望月衣塑子氏は、激しさを持った記者である。とにかく、事件に全力でぶち当たる。この本も、中途半端に終わっていない。きれいごとを書いて終わる本ではない。「新聞記者」として生きて来た自分に、全力で対峙して書き込んだ。
終わりの所をみてみたい。
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これから社会部に所属する新聞記者として何をすべきなのか。
質問をし、答えてもらうことがもちろん目的だが、今の菅官房長官では難しいと感じている。では質問をすることは意味がないことなのかといえば、私はそうは思っていない。
在任期間が歴代最長を数える菅官房長官は、政権を揺るがしかねない閣僚のスキャンダルや湿原を批判されても、「ご指摘にはまったく当たらない」などと一蹴。表情をほとんど変えることなく、鉄壁ともいえるガードをみせてきた。
しかし約3か月にわたるやりとりのな
コメント
コメントを書く真実追及は、新聞記者の生命線なのでしょう。本を購入します。
興味があるのは、真実追及の姿勢、方法ではなく、真実追及の中で、相手の気持ちをどのようにくみ取り、どのように攻めるかということと同時に、どのように調和させるかということである。家族とか、友達とか、会社組織との関係は濃密な関係が読み取れると思いますが、挫折を味わいながら、敵とみなす人間に対する厳しさと同時に暖かさが読み取れれば、非常にうれしいし、今後上層組織に駆け上っていく一人の素養ある女性として期待したい。
孫崎さんの現役時代とも重なるエピソードと思います。
望月記者の「空気を読まない」とは もちろん単なる鈍感ではなく、誰もが怯んで「忖度する」場面で「忖度しない」ということに他ならない。
東京21区に挑まれている天木直人氏同様、今の日本社会では実に希少な存在。
例の長谷川幸洋氏の望月記者攻撃-
なんでも直撃質問すればいいと思っている厚顔無恥の女性記者が話題になっているが、彼女はただの「おバカ」か「ピエロ」だ-
これに頭にきて東京新聞 読者部へ電話したところ丁寧に応対して頂き、ここに至った経緯を知った次第。
こうして電話/FAXで望月記者を応援することも有効と実感。
新聞記者というのもフラストレーションの溜まる仕事だということでしょうか。裏を取ろうとすれば、弾圧に遭う。「記者クラブで無難な記事を書き出世する」。それが出来ない性分には過酷な仕事ですね。
>>1
新聞社も私企業ですから、顧客である広告主の意向もあるし、広告主は広告主なりに最大の顧客でもある国家権力の意向に逆らえない弱い立場なんです。望月さんが新聞社で出世するのはなかなか難しいと思うんですが。勿論、私は望月さんが部長になり常務になり社長になってもらいたいたいのですが、そういう原理ではこの世は動いてないと私は思うんです。
望月さんは毛頭出世しようとは思ってない。与えられた職務で真実を生きようとしている剛の者じゃないでしょうか。
こういう記者はもうニューヨークタイムズにはいないのではないか。日本にはメディアはあるが、ジャーナリズムがないと恥ずかしく、物足りなくも思うことがあったが、いやいや剛の者がいたんですね、改めて教えてもらった。日本のジャーナリズムを一人でしょって立ってるくらいの迫力を感じた。
また、上司や父とのやり取りが、かつての誇りある日本人の姿を彷彿とさせた。今の日本人は日本人じゃない。金がすべてだからね。卑しいんだ。