間違いなく、安倍外交の対米関係は、安倍政権の目玉である。
2012年衆議院選挙での自民党公約は「日米関係の絆を強化し、中国、韓国、ロシアとの関係を改善します」であった。
「日米関係の絆を強化し」は全く逆である。
確かに米国から見て、安倍氏の姿勢に評価するものがある。
集団的自衛権を実施する方向を決めた。自衛隊を米軍戦略に使用することが出来る。
普天間問題で辺野古移転を推進している。
オスプレイの購入に前向きである。これまた日本防衛と関係なく、自衛隊を集団的自衛権で海外展開する際に使用が予定される。
こうしてみると、安倍氏が促進しているもの、これは軍事関係に限られていることが解る。米国の軍産複合体の代表、アーミテージやマイケルグリーン等に動かされていることが解る。
しかし、この分野を除けば関係は劣悪である。
昨年12月、安倍首相の靖国訪問で、在日米国
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宮家邦彦氏が、日テレ「深層NEWS」で、アジアの安定は「日米」、「米韓」の同盟があって確保されており、中国の現在の行動は思い上がった行動だといっている。安倍政権に対する影響が大きいのであろうか。
このような中国封じ込め政策をとろうとしても、中国の経済力、軍事力の拡大化は防げない。本年末には米国を追い越すかもしれない実態を無視して、現状を維持しようとしても、不可能でしょう。安倍総理が、習近平主席の後追いをして、南米諸国を外遊している姿は、みじめである。中国ODA援助の後追いであるから、支援と言っても制度的なものになっているようであるが、国民の大切な税金を海外にばらまくほど日本の財政が豊かであるというのか、ばらまいて何が得られるか、輸出が増えるわけでもない。利口な人がとる行動ではない。さらに中国を刺激する言葉の連続であり、何を考えているのかさっぱりわからない。
宮家氏は元中国大使館で公使を務めた元外交官であるという、民間人となっても、立ち位置が対米従属主義であり、バランス感覚がマヒしていているというより、軍産複合体の宣伝マンになっているのを見ると、現在の官僚も同じよう状況下にあるとみるべきなのでしょうか。オバマ政権との遊離は確かに心配なことである。
ウクライナの内乱勃発で世界政治の光景がすっかり変わりました。
1.通貨をめぐってBRICSと米国・EU・日本の深刻な対立。
2.石油・天然ガスをめぐっては米国・イスラエル・サウジとイラン・イラク・シリアの対立激化。イスラエルのガザ侵攻は挑発の一つ。
米国は上記1.2.の抗争で勝たなければ、米国の世界における主導権が大いに損なわれる。それを支える国境なき巨大資本の威信も傷つくことになる。
そういう非常時だから、米国が注文を出すとすれば、安倍のプーチン接近へのNGサインだけでしょう。オバマたちは核戦争辞さずとの横柄な態度でプーチンを抑え込み、潰してしまうのに血眼で取り組んでいます。米英ではロシア寄りの論評、ロシア発信のニュースは完全にシャッタアウトされてます。まるで戦時体制です。
だから、幸か不幸か、安倍さんは北朝鮮に行ったり、モンゴルに行ったり、比較的に自由に旅行ができるのではないでしょうか。そして、ある日、突然、オバマからシベリア出兵なんていう強い要請が出てくるかもしれません。