コーヒーにまつわるさまざまな迷信。本当のところはどうなのでしょうか?

クイズに答えて、あなたのコーヒーの知識がどれくらい正確なのか確認してみましょう。

1.コーヒーは健康に良い? 悪い?

「コーヒーは、抗酸化物質であるフェノールやポリフェノールを多く含む食品のひとつ」であると、米国セントラルフロリダ大学生体医科学副学部長のサムパス・パササラシー博士。

近年の研究で、これらの抗酸化物質には、細胞ダメージを予防・修復する作用があることがわかってきています。2018年の研究によると、コーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて早期死亡のリスクが低いことが報告されたのです。

また過去の研究でも、コーヒーを飲むことで、がん、脳卒中、糖尿病の発症リスクが抑えられることが判明。とはいえ、コーヒーのカフェインは刺激物。人によっては睡眠に影響を及ぼすことも。またコーヒーは酸性の飲み物なので、胃が刺激されることもあります。しかし、特にどちらの問題もなければ、何も心配せずに飲んでも構いません。

答え:健康に良い!

2. コーヒーで脱水症状になる。○か×かで答えて!

「確かにコーヒーには弱い利尿作用(腎臓が塩分や水分を排出する量が、水を飲んだときよりも増えること)がありますが、所詮コーヒーも液体。脱水症状になることはありません」と米国イリノイ州にあるアドボケイト・ヘルスケアの専務理事であるビンス・バファリーノ医師は説明。

『PLOS One』誌に報告された研究によると、対象者をコーヒーを飲むグループと、水を飲むグループに分け、血液と尿を3日間調べてたところ、体内の水分に大きな違いは見られませんでした。

答え:✕

3. ライトローストとダークロースト、どっちがよりカフェインが多い?

コーヒー豆を焙煎する時間が長ければ長いほど、水分やカフェインは蒸発します。

例えば、スターバックスのダークロースト1杯のカフェイン含有量は195mgですが、深煎りより浅めのブロンドローストは270mgです。もしカフェインを完全に排除したければ、コーヒーは避けるのが一番。ディカフェでも、1杯あたり15mg以上のカフェインが含まれています

とはいえ、「ライトローストの方が、より体によい成分が含まれています」とパササラシーさん。抗酸化物質のクロロゲン酸の含有量を焙煎の度合いで調べた研究では、ライトローストに一番多く含まれていました。

答え:ライトロースト

4. コーヒーは妊娠中に飲んでも大丈夫?

米国産科婦人科学会などの専門家は、妊婦も適量であればコーヒーを飲んでも問題はないとしています。

推奨されている一日のカフェイン摂取量は200mg以下。コーヒーでいえば、2杯程度。カフェインは胎盤を通過し、赤ちゃんも刺激を受けますが、コーヒーを飲むことで、胎児の健康リスクが高まることを支持する研究結果はありません。

大切なのは、コーヒーだけでなく、お茶、チョコレート、炭酸飲料などあらゆる食品から一日どれだけカフェインを摂っているか把握すること。もし心配であれば、医師に相談すれば、あなたに合ったガイドラインを提示してくれるはずです。

答え:(アメリカでは)大丈夫なのだそう

5. コーヒーは子どもの成長に悪影響?

もし子どもがアイスコーヒーを好きで、成長に影響がないか心配していれば、どうかご安心を。コーヒーを飲むことで、発育・成長が妨げられるという科学的な根拠はありません

この迷信はもともと、コーヒーを飲むと骨粗しょう症になりやすくなるという誤解に由来しています。

『Food and Chemical Toxicology』誌に報告された研究では、コーヒーに関する初期の研究は、高齢者を対象として行われていることが多く、そもそもカルシウム不足であった点が指摘されています。

確かに、カフェインはカルシウムの吸収にわずかながら影響しますが、ミルクを大さじ1、2杯ほど加えれば、十分その埋め合わせになるのです。子どもに乳製品を毎日摂ってもらいたければ、コーヒーにミルクを加えるように勧めるとよいかもしれません。

答え:いいえ

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Kate Rockwood/QUIZ: How Much Do You Really Know About Coffee?/STELLA MEDIX Ltd.(翻訳)

RSS情報:https://www.mylohas.net/2019/10/201528pvn_coffee.html