二〇一五年一〇月一一日、NHKで「堀文子『シリーズ、私の戦後70年・今、あの日々を思う』」が放映されました。

 番組の序盤では「どんな雑草でも、自分の力で死ぬまで生きている。それを見ることが、今の私の刺激です。自然は誰の力も借りず、自分の出番を間違えずに、ちゃんと、咲きます」と、まさに彼女の絵から受ける印象と同じトーンで話されていました。

 それが番組後半になるとトーンが変わりました。

(今の日本も、第二次大戦当時と同様に)非常に危険な状態にありますが、いまなら、国民が競って反対すればいいんだから。

 日本が危険な瀬戸際にいるように見えます。国家権力に反抗するには、相当な勇気と智慧がいります。下手をすると牢獄に繋がれる。何をするか、わかりませんよ、国家が野心を持つと。

 物事が崩れはじめると、ガラガラと崩れちゃいます。ですから、崩れる前に、騒がないといけない。日本、