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1:問題意識:我が国の巨大隣国である中国とロシアの関係がどのように展開しているかには注視する必要がある。
この中米国保守系のハドソン研究所の政治経済分析部部長のRichard Weitzは「現在中露関係は関係を強化する方向に動いている。他方ロシア人の中には“ロシア極東部が長期的に実体的に中国に飲み込まれる状況になるのでないか”と懸念する考えもある」等とする論評を発表した。内容は妥当であり、包括的とりまとめとして貴重である。
2:論文内容
(1) 近年ロシア・中国関係においては、軍事部門を含む関係強化の動きがある。中国はロシア極東にさらに投資を促進し、原子力関連の技術の導入を決めている。両国はアジア太平洋地域での安全保障やイラン、シリアで共通認識を持つことを宣言している。
1990年代のソ連崩壊以降、両国は大枠で共通の利害を基礎に関係を保ってきた。特に双方とも中央アジアの安定
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