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村上裕一の不定期コラム(仮)#26 †可読性を無視する
コメ0 村上裕一の(仮) 122ヶ月前
何かを体系立てて語ることは難しい。自然に論理的で整理された文章を書ける人は非常に知的だが、そうはいっても、少し複雑な話になればさすがに整理するのに手間がかかる。逆にいえば、評論というのはルービックキューブを解くような話では必ずしもない。実際には、パターン認識によってシンプルな共通の結論に至らせ...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#25 批評ってなんだっけ
コメ0 村上裕一の(仮) 122ヶ月前
これを書かなければ死んでしまう、生きていてもしょうがないというような、出来よりも先に思いの丈をぶつけざるを得ないような、テマティックのかけらもないみっともないテクスト。でもまあしょうがない。これを書かなければ死んでしまう。他の仕事を不意にしてでも書かれる意味のあるテクストというものがある。
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村上裕一の不定期コラム(仮)#23 プレジデント2014.9.1を読んでいく(7)
コメ0 村上裕一の(仮) 122ヶ月前
【英語・語学】なんやかんやで英語は重要だ。できたら仏語や独語、ビジネス的には中国語やロシア語、韓国語も重要であるだろう。こちらも魔法はかかれていなかった。会社的には「苦手なやつから海外送り」というスパルタな方針も。とにかくアウトプットが大事だ、あるいは文法を押さえた上でオバマやジョブズのスピーチ...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#22 プレジデント2014.9.1を読んでいく(6)
コメ0 村上裕一の(仮) 122ヶ月前
「集中、思考、計画、実効」100点満点テクニック」……表題は微妙だが勉強にはなる。【目標の設定】ゴールをデジタルハイビジョンのようにイメージし、足りないところを浮き彫りにして、そこから逆算した計画を立てる。実はこれは僕が東さんに言われた話でもある。
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村上裕一の不定期コラム(仮)#21 プレジデント2014.9.1を読んでいく(5)
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
「若手に負けぬための秘密の習慣」。これは羽生名人の記事だ。正直興味がなかったから読み飛ばしていたが、改めて見直したらいいことがいっぱい書いてあった。といっても天才かつ努力家の言だから容易には真似できないが、要約するとこういうことが書いてある。 20代と40代では考え方が変わった。細部に拘って理詰めで...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#20 プレジデント2014.9.1を読んでいく(4)
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
松本社長の話でもう一つ面白いのは「一人で考えこむ時間はまずない」ということだ。ミーティングが多すぎるというのもあるが、わざわざそういう時間は取らないようだ。人と話した方が考えがまとまりアイディアが出てくるということで、普段はとにかく、考えることよりも、「大量に情報を頭の中に流し入れ、濾過させて...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#19 プレジデント2014.9.1を読んでいく(3)
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
前回の記事に比べれば後の記事は俺にとってはそんなに刺さる感じでもなかった。多種多様な経営者がいるので想像力が及ばないところも多かった。とはいえ、KDDI創業者の千本さんが、24歳そこそこでNTTの企業留学でフロリダの院に行き猛勉強した話などには、やはり20代(できたら中頃)で大きな勉強的努力をしておくこと...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#17 プレジデント2014.9.1を読んでいく(1)
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
僕が社長をやっているからかもしれないことは割と言葉以上の意味を持ってこの『プレジデント』という雑誌を興味深く読んでいける要因になっていると思うのだが、実際面白いしためになる。昔ながらの小説家のような無頼派クリエイターで行きたいという愚か者出ない限りは、フリーや自営業者にも役立つ知見があると思う...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#14 シャドウ効果2 ロールモデル
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
人はこのようなシャドウを噛ませることで、想像力を豊かにしている。しかし、実は知らず知らずにこの機能を利用しているものの、ほとんどの場合無自覚であるため、困ったときにこれを意識的に召喚することができない。
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村上裕一の不定期コラム(仮)#13 シャドウ効果1 補助線
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
この効用は僕にとってはビジネスノウハウであると同時に哲学的問題である。「応用」即ち譜面を実演することはいかにして可能になるのか。また余談から入るが、ドラムマニアは本当に僕にいろいろなことを教えてくれた。たとえば連打の譜面が入ってきたとしよう。ロータムハイタムシンバル混じりで、LLL、HHHHHH、LLLみ...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#12 実演の効用4
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
「見えない」とは的確な対応概念がないこと、とさしあたりしておこう。とはいえこれが認知的に実際に見えなくなったりするので、やはりこの表現を取らなければならない。ともあれ、見えないことは問題だ。見えないということは操作が不可能だということを意味するからだ。たとえばユークリッド幾何学では平行線公準があ...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#11 実演の効用3
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
実演の効用3 思い出したのだが、概念がないことと「見えない」ことがもっとも典型的に現れるのは色の概念である。たとえば日本人にとって虹は七色だとされている。実はこれが七色だということにしたのもニュートンである。ところが、色を表現する基本語彙が異なる部族の場合は、たとえば虹を二色や三色の表象だとして...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#10 実演の効用2
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
少し思想的な言い回しを使ってこの現象を説明すると、これは概念がないということだ。概念がないということは「見えない」ということである。 たとえば万有引力はニュートンが発見した概念だ。当然、現代の私たちにとっては常識だが、ニュートン以前はアリストテレスの説明が支配的だった。アリストテレスは、石の元...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#9 実演の効用1
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
本当に言いたかった話はこっちである。実際の人物が内容について語るこの種の雑誌の効用は、その人物が自分の経験に即してものを語るため、動いている絵が想像しやすいということだ。 この効用は非常に大きい。少し妙な例を出す。ビートマニアというゲームがある。KONAMIの音楽シミュレーションだ。ゲームセンターに...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#8 権威主義の演出
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
焼き直しにも効果があると述べた。だが、ビジネス書系の雑誌には別の効用もある。というのは、言うなれば権威主義なのだが、雑誌では、偉い学者や有名どころの企業に所属するサラリーマンやら役員やらが現れ、自分たちのビジネスノウハウについて語っている。はなにつくと思うかもしれないが、人は権威に弱いもので、...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#7 雑誌の効用
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
ここで言う雑誌とはとりあえずファッション誌とかビジネス誌のことだ。多くはだいたい、通年で同じ話題を繰り返しているだけだが、それは必ずしも悪いことではない。というのもだいたい人は去年のことを忘れているからだ。また、本当に新しい情報も載っているので、取材と編集さえしっかりしていれば雑誌には十分な価...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#6 『ハイスコアガール』
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
最近も『ハイスコアガール』が炎上していたが、権利元に権利を確認していない、というのは情報産業ならではの問題とも言える。情報というのは抽象的で普遍的な概念であり、コンピュータやネットの整備によって触れやすくなったが、別段そのことによって登場した新しい概念というわけではない。 係争中っぽいので特に...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#5 横流し2
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
商行為とは本質的に横流しであり、その最たるものが商社の存在だ。ではなんで商社がありがたいかというと、独自の経路を持っているとか、運送業とリンクして遠くのものを手近まで持ってきてくれるとか、大量に調達してくれるので一品一品の費用が安くなっているとかのおかげである。物理的な媒介をしてくれているのだ...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#4 横流し1
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
有料のものを自分で購入して配ってしまう。これは日本のネット草創期に違法コピー、いわゆるwarezとして横行していた行動で、割と新しい例で表現すればwinny的共産主義とでも言えるものだろう。winnyとWinMXの違いとか、最近ではシェアストレージと動画共有サイトが主流になっていることとか、掘り下げていくといろい...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#3 有料
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
僕は取ったことがないのだが、シノドスというメールマガジンがある。正確には「α-SYNODOS」で、昔は確か月1万円くらいの価格で配信されていた。これは非常に高額だ。これほど高いメルマガは株式相場情報を配信しているメルマガくらいしかない。あまりにも高すぎたので「シノドスください」という合言葉が流行したほど...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#2 禁無断転載
コメ0 村上裕一の(仮) 123ヶ月前
禁無断転載 しばらく間が空いてしまったので、またもやコンセプトを切り替えて文章を書いていくことにした。今後しばらくは「随想」ということで、短文をなるべく継続的に載せていくことをしてみる予定である。 それにあたって前置きをすると、このブロマガで書いてある内容は禁無断転載である。禁無断転載とは、無断...
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村上裕一の不定期コラム(仮)#1 『ネトウヨ化する日本』幻のボツ「はじめに」
コメ0 村上裕一の(仮) 131ヶ月前
村上裕一の不定期コラム(仮)#1 みなさんこんにちは。村上裕一です。 めるまがbonetを休刊してからはや幾星霜……。 せっかく作ったブロマガ枠がもったいない、とずっと思っておりました。 (しかも未だに購読してくださっている方がいることに最近気づきました……。) そこでこの枠は勝手に僕が占拠しました! 僕が...
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めるまがbonet[ 最終号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 139ヶ月前
◆『めるまがbonet シーズン2』終了のごあいさつ◆ 『めるまがbonet』編集長の村上裕一です。 このたび、ウェブサイト版『bonet』の立ち上げに伴い、『めるまがbonet』のシーズン2を終了することと致しました。(中略) これまで『めるまがbonet』を応援して下さったみなさん、まことにあ...
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村上裕一の新米社長日記[ 第9号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 140ヶ月前
突然ですが、この社長日記は4月にて最終回となります。 ラジオを毎日始めたことによって、日々の出来事は肉声で伝えることができるようになりましたので、この日記も役割を終えたと判断しました。とはいえ、文章でしか表現できないことも様々ありますので、そういったものはまた散発的に打ち出して行きたいと思いま...
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村上裕一の新米社長日記[ 第8号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 140ヶ月前
とにかくしゃべり倒した1週間だった、と総括できるかもしれない。他方で、あまりしゃべっていると燃え尽きてしまう。しゃべるというのは放出系の行為だからだ。なくなったらアウトプットはできない。無を放出するなどということはほとんど意味がない。余計なおしゃべりだが、しゃべり倒して抜け殻になって、それで...
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村上裕一の新米社長日記[ 第7号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 140ヶ月前
今週のもっとも大きな出来事はラジオ『九段下ロイヤルストレートフラッシュ!』が始まったことである。平日だけながら毎日30分をお届けするこの番組、ほとんど思いつきで始めたようなものだったが、始めてから、あるいは始めながら考えることができる企画とはいいものであるとガイ・カワサキも言っていたような気が...
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村上裕一の新米社長日記[ 第6号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 141ヶ月前
今週は印象がモザイク状だ。忙しいときもあったし忙しくないときもあった。種類の違う仕事や出来事がパズルを組み合わせるように並んでいた。連絡が滞っている向きもあるので、申し訳ないと思っているのだが、エアコンのモードを切り替えるように突然違うことをするのが難しい。しかし、このことをうまく調整できれば...
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村上裕一の新米社長日記[ 第5号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 141ヶ月前
4月である。 暴力的な低気圧の通過により今年も年初めの花見は台無しにされたわけだが、暑くなったり寒くなったりの慌ただしい気候も日曜日には落ち着きを見せ、春らしい爽やかな日差しが街に注いだ。一年の計は元旦にありというが、同じ事は年度初めにも言えるのではないかと考えるとき、4月1日がエイプリルフー...
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村上裕一の新米社長日記[ 第4号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 141ヶ月前
3月ももう終わりである。そしてそれは2012年度が終わることを意味している。これを書いているのは4月1日なのであえて昨年度というが、昨年度は激動の年だった。つつみかくさずしゃべるが、私は経営者になる予定なんてなかった。もの書き業をきちんとやるために自分の管理会社を作ろうかと思っていたが、こうい...
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村上裕一の新米社長日記[ 第3号 ]
コメ0 村上裕一の(仮) 141ヶ月前
デジタルデバイスにまみれた1週間だった。総括しても、いかに基幹的メディアが紙ではないものに移り変わっていきつつあるかをビジネスでもプライベートでも体現し続けた1週間だった。僕も驚いている。やはり飛び込んでみることでしか分からない現実がある。電子書籍の消費実態もまたそのひとつ。テクノロジーは思想...