日本の外交全保障にとって、北方領土問題は極めて重要な問題である。
今回のプーチン大統領の訪日は絶好の機会だ。
私達は歴史を見極めて考えていきたい。
日本は、サンフランシスコ講和条約で独立した。国際社会に入った。その
時、どういう条件で入っていったか。
千島列島を放棄することを約束した。
そして重要なことは、サンフランシスコ講和会議で、吉田首相は「国後択
捉」を南千島と位置づける演説をしている。
サンフランシスコ条約以前様々な経緯、歴史がある。それを総括して日本
政府は千島を放棄したのである。
今一つの根拠は歯舞色丹である。
第二次大戦を終える時、日本はポツダム宣言で、「日本の主権は本州、北
海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする」
とし、「連合軍最高司令部訓令第677号では、日本の範囲から除かれ
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まあ、簡単に言えば島々の返還要求はギブアップすることでしょう。なんしろもとはと言えば、負け戦を覚悟のうえで大ばくちをうち、まけたんだからしょうがないですね。島を提供するくらいで済んだんだから。このうえは平和条約を結び、ロシアへの技術輸出、資本提供を行い、ロシアからはエネルギー面で供給をガス、原油などを受ける特約をとりつけることです。
島々の返還要求にいつまでもとらわれるのは外交官の職業を援助する以外の意味はない。
全く孫崎先生が仰る通りです。
しかし、米国の支配層とそれに平伏する日本の支配層は歴史的事実を無視するか、都合が悪い歴史を都合よく修正するか、して、世界を征服することに余念がないのです。あの悪名高いヒラリーの旦那のビル・クリントンはレーガンとゴルバチョフの合意を無かったと強弁してコソボ侵略を断行しました。そのことは彼らの狼藉振りと欺瞞性をくまなく明らかに証明しているのです。米国の国際政治は殆ど全て悪ガキの狼藉振りと欺瞞性で説明可能です。彼らは勿論それをカモフラージュし「国際政治の現実」ということばで粉飾します。日本の支配層は反省もなくそれに倣ってもっと大きく出て居ます。つまり、「日本による中国侵略は無かった」と断言して憚らない連中が支配層の中核に鎮座しているではありませんか。
そういう「現実」の状況ですから、米国の支配層の異常心理に変更が加えられない限り、日本の支配層の異常心理の根がそこにあるわけですから、しかも、米国という最高権威に平伏するのを良しとする蛮風の日本人ですから、東アジアの周辺諸国との国境確定はなかなかうまくいかないと私は悲観的です。
さわさりながら、上記の異常心理に気づいていそうなトランプの出現で若干晴れ間が出て来そうな感じはありますが。
領土返還が必要な理由として、「旧島民が墓参に行くため」というが、本当の「旧島民」とはアイヌ民族ではないのか。
1945年時点の住民が生存しているとしても、現在の住民をどうするかに言及しないのはおかしい。
島を返してもらいたいのなら、「我が国固有の領土」との考えを捨てて、対日攻撃に参加する代償として、米国などからソ連に与えられた正当な領土だと認めなくてはなるまい。
その上で、極東の開発などに協力し、信頼が得られれば歯舞の返還があるかも知れない。
ロシア人にとって日本とは、日露戦争で宣戦布告以前に攻撃を始めた「卑怯な国」と見られているのだ。
ダレスと昭和天皇に国民は騙されたのでは?。
サンフランシスコ講和条約と日ロ共同宣言に基づいて解決を目指すことが、一番妥当な解決方法なのでしょう。
問題は、米国の「ダレスの恐喝」に見られるように、米国の関与に対する外交的解決が求められる。タフに米国と外交交渉できる政治家がいるかどうか。ロシアの問題でなく、米国の問題であるとの認識が基本にならなければならない。ロシアにいくら媚びを売り、最大級の接待をしても、解決の方法としては、日本的であって、「ギブアンドテイク」を基本とする国際外交交渉からはかけ離れた対応に映ります。