A:各種世論調査
・NNN(日本テレビ)(19日~21日調査実施)「生前退位を認めてよいと思うか」、「思う」が94.3%、「思わない」が2.8%
過去の調査
・朝日(6-7日)「賛成」は84%
・共同通信(8-9日)「できるようにした方がよい」86.6%
・日本経済新聞社とテレビ東京(9~11日)、「認めるべきだ」は89%
・読売(9日から10日)できるように制度を「改正すべきだ」と思う人は81%
B:世論の動向は極めて興味深い。
・安倍政権は生前退位に消極的。
・山本信一郎宮内庁次長は7月13日夜、報道各社の取材に応じ、「そうした事実は一切
ない。陛下は憲法上のお立場から、皇室典範や皇室の制度に関する発言は差し控えてこられ
た」と否定した。風岡典之長官も、深夜に取材に応じた同庁の風岡典之長官も、同様に報道内容を否定。「(皇室の)制度について
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世論調査の仕方によって変わってくる面を否定できない。
一代限りか、今後継続して、希望があれば退位できるようにするかで、問題の取り上げ方が違ってくるのは致し方ないのでしょう。
個人的には、敗戦の責任が清算されていないし、沖縄植民地発言も清算されていない状況のなかで、代がわりとはいえ、退位されるというのは大きな意味があると考えています。たとえ、表面上は健康問題であっても、戦後が清算できた、沖縄植民地発言が清算できたと、陛下の覚悟をありがたく受け止めたい。
世論が新聞報道による誘導と無関係に形成されている・・・ように見える。あたかもマスゴミによるプロパガンダの奸智を庶民が見ぬき、正しい方向へとむかっているかのごとき印象。
だが、90パーセントもの人間が無条件に同じ意見に賛成するという状況は必ずしも健全とは言えず、また、「象徴天皇制」と表裏に論じられるべき「主権在民」についての議論がまったくなされないこととあわせて、現今のあぶない傾向をいささかも是正する気遣いはないように思量せられる。
明治以降の伝統や国体なんて訳の分からない単語が右サイドから持ち出されると胡散臭くなるんです。
私は古い人間だからそういう一連の言葉から「天皇の赤子として散兵戦の花と散る」を連想しちゃいます。何だか日本の今の支配層は100年前に逆戻りしているようですね。大仏次郎は「天皇の世紀」を書いた動機として1945年の惨めな敗戦の要因を明治維新の中にあるのを見つけ出すためだったと述べているが、その目論見は成功していると私は思います。明治以降の伝統や国体は国民の幸せとは逆のベクトルを持ったものだと私は思っています。
中東や東欧ではまだバカどもが略奪戦争を仕掛けていますが、その他の地域ではバカな略奪戦争は終了しています。特にアジアでは戦争はfeasibleではない。日本と米国が標的にしている中国と北朝鮮はもはや100年前の柔い国ではありません。中国が唱える非衝突、非対立、相互尊重、協力、ウインウインしかありません。日本からそういう発想と動きが出てこないのが実に残念。