すると、不思議なもので、ちょっとしたフレーズが頭の中に浮かんでくるのです。浮かんできたフレーズは「Back to Basics(基本に帰れ)」。「基本でない土地は、それらのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない」という(2)(青)のエンチャントです。……何の話かといえば、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』に出てくるカードのことです。津田大介氏の使う「5色スリヴァー」などには有効なカードでしたね。
津田大介氏の「5色スリヴァー」
http://mtg-jp.com/reading/kochima/0006530/
ということで、今回は基本に返り、最近読んだ有料メルマガの感想を徒然なるままに記していきます。
◆小寺信良『金曜ランチボックス』/毎週金曜日(第5週は除く)/648円
http://yakan-hiko.com/kodera.html
2014年6月6日配信・122号より。冒頭のあいさつにて、小寺信良氏が「十数年ぶりに言葉を失うほど激高した」という事件を紹介。要約すると、記者発表会を取材したら、その1週間後に広報担当者から「あれから1週間になるがまだ記事が掲載されないのはなぜか、いつ掲載されるのか予定を教えろ」というメールが来たとのこと。詳しい経緯は購読していただければと思うのですが、激高するのも納得という印象でした。
結局は「代理店の管理職と思われる方から丁寧なお詫びのメールを頂いた」ことで手打ちとなったようですが、この記事を読んだ後、次のような記事が話題となりました。
・ソーシャルは難しい。わたしはこれでYahoo!個人に投稿するのをやめることにしました
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nagaeisseki/20140607-00036112/
私としては「永江さん、Yahoo!個人に投稿するのやめるんだ」程度の感想しか持たなかったのですが……。PVを稼ぐことに優れた人は、この個別の「しょーもない」事件をネタに、個人的見解に対する所属先の責任は?という話まで持って行けるわけで、大したものだなと思った次第です。
私の個人的見解としては、一般論に持って行くほどの話ではないと思うので、私だったらどのような対応をするかだけ記しておきますと、「以後、精進いたします」と返信して終わりだと思います。
◆谷本真由美『週刊めいろま』/月4回程度/864円
http://magazine.livedoor.com/magazine/80
2014年6月6日配信・38号より。谷本真由美氏は「日本の行間を読むコミュニケーションが理解されない理由」というコラムにて、とある小学4年生の国語教科書が話題だと紹介します。
・小学4年生の国語の教科書で「空気の読み方」教える?
http://togetter.com/li/662428
谷本氏の感想は、以下の通り。
ワタクシもこの教科書の演習を見て、唖然としたというか、「こりゃ9歳の子、まして海外で育ってる子には訳が分からないだろうなあ」と感じました。しかし、びっくりしたのは、日本在住の方の中には「素晴らしいノンバーバルコミュニケーションの演習だ」「他人のことを思いやる心を育むのに素晴らしい」なんて感想を書いている方がいることでした。この人々は、多分ずっと日本に住んでいて、全く異なる文化での激しいやり取りと言うのを経験したことがないんだろうなあと感じました。この記事では、アメリカやイギリスといった個人主義文化圏と、集団主義社会である日本文化圏の違いが指摘されており、とても面白かったので、ぜひ、購読していただければと思います。
要するに、コミュニケーションの問題なんですよね。再び永江一石氏のYahoo!個人やめた話に戻りますが、この記事内でキャプチャされているコメントを見ても、「空気」が重要視されているなと思います。永江氏は、「しょーもない記事」である理由を問うことはせず、コメントをした人間の所属先から文脈を読み解こうとしていることが分かります。
そもそも、「しょーもない記事だ」というコメント自体、どこがしょーもないのかを指摘していないという点で、「空気を読め!」感があふれているのですが……。そして、お互いに空気を読み合った結果が、永江氏の「Yahoo!個人をやめる」ということです。
◆
ちなみに、同様のケースが発生した場合、私は「以後、精進いたします」と返信しますと記しましたが、何を精進するとは明確に記していない点に気付かれたでしょうか? こうやって、勝手に空気を読んでもらうことも、1つの処世術ではないかと思っている次第です。
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