日本国内では、いつのまにか、集団的自衛権に入ることが素晴らしいことのように世論の誘導が進んでいる。
 5月12日、読売新聞は、次のように報じている。
「民主党の細野幹事長は12日、集団的自衛権について“米国に(弾道ミサイルで)攻撃がなされた場合に日本のミサイル防衛システムで撃ち落とすことも理屈として必要だ。党憲法調査会でこれから詰めた作業をすることになる”と述べ、憲法が禁じる集団的自衛権の行使を容認する方向で、党内の議論を進める考えを示した」。
 “米国に(弾道ミサイルで)攻撃がなされた場合に日本のミサイル防衛システムで撃ち落とす”なんていうことは、絶対にありえない。
 北朝鮮から米国に攻撃される時の弾道ミサイルは約1000キロメートル上空を飛ぶ。
 対するにミサイル防衛で使用される迎撃用ミサイルの射程は長い場合でも100キロメートルから200キロメートルで、届かない射程でどうして撃ち落とせるのか