「まだ五時半じゃないか」

 眠い目を擦る僕の顔を娘が嬉しそうに叩いている。子供が早起きだというのは本当だというのをこのところ身を以て思い知らされている。あと1時間、いや、あと30分寝ていたいという絶妙なところで起こされる。とはいえ泣き声ではなく、笑顔と平手打ちで起こされるのが救いなのだけれど。