本「いま語らねばならない 戦前史の真相」
12月14日付で読売新聞に紹介の書評が出た。
まず出だしは次のとおりである。
「元外務官僚と新右翼団体顧問という異色の2人による対談。おそるおそる手にした」とある。
それはそうだろう。「孫崎享」著書を読売新聞記者が持っていれば、君はなんでそんな本を手にしているのだと糾弾されるであろう。
「鈴木邦男氏が書いていますから」といって、かろうじて読んでもいい本の範疇に入るのであろう。
そして続く。
「おそるおそる手にしたが引き込まれた」
有難うございます。
「 黒船来航以来から敗戦までを「戦前史」と定義しその歩みを振り返る。すると、世界に拮抗するために続けた国の姿が見えてくる。そこには数多くの賢明な判断があったことが判る。攘夷派と開国派で国論を二分する争いを経た上での開国、両派が対立しながらも安易な外国勢力とを引き入れ
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
本をまだ読んでいないが、早速手配して読みたい。
最近つくづく考えさせられることは,「狂気の判断」であり、「冷静な判断」が欠けることによって、すべて間違った行動をするということではないか。冷静にABCD諸国、米国、英国、中国、オランダの国力を考えれば、間違った判断をすることはないが、戦うという姿勢が絶対視され、冷静な見方が排除されるような雰囲気の中では、戦争に突き進まざるを得なくなってしまう。現代でも、米国の実情が正しく国民に伝えられることはない。最初に米国政府マスコミが情報を操作作り変えてしまう。さらに、日本のマスコミが、情報を選択して報道するから、米国の姿が実態はかけ離れたものになってしまう。もともと政治に正義などないのに、マスコミの正義面した報道に迷わされてしまう。一方中国の良い情報も伝えてくれるとよいのですが、悪い情報しか報道しない。ネットで情報を集めるといっても、万人ができるわけでなく、国民はいつも蚊帳の外、どこかがおかしいのですが。マスコミによってでなく、孫崎さんの活動によって私たちが真実を知らされ、啓蒙されることが非常に多いのは大変うれしいことです。
米国べったりの読売にとって孫崎先生と鈴木邦男氏の独立思考は不協和音以外の何物でもないと思うのです。この書評を書いた記者が今頃読売上層部から叱られているのではないかと心配しています。