日本の外交全保障にとって、北方領土問題は極めて重要な問題である。

 今回のプーチン大統領の訪日は絶好の機会だ。

 私達は歴史を見極めて考えていきたい。

 日本は、サンフランシスコ講和条約で独立した。国際社会に入った。その

時、どういう条件で入っていったか。

 千島列島を放棄することを約束した。

 そして重要なことは、サンフランシスコ講和会議で、吉田首相は「国後択

捉」を南千島と位置づける演説をしている。

 サンフランシスコ条約以前様々な経緯、歴史がある。それを総括して日本

政府は千島を放棄したのである。

 今一つの根拠は歯舞色丹である。

 第二次大戦を終える時、日本はポツダム宣言で、「日本の主権は本州、北

海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする」

とし、「連合軍最高司令部訓令第677号では、日本の範囲から除かれ