草の根広告社
「この町の匂い」
たとえば、海岸線を走っている時のこと。向かい風が運んでくる潮の匂い。追い風に乗ってやってくる森の緑の匂い。海草やプランクトンが発する磯の香り。そして、全身をあたたかく包むような太陽の匂い。実に様々な匂いが鼻先を刺激する。そして、記憶の中に眠っていた言葉にできない何かが、様々な感情とともに呼び覚まされる。
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コメント
コメントを書く初めてコメントさせていただきます。いつも楽しみに拝見させていただいてます。
昔、祖母の家に行ったとき、太陽の匂い、風の匂い、静寂の中の風の音、夕暮れ時の各家庭の匂いや音様々なものを5感すべてで感じました。その頃が懐かしいです。5感でもって人は成長するんだなと思うと、いまの都会暮らしを考え直したいなと思いました。
匂い 感じますよね
普段に香る匂いは もとより 季節の匂いも
田舎に住んでいるからこそなのか 「あ。この草の香り また この季節がきたな」無意識に感じて 憶えてる匂いが あれこれあります
しかし 昔の田舎なら当たり前だった匂いも 現在では 環境問題になることもあります
なかなか 難しいことです
みんなが 小原さんみたいに思って頂けると良いのですけどね
...うちの子どもたち 五右衛門風呂が 大好きですよ
湯船を洗濯機みたいに回転して 遊びながら入ってました それが 懐かしいそうです
>>1
何かのきっかけになっていれば、とてもうれしいです。
匂いや音。毎日、同じ時間に聞こえる音ってありますよね。
私の住んでいる場所は近くに山があるので、朝、目を覚まして布団の中で耳を澄ますと鳥の鳴き声が聞こえてきます。それは季節によって変わります。
今まであまり意識していなかったけれど、自分は鳥の鳴き声で季節を感じられる場所で暮らしてるんだと気づき、ちょっと幸せな気持ちになりました(^^)
小原さんの住んでいる海辺の小さな町では、朝目覚めたときに聞こえてくるのはどんな音ですか?
薪の匂い。小さかった頃の大切な風景を思い起こさせます。ほんのりと染まりはじめた薄桃色の空が夕餉の時を知らせるころ、ふわりと漂ってきた薪のかほり。田畑の合間に点在する家々から昇る白い煙。時がこの美しい風景を永遠に止めてくれたらどんなに幸せだろうと、夢見心地で薪のかほりを胸一杯吸い込みました。今でも薪の匂いに出逢うと、その風景の中で幸せだった小さな私になります。