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勝負漫画にリアリズムの時代がやって来た。(1826文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
あいも変わらず漫画の話ばかりで申し訳ありませんが、一色まこと『ピアノの森』がようやくクライマックスを迎えている。きわめて遅々としてしか進まない作品なので、ここに来るまで実に長かったのだが、ついにショパンコンクールも大詰め、主人公一之瀬海の演奏が披露されているのだ。 この作品はいわゆる「天才漫画...
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『まおゆう』の作者による異世界料理漫画『放課後のトラットリア』がおもしろい。(1274文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
橙乃ままれ&水口鷹志『放課後のトラットリア』読み終わりました。メテオコミックスという聞きなれないレーベルですが、原作が『まおゆう』、『ログ・ホライズン』の橙乃ままれと来たら買わずにはいられません。 ジャンルは『まおゆう』と『ログホラ』に続いて今回もやはり異世界ファンタジー。同じジャンルで三作目...
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オタクがハッピーに生きられる条件とは何か? 鈴木みそを読んで考える。
コメ0 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
鈴木みそ『限界集落温泉』全4巻、いっきに読み終えました。いやー、おもしろかった。ちなみにAmazonで電子書籍版を購入したので、4冊で1300円。個人的には十分もとが取れる価格でした。 やっぱり第1巻が100円だと買ってみる気にもなるし、それがおもしろければ続刊も合わせて買っちゃいますよね。初巻を安くするのは...
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田中芳樹『奔流』を読む。(1131文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 142ヶ月前
■生放送告知http://live.nicovideo.jp/watch/lv1281138613/2(土) 21:00~「小説家になろう」ニコ生 歴史は一本の河である。ときに凪ぎ、ときに荒れながら、ただはてしなくながれていく。血が河面を赤く染めることもある。後世のひとは、そんな哀しみの時代を指して乱世と呼ぶ。 三世紀から六世紀にわたるいわゆる魏晋...
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ディオ・ブランドーの憂鬱。西尾維新は少年漫画屈指の悪役をどう再解釈し再構築したか。(2103文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 144ヶ月前
西尾維新の『ジョジョの奇妙な冒険』ノベライズ作品『OVER HEAVEN』を読んでの書評記事です。いやー、これはむずかしい作品ですね。作品そのものが『ジョジョ』に対する批評になっていて、しかもかなり攻撃的というか、問題含みの批評だといえる。その内容については本文を読んでもらえばいいのですが、とにかく興味深い...
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あなたなら処刑しますか? 『自殺島』が突きつける極限状況での「死刑」の倫理。(1822文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
森恒二はきわめてシリアスでヘヴィな問題提起をしてくる作家です。その作風は前作『ホーリーランド』では洗練を欠き、揶揄されたりもしましたが、しかし真剣な作家であることは間違いないでしょう。軽々しく読み、語ることができるような作家ではありません。今回、ぼくは死刑の問題を絡めてその作品を語ってみようと思...
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「萌え」は贅肉の産物? 永野護のファティマたちはなぜ「可愛くない」のか。(1503文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
小林立『咲』の初期の巻を読みました。大変美味しい百合でありました。じゅるじゅるじゅる(よだれの音)。これは二次創作を描いたり読んだりしたくなるというのはわかるなー。ていうか、ぼくも読みたい。読みたいぞ。何かこう、約20%はいるはずの女性読者に背を向けるような結論になっていますが、いいんだ。ぼくは非...
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連載1000回! 長期連載の宿痾を背負い『はじめの一歩』はいつまで続くのか。(1929文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
『はじめの一歩』が連載1000回を迎えました。まさにボクシング漫画の金字塔、ではあるのですが、最近はあまりに長く連載が続いたために、さまざまな歪みが見えてきているように思えます。いったいなぜこういうことになってしまったのでしょうか? 長期連載の必然、宿痾とでもいうべきものがあるのでしょうか? ちょっ...
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えすとえむの異色職業漫画(?)『はたらけ、ケンタウロス!』がふしぎにおもしろい件。(1251文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 145ヶ月前
最近は漫画を読む量もだいぶ減っていて、新しい作家と出逢うことも少なくなっているのですが(ダメだな)、知りあいのオススメでえすとえむさんの作品を読んでみました。その名の『はたらけ、ケンタウロス!』。まさにそのままのタイトルですが、でも、これ、おもしろいよー。いかにも現代のBL作家が描きそうな作品では...
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壊れていく人生も悪くない。赤木しげるの3%の未練とは何だったのか。(1591文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
漫画『アカギ』と『天』を読んでいて考えたことです。作品そのものから離れた深読みに過ぎないのかもしれません。しかし、こういう「読み」を許容するということが、すなわち優れた漫画であるということなのではないでしょうか。赤木はこの作家にとって最大最高のキャラクターであるわけですし、いったいこの先どういう...
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【有料記事】石田衣良『ブルータワー』は時代を象徴するSFだ。(1890文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
石田衣良『ブルータワー』の書評です。石田の作品のなかでも異色作といっていいでしょう。何しろ、エドモンド・ハミルトンの『スターキング』か何かを思いださせるようなクラシックSFのたたずまいをもつ作品なのですから。ふだんの石田が書く都会の雑踏とはかけ離れた世界が舞台。でも、これはこれで十分におもしろかっ...
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【有料記事】貞本版『エヴァ』をどう評価するか。(1025文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
めずらしく作品に対して批判的な記事ですね。うーん、決して貞本『エヴァ』がおもしろくないというわけではなく、むしろ素晴らしい出来栄えなのですが、この作品をいまなお描きつづけることにどの程度の意味があるのか疑わしく思ってしまうことは事実。まあ、途中で投げ出すわけにもいかないのでしょうが……。アニメとス...
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【有料記事】血と霧のヴィクトリアン・ロンドンへようこそ。(1220文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 146ヶ月前
これは昔書いた記事の転載です。最近、『月光条例』が苦戦している、ぶっちゃけていうとあまりおもしろいとは思えない藤田和日郎さんですが、この『スプリンガルド』はおもしろかった! ダークでデカダンでエロティック、猟奇と暗黒の物語は、まさにぼくのために描かれたかのよう。いやあ、こういう話、ほんとに好きで...
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【有料記事】『天使の梯子』。(1283文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 148ヶ月前
村山由佳『天使の梯子』の書評です。この小説が出たのはすでに数年前、また前作『天使の卵』が出たのはさらに10年前になります。時が経つのは本当に早いものですね。『天使の卵』は村山にとって最大のベストセラーであるわけですが、小説としての完成度という意味では続編のほうが凄みを増していると思います。サムネイ...
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【無料記事】愛がなくてもセックスはできる! 名作を読んで売春の自由を考えてみよう。(3263文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 148ヶ月前
売春婦といえば賤業婦とも呼ばれるくらい「卑しい仕事」とされているわけですが、ほんとうにその仕事は卑しむべきものなのでしょうか? 「愛のないセックス」を売る彼女たちの仕事は、あるいはこの社会の一般的なルールに背いているかもしれません。しかし、そうではあっても、その仕事なりの苦労があり、またプライド...