保育園の帰りに手を繋いで歩いていたら娘が僕を見上げて「あじさい」と言った。と書いてはいるものの、すぐに分かったわけではない。「はじはい?」「ちがう」と首を振る。「はじあい?」「ちがう?」「もしかして、あじさい?」「わかった!」と嬉しそうに笑う。初めての言葉を発した時は大抵そうだ。