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マクガイヤーチャンネル 第152号 【質問コーナー 第7回】
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マクガイヤーチャンネル 第152号 【質問コーナー 第7回】

2018-01-03 07:00
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    マクガイヤーチャンネル 第152号 2018/1/3
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    あけましておめでとうございます、マクガイヤーです。

    今年もよろしくお願いします。

    前回の放送「「Dr.マクガイヤーのオタ忘年会2017」」は如何だったでしょうか?

    コミケ、『ドラクエ11』、トランスフォーマー玩具、オナホの話とたいへん盛り上がり、年の瀬にふさわしい放送になりました。

    また、コミケのブースに来て頂いた方には厚く御礼申し上げます。その後、ゲストと出演したヤングサンデー年越し放送も大いに盛り上がりました。

    コミケで頒布した『大長編ドラえもん』解説本ですが、↓で通販しております。ご利用下さい。

    https://yamadareiji.thebase.in/items/9429081



    マクガイヤーチャンネルの今後の放送予定は以下のようになっております。


    ○1月6日(土)20時~

    「古谷実とバケモノ」

    1993年に『行け!稲中卓球部』でデビューした古谷実は、自分のような90年代に多感な時期を過ごしたアラフォー世代にとって特別な漫画家です。

    オタクな友達もサブカルな知り合いもヤンキーなクラスメイトも、全員『行け!稲中卓球部』を読んでましたし、『僕といっしょ』『グリーンヒル』もほぼ同じような読まれ方をされていました。注意深く読んでいた読者以外には気づかれなかったのです、古谷実の心の底には「怪物」や「バケモノ」に象徴される何かが棲んでいることを……

    ほとんどの取材やインタビューを断っている古谷実はいったいなにを考えているのか、2010年代以降『ヒミズ』『ヒメアノ~ル』『わにとかげぎす』といった作品が続々と映像化され再び注目されている理由などついて、解説したいと思います。

    アシスタントとして、アメコミ翻訳家の御代しおりさん(https://twitter.com/watagashiori)に出演して頂く予定です。



    ○1月20日(土)20時~

    「最近のマクガイヤー 2018年1月号」

    いつも通り最近面白かった映画や漫画について、まったりとひとり喋りでお送りします。

    詳細未定



    ○Facebookにてグループを作っています。

    観覧をご希望の際はこちらに参加をお願いします。

    https://www.facebook.com/groups/1719467311709301

    (Facebookでの活動履歴が少ない場合は参加を認証しない場合があります)




    今回のブロマガですが、前回に引き続きまして、皆様からお寄せ頂いた質問に答えます。


    なお、質問文は内容を変えない範囲で一部加工している場合があります。


    ちなみに前回までの質問コーナーはこちら。


    質問コーナー 第1回

    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar750447


    質問コーナー 第2回

    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar754825


    質問コーナー 第3回

    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar956732


    質問コーナー 第4回

    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar975225


    質問コーナー 第5回

    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1166559


    質問コーナー 第6回

    http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1388953





    31.

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    いつも楽しく番組拝聴させてもらってます。


    時事ネタのリクエストで、「コミケと叶姉妹と真木よう子」を取り上げてドクターに解説、考察していただきたいです。

    一般人には理解し難い、この炎上ニュースを是非ドクターの語りで聴きたいです。宜しくお願いします。

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    すみません。

    こちらも質問にお答えしないでいる間に、すっかり過去の話題になってしまったかもしれません。

    なぜ叶姉妹はコミケ文化圏に受け入れられているのに、真木よう子はそうで無かったのか、という質問だと思います。

    コミケ、というかオタクは余所者に敏感です。自分のムラではない人間が来たら、過剰に警戒心を抱きます。

    おそらく、マイノリティとして過ごしてきた経験をある程度お持ちなのでしょう、叶姉妹はその点に敏感でした。だから、初めてコミケ(C91)に参加した際もサークル参加ではなく一般参加、それもブログを通じて質疑応答を図り、周囲に限りなく気を使っての一般参加でした。C92にサークル参加してもその姿勢は変わらず、あらかじめコミケ準備会に相談をした上で、同人誌とグッズ頒布は専門スタッフに任せ、叶姉妹は特別に用意した名刺の頒布のみ行い、自分たちが参加した故の混乱を可能な限り抑えるという、コミケ文化へのリスペクトが感じられるものでした。更に、頒布した同人誌とグッズは後程受注販売を行い、転売屋の高額転売も封じるという鮮やかさです。また、叶姉妹は今回(C93)を最後にサークル参加を一旦終了し、一般参加に戻るそうです。2回のみサークル参加したことになるわけですが、去り際も鮮やかといって良いでしょう。

    一方で、真木よう子がコミケ参加を表明したのは、主演ドラマの低視聴率や、出演予定の映画や舞台を勝手な都合で降板したというニュースが報道された直後でした。一般的な客層を相手にしてきた芸能人が、人気に陰りが出てきたのを感じて「固い客」であるオタクを掴もうとすり寄ってきた……そう受け止める人が多かったのが、炎上した原因なのではないでしょうか。頒布予定のフォトマガジンの製作費をクラウドファンディングで入手するという、金銭的リスクを回避する手段――自分の身を切らない手段も――身銭を切ってコミケにサークル参加しているオタクに嫌われる原因だったのでしょう。

    しかし、真木よう子は人気絶頂の時期に『セクシコマンド―まさるさん』『ピューと吹く!ジャガー』でお馴染みのうすた京介への愛を表明していたり、『寄生獣』『団地ともお』を愛読書として挙げていたりと、実は叶姉妹よりもコミケ文化への相性は良いのではないかと自分は考えております。

    せめて、クラウドファディングではなく自費で、フォトマガジンではなくうすた京介のファンブックで、更に『アメトーーク!』などで自身の漫画愛を語るような機会(広瀬アリスのような)が事前にあれば、反応は180度変わっていたかもしれません。



    32.

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    最近飲食店で糖質制限メニューがちょっとしたブームになっていますが、科学者の目から見て糖質制限は正しいのか間違っているのかちょっとしたコメントでもよいので言及お願いします。

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    知識のある人にとっては聞きなれた話だと思いますが、「三大栄養素」という概念があります。蛋白質・炭水化物・脂質のことなのですが、これらをバランスよく摂取するのが大事なわけです。

    三大栄養素のうち、肥満の大きな原因となるのは脂質ではなく炭水化物であると言われています。また、糖尿病患者は血糖値を厳密にコントロールする必要がありますが、炭水化物は糖が幾つも連結した化合物であるので、炭水化物の摂取量をコントロールする糖質制限メニューを導入する必要があります。

    ダイエットに糖尿病患者用の糖質制限メニューを導入したのが糖質制限ダイエットの始まりですが、糖質摂取量をゼロにするのは危険です。「うどんはエネルギー効率が良い」みたいな言説は有名ですが、この世に存在する食べ物にはエネルギー効率が良い物から悪い物まで様々であり、悪い食べ物を分解してエネルギーにすると身体(内臓)に負担がかかるのです。

    糖質をゼロにすると、それまで糖質から得ていたエネルギーを蛋白質や脂質を分解することで行うことになります。これは、その分だけ内臓に負担がかかるということでもあります。脳にエネルギーも届き難くなり、思考力も低下するでしょう。

    ただ、それまで糖質を摂りすぎていた人にとっては、糖質を抑えるメニューの導入は効果的です。ごはんを二杯食べていた人が一杯に抑えるような、臓器に負担を与えない形で総カロリー数が低下するような食事療法は必ず効果があるでしょう。

    まぁ、それが一番難しいのですが。

    三食きちんと食べて運動する以外に、お腹が減ったらお菓子を食べるのではなくめんつゆを舐める「めんつゆダイエット」が一番効果あると思いますwww



    33.

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    ドクターマクガイヤーさん、こんにちは。

    いつも、面白い漫画や映画、アニメの紹介と解説、本当にありがとうございます。

    ドクターの教えてくれる映画や漫画の見方は、私の漫画の読書体験や映画鑑賞に、大変、貴重な物差しや補助線として役立たせていただいています。

    町山さんや宇多丸の評論よりも面白い! と思う事が何度あったか分かりません。

    本当です!


    このたび、12月の「最近のマクガイヤー」で『ブレードランナー2049』を取り上げて下さるとの事で、是非、放送前に質問として伺っておきたい事がありますので、お答え頂けたらと思い、お便りしました。

    もし、気が向いたらで結構ですが、解説して頂きたいです。


    『ブレードランナー2049』は、私はとても好きな映画だったのですが、気になる点がありました。

    この事について、町山さんも宇多丸も斗司夫も山田先生も触れられる事がなかったので、後は、ドクターに頼るしかない。そういう思いでお便りいたしました。


    あの映画のラストシーンで、ダムの波打ち際で、護送車用のスピナーの中、主人公Kは、宿敵ラブと水が溢れかえる中、死闘を繰り広げましたね。

    あの時、Kがラブを倒す時の、殺し方が、どう見ても『危険な情事』と似ているように思えて頭から離れなかったのです。

    『危険な情事』では、マイケル・ダグラス扮する主人公は、狂った愛人に自宅で殺されかけますが、反撃して水を張ったバスタブに愛人アレックスの頭を突っ込み、窒息させようとするシーンがありました。あのシーンと『ブレラン2049』のラストが似ていたので、とても気になったのです。

    どうも、ラブが社長に愛して貰えず欲求不満を抱える愛人秘書のように思えてきてしまいます。


    『複製された男』でも、透けて見えるように思うのですが、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督は不倫をして、何か怖い思いをした事があるのでしょうか。


    それと、関連するかは分からないのですが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作品では、やたらと象徴的に『巨大な女』が登場しないでしょうか?

    『ブレードランナー2049』ではKが、ラスベガスの廃墟内に入る際、ルビンの壺のように、左右対象に並ぶ女の顔の彫像の下を門をくぐるように入っていき、霞みがかった黄色い空間にある巨大なハイヒールを履いた女の足の彫像の下を通って行きました。

    股の下をくぐるのは、出産や生まれ変わると言った意味があるとドクターが解説していたように思います。Kが自分の出生の秘密に迫る入り口に立つと言うシーンで何かそういったニュアンスがあったりしたんでしょうか。


    『複製された男』では、冒頭の風俗店のような場所で、娼婦達の艶めかしい姿を下から見上げるような構図で捉えるシーンもありました。

    こういうシーンを頻出させる事に、一体、どんな意味と言うか、主張があるのか、とても気になっています。


    ドクターはホドロフスキー特集でホドロフスキーの巨大な女性に対する近親相姦的な願望やタランティーノのマザコン的性癖について解説して下さいました。


    こんな面白い解説は町山さんのポッドキャストを聴いていても得られなかったように思います。

    ドクターの視点でドゥニ・ヴィルヌーブ監督の性癖とか私生活がどんなものだったか独断と偏見による邪推でも結構ですので解説していただけたら嬉しいです。

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    熱いメールをありがとうございます。

    町山さんや宇多丸さんより面白いとは、過分な褒め言葉かと思いますが、嬉しいですね。


    確かに『ブレードランナー2049』のクライマックスは『危険な情事』で主人公が殺されかけるシーンに似ていますね。自分は、撮影監督ロジャー・ディーキンスが、血なまぐさい殺人シーンでも、漆黒の闇の中で光が水面や水中に反射する美しさの中で撮るという、映像的な美しさを狙う上で過去作を参照したように思ったのですが、確かに半分水に浸かりながらのシーンは、どことなく羊水に浸かった子宮の中のようにみえます。

    監督のドゥニ・ビルヌーブが不倫経験を創作上のテーマの一つにしているかどうかは分かりませんが、確かに母性的な要素を持つ女性がどの作品にも重要な役回りで出てきます。これについては、もうちょっと調べたり考えたりしないと確かなことはいえませんが。


    ただ、ラブが社長に対して不満を抱える愛人的な存在であるのは確かです。ラブはレプリカントとして「創造主」であり「神」である社長を愛していますが、同族のレプリカントをさっくり殺す彼に不満を抱いてもいます。だから生まれたてのレプリカントを社長が気の向くままに殺すシーンでは、愛する神と同族への共感との板挟みとなり、涙を流すのです。ラブのこの思いは同族であるKに対しても同じですので、クライマックスは美しくも、もの悲しい雰囲気が漂うのでしょう。



    34.

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    いつぞやドクターがauから格安SIMに乗り換えると言っていたのを見て思いついたのですが、未だに三大キャリアを使っているスマホ弱者のための格安SIM特集とかどうでしょう。需要あると思います。

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