
「筋肉量アップとカロリーの科学」の続きです!(#1,#2,#3,#4)
このシリーズでは、「筋肉を増やすための正しいカロリー設定とは?」って問題を掘り下げております。筋肉を増やすためには絶対に適切なカロリー摂取が必要なんだけど、現時点では「筋肉を増やしたいならカロリーは大量に摂れ!」や「筋肉を増やすためにはいつも通りのカロリーでいい!」みたいに真逆の見解が出てまして、いったいどうすればいいのかよく分かんないんですよね。
前回は「追加カロリーの設定法」を掘り下げてみましたんで、今回は誰もが気になる「リコンプができる人とは?」という問題に取り組んでみましょう。
リコンプ(脂肪減+筋肉増)は実在するのか?
リコンプについては今までも軽く触れてきましたが、あらためて定義をチェックしておくと、
- 脂肪を落としながら筋肉を増やす
って現象のことを意味しております。「食べながら痩せて筋肉までつく!」ってのは筋トレ好きには夢のような変化ですが、これを「リコンプ(Body Recomposition)」と呼んでるんですな。
「そんな上手い話があるのかねぇ」と思いたくなる話ですが、実はこのような相反する変化ってのは意外と起きることが、近年の研究で何度か確認され始めてるんですよ(R)。リコンプってのは決して与太話じゃないわけですね。
が、当然ながら、リコンプってのは誰でもできるわけではなく、実現するにはいくつかの“条件”を乗り越える必要があるので注意しましょう。ここを勘違いすると、ただの「停滞した人」になっちゃうんで。
ということで今回は、リコンプの研究をベースに、
- リコンプできる条件
- 実際に成功していた事例
- あなたがリコンプに適しているかどうかを判断する方法
などをまとめていきます。こいつは体をデカくするためには欠かせない知識なので、要チェックであります。
筋トレ経験1年以上でもリコンプできる人は何が違うのか?
リコンプについて考えるうえで、まず紹介したいのがタンパ大学のバラカット先生による研究(R)であります。この論文は、筋トレ経験1年以上の中級者を対象にした10本の研究をピックアップしたレビューでして、そのうちほとんどで「実験の参加者にリコンプが起きていた」という結果を報告してるんですよ。こいつは面白いですねぇ。
リコンプした人たちの平均を見てみると、ざっくりこんな感じになります。
- 減った脂肪量:−0.1〜−2.7kg
- 増えた筋肉量:+0.6〜+5.0kg
ご覧のとおり、見事に脂肪を減らしつつ筋肉が増えてまして、一部の被験者ではたった1日28kcalの軽い追加カロリーでも筋肉が増え、脂肪が減ったというパターンも見られたらしい。つまり、昔の常識であった「リコンプなんて初心者しか無理!」という説が揺らいできたよーって話でして、これはなかなかすごいもんですな。
では、リコンプが起きる人には、どのような条件が備わっているのか? バラカット先生がピックアップした10本の研究から見えてくる成功パターンをまとめると、以下のようになります。
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