孫崎享のつぶやき
これまで個人に関する 3 つの生物学的説明は、免疫系、脳、ゲノムが中心。しかし近年マイクロバイオーム(微生物の総体。消化器・皮膚、口腔、鼻腔、呼吸器、生殖器など人体が外部環境に接する所に特徴的な微生物群集が常在)が上記3要素に与える影響が注目され、「外的」支配。
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コメント
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そうですね。
>マイクロバイオーム科学はまた、自己認識、性格特性、感情状態を媒介する人間の脳の高次機能の観点から個人のアイデンティティを定義する解剖学と生理学における長い伝統を混乱させています。
マイクロバイオーム、即ち体内微生物の働きが人間存在を形成すると言うのは、確かに興味深い。
我思う故に我あり、といったのはデカルトであった。西欧近代の精神的支柱は、これではなかったのか?ま、ジブン中心、自己中思考のはしりみたいなものかもしれない。
私は以前、上田閑照氏による「私とは何か」(岩波新書)を読んで、感銘を受けた。私は、私ならずして、わたしである、これが上田氏の結論であった。
これは、私にはシックリする理論だ。我々は他者との関係なしに存在しえない。我思う故に我あり、だけではないのである。それが上田氏の理論であったと考えている。
加えて、微生物が「私」を形成する一つの要素なら、「私とは何か」について、もっと我思う故に我あり、みたいな短絡をすることは許されなくなるだろう。
人間は複雑であるし、もっとヒトは哲学的に、自分とは何か考える必要がある。
>マイクロバイオームはこれらの遺伝的事象には影響しませんが、さまざまな種類の T 細胞と B 細胞の存在量と活動の形成に主要な役割を果たしています。
ところで、mRNAワクチンとマイクロバイオームはどういう関係にあるのだろうか?
mRNAワクチンはムリヤリ抗体を産生させる仕組みだろう。T細胞とか、B細胞の細胞性免疫や自然免疫を無視して、人体の免疫機構と関係なしに、ムリヤリ、ワクチン接種により抗体を作らせる。
また、mRNAワクチンは短期間で抗体を産生したら、人体から排出されるとされているが、それも怪しいという説がある。長期間、体内に残って、細胞に取り付き、スパイクタンパクを産生して、それに抗体が攻撃を続けるなら、自己免疫疾患の原因にならないか?
遺伝子ワクチンだから、逆転写によりヒトの遺伝子に組み込まれてしまい、「遺伝子組換え」人間になってしまうやのではないか、という説もある。
というような、mRNAワクチンの問題は、マイクロバイオームとはどのような関連があるのだろうか?正直、興味がある。他人事として。
何故なら、我が家は誰もmRNAワクチン接種をしていない。その意味で、人体実験とは関係ないから、興味本位で、ある意味で他人事というカンジでフラットな目線で見ていられる。
>>5
デカルトやmRNAワクチンに言及されるあなたの視座は斬新で且つ魅力的です。
この種の議論には、問題提起時点で、一種の未整理というか混同があると思う。比喩的な例になるが、それで論じてみよう。人間が根源的に社会的動物だと言われるその例について。
人間にとって「我」と「他者」は明確かつ厳然と別物である。がこの両者は他方で、我の中に他者があり、他者と言えどもどこまで行っても我の目で見てきた他者である。このことは本質的に、以下のようにも言い換えられよう。身体的もしくは心理的個人と、哲学的個人とは先ず別物として、異なる対象、異なる論議になる。そして、この後者は、他者を内に含んだ社会的人間総体を捉えようとするものだろう。「汝自身を知れ」、「我疑う、故に我あり」、「人間は考える葦である」、「精神とは自覚のことである」などはすべてそういう「対象」に関わる思考になる。だからといって、純粋な「我」が何か損なわれたとかいうことでは全くなくって、むしろこの「我」の方こそが、存在し得ない一種の抽象物にすぎないものなのだろう。(文科系)
「唯物論」のマルクスレーニン主義でなく、束縛されない自由な「唯心論」を論じているのは、極めて興味深い。
「般若心経」の「色即是空、空即是空」を持ち出したとき、なんだそれはと批判されたが、真剣に話し合われるようになり、このブロブも変わり始めたとの気持ちが強い。
刹那的現象にすぎない「夢幻」の「自我」と絶対的・普遍的な「実存」の「真我」を論じており、個人的には極めてうれしい。
>>8
マルクスレーニン主義を否定するのは如何なものかと思いますよ。
あなたがマイクロバイオームに触発され便秘を説いた。そのことになるほどと思いましたが、唯心論を持ち出し、夢幻、絶対的普遍的実存の真我という難解な漢語を持ち出すに至って、やっぱりあなたはまともじゃないと思います。
>>7
「我のほうが存在しえない一種の抽象物にすぎない」とおっしゃる意味はマイクロバイオームの話にひっかけてデカルトを想起するのは適切では無いとおっしゃりたいのでしょうか?
私は「マイクロバイオームは精神(哲学、形而上学的なものも含む)と肉体或いは自然界が共有するベース」だと受け止めました。これからマイクロバイオームの研究が進んで行けば、少なくとも、哲学、医学、社会科学の体系が大変貌するのではないかと期待しているのです。
>>6
貴方は、よくわからずに、中庸左派さんに、斬新で魅力的だといっておられるようだ。
上田閑照氏は西田哲学の後継者であり、禅に精通されておられる。
中庸左派さんは「私は私ならずして、わたしである」を、私にはしっくりする理論だといっておられる。
私は「色」であり、わたしは「空」なので、「色即是空、空即是色」の唯心論を中庸左派さんは言っております。
貴方は斬新で魅力的といったのではないですか。間違いだったということですか。
>>11
「斬新」と感じたのは、マイクロバイオームとデカルトとの結びつきです。デカルトの認識論もキリスト教神学も脳の細胞が電子の複雑系運動の結果生み出されたものだということに気付いたからです。
肉体が微生物のコズモで維持され、微生物と肉体の基本要素たるミトコンドリアの共同作業で出来上がった免疫体系を、mRNAのスパイクタンパクが壊すことが世界の学会で明らかにされているのです。このテーマではこのことを指摘するのは必須だと思い書きました。中庸左派さんが同じことをご指摘されていて嬉しく思い「魅力的」と書きました。
7番 フレデイさんにお応え。文科系です。
マイクロバイオームの影響を受けない人間はいないから、そんな人間は想定できない思考の世界だけの抽象物だということの比喩として、言語を通じて他人の存在を自己の内部にひきうけていない人間はいないからということを語らせていただきました。前者は自然科学上の人間で、後者が哲学上の人間という対象世界の違いはあるのでしょうが。