トランプが国境壁への予算を認めなければ、政府の一部を閉鎖するという政策は、メキシコ国境の壁建設の費用が含まれない、期間限定のつなぎ予算案への署名に応じたことによって、トランプは敗北した形になった。
トランプが国境壁を頑張ったのは、この問題の頑張りが自分への支持を増すとの計算にある。
世論調査を見てみよう。
・ABC News/Washington Post Poll. Jan. 21-24,
問:「メキシコとの国境に壁を作るのに賛成か反対か( "Do you support or oppose building a wall along the U.S. border withMexico?")
賛成―42%、反対―54%、
問:問:「不法移民がこの国に入るのを阻止するために米国はどうしていると思うか」
Do you think the United
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メキシコとの国境は壁で閉鎖するというのは中国の万里の長城を連想させ、今時、一体何を考えているのか?という時代錯誤の印象を米人のみならず世界の民にも与え、奇異に映るのは否めない。
世界を資本によって支配し管理したいと考えるウオール街の国境なき巨大資本の抱く夢は、資本が利回りを求めて国境を越えて自由に移転できる体制を構築することなんです。勿論、それにともなって、労働の自由な移転も不可欠な要素なんです。その結果、国家権力の影が薄くなっていくことなんです。
トランプの壁はウオール街のそのような夢に背反するものです。ところが、ウオール街に尾っぽを最も盛んに振っていると見られる共和党とその党支持者が壁に賛意を示し、働く者寄りとみられる民主党とその支持者たちが米国の労働市場を安定化させるとも見られる壁にネガテイブだということは、一体どう解釈すべきか?万里の長城を連想して恥ずかしいと思っているのか?
米国が、いや、ダレス兄弟、ロックフェラーたちが第二次大戦後追及して来た「パックスアメリカーナ」が失敗に終わったことをトランプのこの壁の企画が暗示していると私は観ています。
米国は可及的速やかに国連に復帰し、世界の民が理解出来る道義を標榜すべきだ。さもないと、東アジアで米国の戦争屋とそれにつるんだ日本の戦争屋が危ない賭けに転ずるかもしれない。
この問題は、国家の安心安全維持確保と人権問題のせめぎあいであり簡単な問題ではない。
第一義的には、国民の生活を確保できず貧困者をどんどん増やし続けている国の指導者にあり、このような国の指導者に対して何ら有効的な手段を講じられない国連の無能に起因するのでしょう。米国と中国、ロシアの対立が大きな障害なのでしょう。
国家からの流出を防げない、防がない場合、米国に対する反逆者として移民してくるかもしれない。当然のことながら、米国は正規に移民してくるものしか認めないというのは、当然の措置といえる。サイバー攻撃と人的情報による錯乱、反乱者の増大を目指せば、米国といえども国家の統制が不可能になることを否定できない。こんなことは中国などでは絶対あり得ない。
いろいろ批判はあるが、メキシコ国境の壁を民主党は是認すべきであって、自国でなく他国の国民の人権を重視し、国家を危険にさらすほど愚かなことはない。民主党の党利党略は目に余る。