本「いま語らねばならない 戦前史の真相」

 12月14日付で読売新聞に紹介の書評が出た。

 まず出だしは次のとおりである。

「元外務官僚と新右翼団体顧問という異色の2人による対談。おそるおそる手にした」とある。

 それはそうだろう。「孫崎享」著書を読売新聞記者が持っていれば、君はなんでそんな本を手にしているのだと糾弾されるであろう。

 「鈴木邦男氏が書いていますから」といって、かろうじて読んでもいい本の範疇に入るのであろう。

そして続く。

「おそるおそる手にしたが引き込まれた」

 有難うございます。
 黒船来航以来から敗戦までを「戦前史」と定義しその歩みを振り返る。すると、世界に拮抗するために続けた国の姿が見えてくる。そこには数多くの賢明な判断があったことが判る。攘夷派と開国派で国論を二分する争いを経た上での開国、両派が対立しながらも安易な外国勢力とを引き入れ