A―1:イラン側反応
・イランは土曜日、米国を非難した。イラクとシリア内の、イランが支援する同国軍や民兵組織に関連している施設への空爆を非難した。しかし、、報復するとの脅しは控えている。
イランメディアによると、ホセイン・アミール・アブドラヒアン外相は、今回の攻撃は「武力と軍隊に頼って問題を解決しようとする」数十年にわたる米国の努力に従うものであると述べた。アブドラヒアン氏は、訪問中の国連との会合でコメントした。
これに先立ち、外務省報道官のナセル・カナニ氏は今回の攻撃を「アメリカ政府による新たな戦略的ミス」と呼び、この地域を不安定化させるだろうと予測していた(ニューヨークタイムズ)
・イランの反応予測(ニューヨークタイムズ)
イランと米国がシリアとイラクの85か所の目標に対する米国の空爆による被害を評価する中、ボールは突然テヘランのコートに移り、反撃するか攻撃を受け入れてエスカレーションを鎮めるか
孫崎享のつぶやき
米国は、イラク、シリア内でイランと密接な関係があるグループの施設空爆。中東での紛争拡大が懸念される。この中イラク空軍最高司令官の報道官は空爆をイラクの主権侵害と非難。一抵抗勢力は声明で「イ我々が望む時と場所で適切な対応をする。米国の攻撃が終わりではない」と声明
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コメント
コメントを書くアラブ諸国の権威主義体制を打破する闘争は、2011年1月~2月の「アラブの春」が思い出される。当時チュニジアとかエジプトでは独裁的な大統領を退陣させることができたが、リビア、シリア、イエメンなどでは権威主義体制を退陣に追い込むことができなかった。
大きく見て石油など経済的に恵まれない貧困国の中で不満を持つ分子を育ててイスラエルに対抗する「抵抗の枢軸国」を育成してきたのがイラン最高指導部に属するイラン防衛革命体である。巨額の費用を負担し、兵器や資金、資材の提供、軍事訓練を行い、ガザのハマス、イエメンのフーシ派、レバノンのヒズボラ、イラクやシリアのカタイブ・ヒズボラと勢力圏を広げている。
このようなイランが支援する武装組織が国家と結びついており、民衆と生活の場を同じくしており、攻撃がしにくい状況にあり、攻撃すると民衆の被害が大きくなり國際的批判が大きくなる。国連のUNRWAがガザで教育支援をするという中でハマスに明らかに協力するものが出ているが、9名という少ない人数ではない。ハマスに属する親族は数千人い及ぶのでしょう。ハマスというテロ組織がパレスティナと一体であり、テロ攻撃してクレバ反撃するとハマスと関係ない人が犠牲になってしまう。非常に大きな問題を抱えていることが明らかになりだした。
イランがアラブの貧困国の足元を見て不満分子に資金を供給しその国を実質的に支配してしまう。国連の救済を資金にして軍事力を強化していく悪循環を断たない限り、この地域の安定は確保できないのでしょう。
RT 3 Feb, 2024
米国の中東攻撃は「戦略的誤り」-イラン
https://www.rt.com/news/591785-us-strikes-strategic-mistakes-iran/
イラン外務省は、シリアとイラクの民兵組織を標的とした最近の作戦についてコメントした-
イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、米国はイラクとシリアの標的を攻撃することで、既に激動している地域の緊張を更に煽ることになり、大きな失態を犯した、と述べた。
カナニ報道官は土曜日の声明で、米国による両国の民兵組織への空爆を非難した。米国政府高官は、今回の攻撃はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)のコッズ部隊(対外活動を専門とするエリート秘密部隊)に関連するグループを標的にしたもので、これはヨルダンの米軍基地が攻撃され、3人の軍人が死亡、数十人が負傷したことに対応したものだと述べた。
同報道官は、米国はイラクとシリアの主権と領土保全を侵害したと主張し、この決定は「米国政府による新たな冒険であり戦略的ミスであり、地域の緊張と不安定の激化以外の結果はもたらさない」と述べた。
同氏はまた、米国が攻撃を開始することで、ガザ地区でパレスチナ武装組織ハマスと紛争状態にあるイスラエルを支援していると強調した。 後者はテヘランと密接な関係があり、10月初旬にユダヤ国家を攻撃し、この戦闘の結果として、多くの民間人を含む数万人の死者と前例のない破壊をガザにもたらした。
カナニ報道官は、現在の地域全体の危機の根本的な原因は、「イスラエル政権の占領」と この政権のガザでの作戦、そして「米国の無制限の支援によるパレスチナ人の大量虐殺」にあると付け加えた。
しかし同報道官は、イラン系組織を攻撃したという米国の主張には触れなかった。テヘランは以前、米国の軍事施設を攻撃した地域組織は、イランの命令ではなく、独自に行動していると述べた。
金曜日、ジョー・バイデン米大統領は、米国によるこの地域での新たな空爆の波についてコメントし、米国は「中東や世界の何処においても紛争を求めない」と強調したが、米国人に危害を加える者への報復を警告した。米国政府高官もまた、イランとの衝突は望んでいないと述べている。
米国の動きに先立ち、イランのエブラヒム・ライシ大統領もまた、テヘランは「如何なる戦争の発端にもならない」と述べたが、自国に圧力をかけようとする者には「断固として対応する」と誓った。
RT 3 Feb, 2024
RFK Jr、シリアとイラクへの米国の攻撃を非難
https://www.rt.com/news/591769-kennedy-slams-usa-strikes-iraq-syria/
米大統領候補、「歓迎されない」軍隊は中東から撤退させるべきだと主張-
ロバート・F・ケネディ・ジュニア米大統領候補は、米国は中東諸国が歓迎しない米軍 地上部隊を撤退させるべきだと語った。
同氏は、イラクとシリアでイラン革命防衛隊(IRGC)と関係があるとされる80以上の標的をワシントンが広範囲に空爆したことに対し、X(旧Twitter)の投稿で反応し、エスカレーションは避けられたはずだと述べた。
米中央軍によれば、ヨルダンで3人の米軍兵士が死亡した最近の「イラン系」戦闘機の攻撃に対する報復として、シリアとイラクでイランに関連する85の標的を攻撃したという。ジョー・バイデン大統領のXの投稿には、米国は「中東や世界の何処においても紛争を求めない。しかし、我々に危害を加えようとする全ての者たちに、我々は対応する」と書かれている。イランが事件への関与を否定しているにも拘わらず、である。
「我々が『紛争を望まない』のであれば、そこから軍隊を撤退させよう」とケネディ氏は述べ、明らかにバイデン氏の発言に反応したようだ。「米軍は歓迎されていない。それらは必要ないのだ」と彼は付け加えた。
ケネディ氏は、もしワシントンがシーア派民兵組織の「照準線に入る」地域に米軍を配備しなければ、今回のエスカレーションは起こらなかったと主張した。ケネディ氏は、こうした集団の存在を「我々の不法なイラク戦争の遺産だ」と述べた。同氏は、イラクとシリアの両国が米軍に自国の領土から出て行くよう求めている一方、イランは自国の国境での米軍駐留を容認しなかったと回想した。
ケネディ氏は米軍を「中東から」撤退させることに加えて、代わりに地域の大国との関係を築くようワシントンに促した。 同大統領候補はまた、この地域に駐留する米軍を「紛争を引き起こそうとする この地域の誰にとっても、無防備な標的」とも表現した。
イラクは今回の空爆について、「イラクの主権の侵害」であり、「イラクと地域を悲惨な結末に導きかねない脅威である」と米国を非難している。シリア軍は、SANA通信が伝えたところによると、この襲撃を「米国占領軍の侵略」と非難した。
ムスリムのドローン、ミサイルの攻撃は自由レジスタンスの理念に従うもので、ガザジェノサイドのストップと在シリアイラク不法米基地の撤退を要求するものです。米がイランにその責任を負わせるのは米国のいつもの手です。米国がイスラエルにジェノサイドはヤメロと言い、シリアイラクから米基地を撤退すれば、今の局面は全て解決するのです。
しかし、米国は根っから戦争が好きです。イランにはムスリムの自由レジスタンスのゲリラ活動をストップする力はないのです。それを知っていながら無理難題をイランに突き付けている。バイデンはイランとの本格的な戦争を視野に入れているのではないでしょうか。
>>1
米国がイスラエルのガザジェノサイドを止め、シリアイラクから基地を撤退させれば今の問題は全て解決します。
アメリカ帝国兵士の死に対する報復は、覇権維持のためのなりふり構わぬ悪あがきであり、短期的には明らかな戦争のエスカレーションということではないか?
https://www.aaronmate.net/p/unlocked-biden-sacrifices-american
「疑いなく明らかなことは、バイデンがガザでのイスラエルの大量虐殺キャンペーンだけでなく、より広範な地域の米国の覇権への献身のため、米軍を危険にさらし、より広範な地域的エスカレーションを引き起こしたということである。そして超党派の米国支配層がその政策の背後で足並みを揃えているため、当面の問題はどのような「レベル」の侵略を行うかということだけだ。」
「イランの同盟国は「もはや単なるイランの代理人ではない」とカッツは書いている。 「むしろ、イデオロギー的に一致し、軍事的に相互依存し、相互防衛を約束する成熟した政治的・軍事的アクターの集合体となっている」」
アメリカ帝国の論理を鵜呑みにする愚か者は、イランをやたら背後から操る黒幕みたいに見立てて、濡れ衣をきせては「抵抗枢軸」攻撃を正当化するが、もはや中東におけるイスラエルやアメリカ帝国への攻撃や憎悪は「指令」も「教化」も必要なしだろう。
さて、アメリカ帝国の報復の後、その結果なにが起こるのか?こんな予測する人がいる。
https://bmanalysis.substack.com/p/chickens-in-the-middle-east-i
「イランへの攻撃は、中東全域でおよそ100万人か200万人の命、数万人のアメリカ人の命を奪い、もはや「二国家」解決策はなく、イスラエルを含まない「一国家」解決策になる可能性が高い...。
欧米の経済システムへの影響は言うまでもない。 長い間、この地域からの石油の供給がなくなるのだ。」
「正直なところ、イスラエルの戦略的敗北と降伏なしには、この状況を打開する方法はないと思う。 そして、これはネタニヤフ首相の唯一の責任である。 彼は自分のしたことで国と国民を裏切ったのだ。」
私は即時停戦を期待するが、イスラエルのために期待するわけではない。