A-1[皇太子関与「証拠なし」 サウジ記者殺害で米2長官](東京新聞)

サウジアラビア人記者カショギ氏の殺害事件で、米国のポンペオ国務長官とマティス国防長官は二十八日、ムハンマド皇太子の関与を裏付ける「決定的な証拠を持っていない」と述べた。上院の非公開会合終了後、記者団に明らかにした。

 マティス氏はカショギ氏殺害の責任追及は重要としつつも、「サウジが戦略的なパートナーである現実を受け入れなければならない」と強調。ポンペオ氏も中東ではイランが影響力を強めているとして、サウジへの支援を縮小すれば、中東の不安定化につながり、米国の国益に反するとした。

 一方で、議員からはトルコ当局から事件の説明を受けた中央情報局(CIA)のハスペル長官が会合に参加しなかったのを問題視する意見が相次いだ。米メディアは「CIAは皇太子がカショギ氏殺害を命じたと判断した」と報じている。民主党のメネン