そして今またNHK人事だ。民主主義の根幹に報道の自由がある。その柱の一つが公共放送としてNHKを持つことにある。その方針を決める経営委員会に“安倍首相を求める民間人による緊急声明”に参画した人が複数入る。家庭教師が入る。本当にこの国はどうなったのかと思う。権力に迎合することが全ての国になりつつある。
政府は25日、衆参両院の議院運営委員会理事会で、NHK経営委員に小説家の百田氏ら5人を起用する国会同意人事案を提示した。安倍首相に近い人物が多く、来年1月24日に任期満了を迎える松本正之会長(元JR東海副会長)の交代を見据えた布石とみられている。NHK経営委員は百田氏のほか、埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏、JR九州会長の石原進氏、海陽中等教育学校長の中島尚正氏、日本たばこ産業(JT)顧問の本田
コメント
コメントを書く安倍総理が、身の回りをご自身の主張、信条に近い人で固めれば、批判する人がいないので、居心地はよいでしょう。
居心地が良くとも、安倍総理と意見を異にする日本人が必ず半分はいるのです。反対者の意見を聞きながら、自己主張するところに民主主義の本来の姿があるのですが、反対者の意見には極力耳をふさぎ、聞きやすい都合のよい話にだけ耳を傾けていては、正常な為政者ではなく独裁者である。たまたま、閉塞感にさいなまれた国民に自民党支持されたからといって、自民党の半分の支持を得た安倍総理を国民が支持していることにはならないのです。謙虚さが必要なのに、独断専行が過ぎればその反動が大きいことに気づかないようである。また、教える人もいないようだ。
元々、一国の首相に相応しい見識も能力もないのに、その座に就いてしまったアベ氏。
何方のエピソード「中国や米国は上に行けば行くほど聡明な人が出てくるが、日本は逆にバカが出てくる」-を実証づける出来事だった。
しかし、やはりバカでは務まらず、デタラメ政治をやって国民から総スカンを食らい、最後は腹を壊していきなりソーリ職をおっ放り出した。
国民は消えて清々したが、アベ氏は怨霊の塊となって「オレをコケにしまくったクソ国民どもめ、覚えてろよ!」と臥薪嘗胆、復讐を誓ったに違いない。
そして、ジャパンハンドラ~に「お互いの幸せのために!」と後押しされ、運良く返り咲いたのだろう。
まさに「リベンジ・ソーリ」の出現である。
視聴料を払っている国民としてはNHKに「不偏不党の立場を守り、番組編集の自由を確保し、何人からも干渉されない」事を求めることは最低限の権利です。時の政権が一方的に選んだ自分たちに都合の良い経営委員の一存で放送内容を歪める事は許せないです。保守の立場でも憲法改正を主張しても良いだろうが、放送内容を決める経営方針では逆の立場の意見も堂々と主張させる様な度量の広さを求めます。恣意的に自分たちの主張だけを優先させ反対意見を封じる様な事があっては、クーデターで国営放送を乗っ取ったり、一族三代で国民を牛耳っている何処かの国と一緒ですよね。何とかならないでしょうかね、イラつきますね、まったく。
消費税増税、TPP、秘密保護法、集団的自衛権の解釈改憲、そしてNHK経営委員……皆さんのコメントに同感です。
今、「そして、メディアは 日本を 戦争に 導いた」(半藤一利、保阪正康対談録。東洋経済新報社)を読んでます。その帯には、こうあります。『軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へと突き進んだ国民…。昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。いま、昭和から学ぶべき、いちばん大事なこと』
NHKはじめマスメディアの現在の状況=安倍政権との一体化、政府の広報機関化は、日中戦争に突き進む昭和の時代状況とあまりにも似ていることに愕然とします。