュームコントローラーをOFFにしています。拘置所ではラジオで時間を確認する人が多いけれど、私は時計が見れるので、その点はラジオを切っても不自由しないのです。

     午後3時にも突然30分だけ、なぜかここは生放送が流れる。もちろん帯のワイド番組だ。

     夜の7時のいま、昼のニュースが流れておる。
     5分からTOKYO FMの「タイムライン」に切り替わる。最初の5分が聴けない。

     8時になると、ロックミュージックの「AOR」。この枠は先日までJ-WAVEの「ジャムザワールド」だった。1時間50分の番組なのに、9時には就寝の音楽に切り替わり、もやもやした。

     夏場所で白鵬が29度目の優勝を飾った。昨日までは5時~6時まで大相撲中継だった。場所中は毎日放送される。埼玉は開幕から14日間5時半~6時まで、千秋楽だけ5時から放送された。

     今日のアンケートで「大相撲の放送時間について、1つ選んでください」という設問に

    ①午後5時から午後6時まで
    ②午後5時半から午後6時まで
    ③特になし

     と選択肢があったので、埼玉では②の人が多かったのかもしれない。東京は①が多いのだろう。

     「週に何回プロ野球放送を聴きたいですか」という問いもあった。
     「何時から何時まで聴きたいですか」
     「好きな球団名を1つ記入してください」なんて細やかに尋ねてきた。

     「スポーツに関する主要な大会の放送で聴きたい番組を選択してください」というのもあった。

     オリンピック、ワールドカップ、日本シリーズ、マラソンなんてラジオで聴きたいかしらねぇ。試合途中で切り替わるのに。

     スポーツ番組に関して、特に女子は「全く聴きたくない」にチェックする人が多いのだけど、なにせ男子が9割の施設だからその意見が反映されることはないんだな。

     「現在放送している『番組予告』は必要ですか」という質問もあった。

     埼玉は番組表が紙で配布されていた。通常と大相撲とプロ野球シーズンの3パターン。ラジオ局の番組改編がない限り年中同じ。
     東拘は、毎日若い男性職員の声で「この後の放送番組をお知らせします」とアナウンスがあるのです。それほど放送内容がコロコロ変わるわけ。

     アンケート用紙には「現在、電波状況等の都合により、当所において放送しているラジオ局は、AM局:NHK第1、TBSラジオ、文化放送、FM局:NHK FM、東京FM、J-WAVE、bay FM、FM横浜、NACK5、Inter FMの10局となっています。」と書かれていたけれど、本当に満遍なく10局の番組が放送されるのです。落ち着かないよ!音楽中心のFMばかりじゃ疲れるわよ。

     放送全般についての要望、意見、感想、番組のリクエストなどを記入する自由筆記欄があった。ここは私と同じ不満を持っている小菅ヒルズの住人が記載してくれることを願いつつ、私はTBSラジオのお気に入り番組に3つ○(まる)をつけて提出した。しかし、TBSラジオって何でこうも面白いんだろう。  


    「イントネーションと既読」  2014年5月28日

      パパ軍団のチームワークがやたら凄いのはなぜだろうと以前から気になっていた。

     具体的に実感するのは、差し入れがダブらないこと。

     おじさま軍団と何が違うのか気になり、支援メンバー間の連絡方法を訊いてみた。
     LINEのグループ機能を利用して、拘置所窓口や郵送で差し入れた物を伝え合っているということを手紙で知った。

     2009年からスーパーアナログ生活をしている私にとって、TwitterとLINEは使ったことも見たこともないものである。
     未だに携帯電話を愛用しているおじさまとスマートフォンのパパとの違いが、初めてあらわになった。何てったって、おじさまの連絡手段はガラケーとFAXだから。

     時代はデジタル社会、ソーシャルメディア全盛、何事も合理化し効率性重視になっているらしい。勾留の身にある者を支援する人たちも、SNSを上手に利用している方が役立つのが現実です。
     スマホを板チョコ呼ばわりしていたパパが、LINEを使いこなしているとは意外だった。

     ある日、40代の彼がパパのLINE使いについて「既読の2文字しか打たないんだぜ」と苦笑いして言った。私は「律儀ねぇ」と感心した。

    「え!?ここは笑うところだけど……」
    「え?何が?パパは、メッセージを読みましたよーって返信してくるわけでしょう?」
    「いや、そうなんだけど、既読マークって読めば自動的に表示されるわけ」
    「えっ!そうなの!?知らなかった……『既読』ってメッセージを返信しないと既読スルーって言われると思ってたわ」
    「……ちなみにずっと気になってたんだけどLINEのイントネーションも間違ってるからね。下がるんじゃなくて上がるの」
    「え?英語のアクセントと違うの?」
    「LINE株式会社って日本の企業だから」
    「椿や牡丹じゃなくてスミレや桜ってこと?」
    「は?」
    「イントネーションよ」
    「あぁ、スミレ、サクラ、うんそうだね。佳苗さん、Twitterもアメリカンみたいなイントネーションで言うけど、違うからね」
    「え~!?五葉松と一緒じゃないの?正しいツイッター教えて」
    「ツイッター」
    「サツマイモかぁ」
    「サツマイモ……まぁそうだね」
    「ボールペンと同じだ。ツイッター。ふうん。いいこと教わっちゃった。ありがとう。グループの会話って情報漏洩対策は万全なの?知らない人が覗けないようになってる?」
    「うん。大丈夫だよ。心配いらない」
    「チームのメンバーが一斉にオンラインで会話できるなんてチャットみたいだね」
    「LINEって無料チャットアプリだから・・・」

     彼の顔が引きつっていたのが忘れられません。
     私は、アナログ人間のおじさまを笑えなくなってまいりました。
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