投資で成功を収めた結果、バフェット(1930―)は世界で最も有名な投資家となり2024年4月の時点で、彼の純資産は1,390億ドル、世界で9番目に裕福な人物となった。自らこの資産を築きあげ、「金が幸せ」の時代、彼は当然、「成功」「幸せ」について語っていい。
伝記『スノーボール:ウォーレン・バフェット伝』中ジョージア大学で行なった講演からの引用とされるものを見てみたい。
バフェット氏が学生から「あなたが考える成功の定義は何ですか?」と問われ「人生が終わりに近づくにつれ、自分を心から愛してくれる人の数が唯一の成功基準となってしかるべきだ」と。「あなたたちが私の年齢になった時に、自分のことを良く思う人が誰もいないのなら、銀行口座の残高がどれだけ巨額でも、あなたの人生は最悪です。」
「愛の困ったところは、これが売り物ではないということです。愛を手に入れる唯一の方法は、愛される存在になることです。多くの財
孫崎享のつぶやき
随想⑳幸せになる方法③バフェットの場合
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コメント
コメントを書くバフェットの発言の要旨をまとめると
<「投資家として成功する道」を説いているが、「幸せ」についても語っている。「愛されること」が重要であるが、残念ながら銀行口座の残高の大小ではないといっている。「無視の心」「共感を育む」「プラチナルール」に従って行動することだといっている。>
昔と違って、金額と数量をインプットすれば「買いと売り」が即時に発生する.「買いと売り」の瞬間はただインプットす
る。言葉が数字となって表れるが対話できる能力がなければ無機質な時間が過ぎるだけである。
投資の神様バッフェットの言葉は重いが、理解できる人は投資をして辛酸をなめた経験を持つ限られた人なのでしょう。
日本の政治の核は「金目」であり、米国のそれは戦争。本当かどうかこれから分ることですが、中国は「愛」を核に置いてます。
>>1
そうですよね。ですから、あなたは金目の自民党を否定することは出来ないし、戦争第一の米国は大歓迎。
ドルも円もじゃぶじゃぶ。ウオール街は大騒ぎ。兜町もそのおこぼれで大騒ぎ。
米国も日本も間違いなく異常なQEのバックファイアに大きく悩むことになるでしょう。
>>3
孫崎さんが取り上げたのは、今回はバッフェットの話。
投資家の幸せ論ですよ。
貴方は批判の立場。
私はバッフェットに寄り添って考えている。
それだけの事。
実を言うと、私は世界最大の投資会社バークシャー・ハサウェイも、その筆頭株主ウォーレン・バフェット氏の名も最近知った。田代秀敏氏の動画を視ていて知ったのであった。
サヨクとして生きてきたのだから、資本主義を支える株主というポジションは自分として言行不一致になると考えてきたからだ。組合の先輩活動家には株式投資により、利殖や投機をしている方もいた。私は内心、サヨクが株式投資なんて・・・、と思っていた。
宵越しのカネは持たねぇ、主義ではない。おカネは貯めることしか、興味がない。
だが、とはいえ、 私のおカネ観は、棺桶におカネは持ち込めない、ということである。
だから、正直、莫大な遺産とか、財産とか、なんの興味もない。スポーツ選手の莫大な年俸についても、正直、あまり感心しないカンジで眺めている。努力や自己研鑽の報酬であるというのは分かるが、とはいえ、ヒトに必要なおカネは、せいぜい生涯年収として、2億円~3億円くらいではないか、と考えている(私の主観であり、現在の物価水準が前提)。
まして、株式投資で莫大な富を築くというのは、これは私の勝手なイメージであるが、ギャンブルでボロ儲けしているイメージである。偏見かもしれないが、そんなイメージは、私の中では根強い。
しかも、いかがわしいことに、株主とか金融資本家は政治権力まで有するのが、現在のグローバル資本主義だろう。だから、ジョージ・ソロスをDSのメンバーとする見方や、WEFが世界をグローバリズムみたいな形で、特権的大金持ちエリートに都合のよい形に変え、国家主権まで剥奪しようとしている、みたいな物語を、私は一蹴することが出来ない。
正直、私は、おカネとか投資に関して、フラットというより、いささかダーティなイメージを持っている。偏向かもしれないが。
カネ=権力になりうるのは、拙い人生経験からも容易に想像できる、ありふれた世界の真理だろう。
ブラックロックあたりが、世界の大企業の株主になることで、大企業を支配したり、それが結果的に政治過程に影響力を行使することになる、ということあり得ると考えている。
軍産複合体やビッグファーマなど、政治に働きかけることにより、利益を極大化できる企業は沢山ある。戦争をおこして、儲けたり、薬害があろうとなんだろうと、クスリは大量に売ってナンボの世界だ。大投資会社は先物取引等で、投資先の業績の良し悪しに関わらず、儲けを出せるだろうし、証券会社も株式の売り買いさえ活発になれば、手数料収入はガッポリ稼げる。
要するに、莫大なカネの動きに善も悪もないし、莫大なカネを動かせる大金持ちは、戦争になろうが、薬害があろうが、いかようにも儲けることができるのだろう。
それで、私は、そういう世界を冷ややかに眺めている。棺桶にカネは持ち込めないぞ、と。過ぎたるは猶及ばざるが如し、というが莫大な大金持ちは、真に社会に貢献しているのだろうか?
>>4
今日のポイントは「金より愛が大事だ」と言うことです。
そんな基本の読解力さえない貴殿は何者ぞ?
やはり黒田/植田の証券債券バブルで潤い喜んでいるB層の典型でしょうか?
>>6
まったく同感です。
FRB,日銀、ECBの異次元金融はそれぞれの国のB層を喜ばすだけで、雇用増大、成長、実質賃金向上には全く繋がらず、さりとて、やめる訳には行かず、米国も日本も西欧もモルヒネ中毒患者みたいに中毒状態にあります。
> バフェットの言っていることに特段目新しいものはない。
カルト教祖も似たような説法を垂れているのでないか。だから純朴な者が信者になってしまう。だが、カルトには裏の顔がある。やがてそれがバレるか、押さえが利かなくなって大きな社会問題となる。
バフェットに裏の顔はないか。今次コロナ/ワクチン禍でビル・ゲイツに裏の顔があるのは、もはや誰もが知るところだ。バフェットもビル・ゲイツやジョージ・ソロスと同類でないのか。
孫崎さんは「何を語っているか」評価される際、「誰が語っているか」は排除するよう徹底的に訓練されている。だからこそ、たとえ孫崎邸の庭で日々糞尿を撒き散らすクズカスであっても、真っ当なことを言えばアタマを撫でてもらえるのである。私などには到底マネできないことだ。以下、バフェット関連記事-
WSJ May 26, 2009
億万長者が世界の人口削減を目指すとの報道
https://silview.media/2021/08/02/wsj-2009-billionaires-try-to-shrink-worlds-population-report-says/
https://www.wsj.com/articles/BL-WHB-1322
先週の偉人と善人(あるいは最も裕福な者)の会合は批判を招くのは必至だった-
ロバート・フランク記
AP通信
ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、デビッド・ロックフェラー、イーライ・ブロード、ジョージ・ソロス、テッド・ターナー、オプラ、マイケル・ブルームバーグなどの億万長者がニューヨークで開催したこの会合は、慈善活動を奨励することを目的とした非公式な会合であったとクロニクル・オブ・フィランソロピー誌は評している。数人の億万長者が集まり、酒を酌み交わし、夕食を共にしながら、慈善寄付を促進する方法について和気あいあいと語り合っただけだ。
議題は何もなかった、と聞いている。また、フォローアップ会合の予定もない。
しかし、富裕層の偶像が没落した時代において、億万長者の頭脳の会合が厳しい視線を集めるのは避けられなかった。 確かに、ひとつの部屋に集ったその全ての金と権力は、残りの私たちに問題を引き起こすに違いなかった。
「億万長者クラブが世界人口抑制に向けて活動」という見出しのロンドン・タイムズの記事は、極秘会合で議論された問題には医療、教育、そして最も物議を醸している世界人口増加の抑制などが含まれていると伝えている。
記事は、「ゲイツ氏からヒントを得て、彼らは人口過剰が優先事項であることに同意した」と述べ、「これは避妊と女性教育が伝統的な価値観を弱体化させると考える第三世界の政治家たちへの挑戦となるかもしれない」と付け加えた。
このような姿勢は驚くことではないだろう。ゲイツ氏、バフェット氏、ターナー氏は、何年も前からマルサス的な人口問題を静かに憂慮してきた。ゲイツ氏は2月、世界人口のピークを93億人と予測するのではなく、83億人に抑えようとする計画の概要を発表した。
しかし、一部の右派ブログは、億万長者たちが ある種の秘密の不妊手術協会を形成しているとか、中絶の資金を調達するための巨大なATMだと攻撃し始めた。富裕層が自分たちの富を利用して人類を自分たちの好みのイメージに作り変えようとしている、という長年の恐怖を煽ったのだ。優生学の恐怖を煽る者もいる。
私は人口抑制に反対しているわけではない。しかし、私が個人的に聞いたところでは―そしてタイムズ紙がその記事の更に下の方で詳述しているところでは―人口抑制は、これらの慈善家各人が自分たちの取り組んでいることについて話していた会合中に提起された多くの議題の中のひとつに過ぎなかった。それは会議の目的ではなかったし、フォローアップ会合の予定もない。
この秘密会合が、世界人口の削減を主な目的としていたという考えに、まさに真実味があるとは思えない。
とはいえ、出席者のほぼ全員が政治的にリベラルな人々だ。 あなたは、この「慈善家の星室庁」を心配すべきものだと思うだろうか、それとも感謝すべきものだと思うだろうか?
>>8
>まったく同感です。
ありがとうございます。
>異次元金融~実質賃金向上には全く繋がらず、さりとて、やめる訳には行かず
おっしゃるとおりです。どうみても、日本の金融政策は袋小路です。円安でも利上げはできず、漫然と、或いはなにも変わらないフリして、これまで通りの金融財政政策を、続けるしか選択肢は無いのでしょう。
そのさきに何が待ち受けているのか?
私自身は気楽に観察したいと思っていますが、現役世代や子育て世代、若者達はどうなることやら。
週末の買い出しでは、野菜の高騰は変わらずでした。
>>7
バッフェットという投資家の「幸福論」「愛」ですよ。