オリーブの木は生きている限り、百年でも二百年でも、或いは千年でも実をつけてくれるそうだ。先日取材させて頂いた神奈川県二宮町「ユニバーサル農場」の濱田さんが教えてくれた。濱田さんは200本近くのオリーブの木を生育し、収穫した実でオリーブオイルを搾油している。200本と聞くととても多く感じるけれど、西欧の一般的なオリーブ農家からすればむしろ少な過ぎる方だ。

 かつて生産量世界一を誇るスペインの田舎町を旅したとき、車窓越しに見たオリーブ畑は永遠に続いているのではないかと錯覚するほど広大だった。
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