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近況報告コラム「東奔西走」第47回 -モチベーションの次元-
コメ0 執筆集 60ヶ月前
近況報告コラム「東奔西走」第47回 ------------------------------------------モチベーションの次元------------------------------------------ニューヨークでの年越しから始まった2019年ももう師走。どんな年だったかを振り返ってみる。舞台『K -RETURN OF KINGS-』舞台『SPECTER』舞台『刀剣乱舞』 慈伝 日日の...
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ドラゴンカーセックス奇譚から人が死んだら電柱になる世界の話まで揃った奇想短篇集──『流れよわが涙、と孔明は言った』
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 67ヶ月前
今回は冬木糸一さんのブログ『基本読書』からご寄稿いただきました。ドラゴンカーセックス奇譚から人が死んだら電柱になる世界の話まで揃った奇想短篇集──『流れよわが涙、と孔明は言った』(基本読書)「流れよわが涙、と孔明は言った (ハヤカワ文庫JA)」2019年...続きを読?
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ドラゴンカーセックス奇譚から人が死んだら電柱になる世界の話まで揃った奇想短篇集──『流れよわが涙、と孔明は言った』
コメ0 ガジェ通 67ヶ月前
今回は冬木糸一さんのブログ『基本読書』からご寄稿いただきました。ドラゴンカーセックス奇譚から人が死んだら電柱になる世界の話まで揃った奇想短篇集──『流れよわが涙、と孔明は言った』(基本読書)「流れよわが涙、と孔明は言った (ハヤカワ文庫JA)」2019年...続きを読?
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追悼タニス・リー。バビロニアの女神の名を与えられた天才作家。
コメ0 弱いなら弱いままで。 115ヶ月前
タニス・リーが亡くなったそうで、追悼として、以前、『悪魔の薔薇』のレビューとして載せた記事を再録しておきます。世界は不世出の天才物語作家を失いました。残念です。 1947年9月19日。 この日付は記憶されるべきだろう。この日、世界は不世出の語り部を得たのだから。 もちろん、そのときにはだれひとりそうと...
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ピンを打たれた蝶のように。石田衣良『水を抱く』に堕落の悦びと慄きを見た。
コメ0 弱いなら弱いままで。 117ヶ月前
ぼくは普段あまりアルコールをたしなまない。 どうにも気分よく酔えない体質だし、特に美味いとも思わないのだ。 しかし、時には琥珀色の洋酒でも流しこみながら読んでみたいと思う小説がある。 石田衣良の性愛小説『水を抱く』はまさにそんな不埒な一作。くらりと視界が歪むような酩酊感がこの作品にはふさわしい...
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自己更新する天才――あだち充はあだち充を乗り越えてゆく。
コメ0 弱いなら弱いままで。 121ヶ月前
あだち充の最新短篇集『SHORT GAME ~あだち充が短編で紡ぐ高校野球~』を読みました。 あだちさんにはすでに『ショート・プログラム』シリーズという短篇集があるわけなんですけれど、これはそれとはべつに「高校野球」をテーマにした短編ばかりを集めたショーケース。 古いものは何十年前の作品だったりして、あ...
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【新刊レビュー】乾くるみ著作『セブン』 トリッキーな世界観と頭脳戦に圧倒される短編集
コメ0 ガジェ通 126ヶ月前
■新刊レビュー『セブン』●書誌情報どんな本?私立曙女子高等学院の生徒会室に集まった七人の生徒たち。生き残りをかけて互いを出し抜く頭脳戦がいま、始まる……!? 一見シンプルなトランプの数当てゲームが、裏の裏を読む心理バトルへと変貌する「ラッキーセブン」ほか、ロジカルな企みに満ちた七つの物語。トリッキー...
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【新刊レビュー】乾くるみ著作『セブン』 トリッキーな世界観と頭脳戦に圧倒される短編集
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 126ヶ月前
■新刊レビュー『セブン』●書誌情報どんな本?私立曙女子高等学院の生徒会室に集まった七人の生徒たち。生き残りをかけて互いを出し抜く頭脳戦がいま、始まる……!? 一見シンプルなトランプの数当てゲームが、裏の裏を読む心理バトルへと変貌する「ラッキーセブン」ほか、ロジカルな企みに満ちた七つの物語。トリッキー...
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【新刊レビュー】村上春樹著『女のいない男たち』 女性の謎めく“神秘”を感じる6つの短編
コメ0 ガジェ通 128ヶ月前
■新刊レビュー『女のいない男たち』●書誌情報どんな本?村上春樹9年ぶりの短編集「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」。表題作は書き下ろし。●読みどころまず村上春樹さんに珍しく、“まえがき”があることに注目。それぞれ作品のテイストが違うので、好...
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【新刊レビュー】村上春樹著『女のいない男たち』 女性の謎めく“神秘”を感じる6つの短編
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 128ヶ月前
■新刊レビュー『女のいない男たち』●書誌情報どんな本?村上春樹9年ぶりの短編集「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」。表題作は書き下ろし。●読みどころまず村上春樹さんに珍しく、“まえがき”があることに注目。それぞれ作品のテイストが違うので、好...
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百合漫画の繊細。雨隠ギド『終電にはかえします』を読む。
コメ0 弱いなら弱いままで。 133ヶ月前
毎度毎度同じような書き出しで恐縮ですが、雨隠ギド『終電にはかえします』を読みました。 百合漫画です。ぼくはわりに百合ものが好きで、小説やら漫画やらいろいろ読んでいるのですが、あまりおもしろいと思うものには巡り会いません。しかし、これは良かった。 何とも云えず、良かったですね。一読した後も、くり...
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『十二国記』、『タイタニア』、『ファイブスター物語』、次々と再開する名作たち。(2143文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 135ヶ月前
【『十二国記』と『タイタニア』】 小野不由美の完全版『十二国記』が『図南の翼』までたどり着きました。『十二国記』全編のなかでも傑作と目される長編です。 この先、物語は『黄昏の岸 暁の天』、『華胥の幽夢』と続いて未完に終わっているのですが、今後、それにつづく新作長編が発表されるという話。 いったい...
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新井輝の最新作『俺の教室にハルヒはいない』はジャンル自己言及ライトノベルの嚆矢となるか。
コメ2 弱いなら弱いままで。 136ヶ月前
『ROOM NO.1301』で一部から非常に高い評価を受けた新井輝さんの新作が出ました。その名も『俺の教室にハルヒはいない』。 この場合の「ハルヒ」とはいうまでもなく『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズのメインヒロイン、涼宮ハルヒのこと。 ハルヒはあたりまえの日常に非日常的な出来事が起こるタイプのライトノベルの象...
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石田衣良の花麗なる短編世界に酔いしれる。(2073文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 137ヶ月前
石田衣良の短篇集です。『ラブソファに、ひとり』、いいタイトルですね。ぼくは石田さんの本はほとんど読んでいるのですが、タイトルの響きだけだったらこれがベストかも。 内容は、まあ、いつもの石田衣良の恋愛小説です。 石田さんはこれで10冊目の短篇集と書いているんだけれど、『スローグッドバイ』、『1ポンド...
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飛浩隆『ラギッド・ガール』を読みかえす。(2074文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
ふと思い立ち、飛浩隆の『ラギッド・ガール』を読み返しはじめたら、すっかり読み耽ってしまった。美しく、濃厚で、そしてひどく危険な短篇集だ。おそらくゼロ年代の日本SFが産出した最高の作品集だろう。 『廃園の天使』シリーズの第二弾に相当するが、第一弾『グラン・ヴァカンス』を読んでいなくても大きな問題は...
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宿命と確執のゴッホ兄弟! 穂積『さよならソルシエ』が天才画家のイメージを塗り替える。(1004文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
フィンセント・ファン・ゴッホの名前を知らないひとはいないだろう。『ひまわり』などの名画で知られる天才画家だ。生前はまったく評価されず、最後には狂気に捉えられてピストル自殺したことでも知られている。 それでは、テオ(テオドルス)・ファン・ゴッホのことはご存知だろうか。こちらはフィンセントに比べれ...
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『ベルセルク』を読んで完璧主義者のパラドックスを思う。
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
Jコミに海野蛍さんのエロ漫画が登録されていますね。このひと、どうやらSFファンであるらしく、作品タイトルに『風の十二方位』(ル・グウィンの短篇集)だとか『思春期の終り』(いわずとしれたアーサー・C・クラーク『幼年期の終り』のパロディ)といったタイトルを持ってきています。内容は必ずしもSFしているわけ...
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幻想と奇跡の短篇集。スティーヴン・ミルハウザー『イン・ザ・ペニーアーケード』の風景。(1257文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 143ヶ月前
スティーヴン・ミルハウザーの短篇集『イン・ザ・ペニーアーケード』を読んだ。 ある晴れた冬の朝。少年が目を覚まし、何気なく窓の外を覗いてみると、そこに奇跡の光景が広がっている。昨夜目にした景色がどこにもない。真夏のような青空の下、見渡すかぎり広がるのは、うねる波までそなえた白銀の海。雪が降ったの...
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『十二国記』のここが納得いかない。(2211文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 144ヶ月前
今年、小野不由美『十二国記』の新刊が出るという。まずは短篇集になるようだが、長編が続くと考えていいのではないか。物語は素晴らしくいいところで中断している。十年ぶりに続刊を読めるとしたらこれ以上の歓びはない。 『十二国記』は稀代の傑作である。だれもがそういうし、ぼくも異論はない。ほんとうに面白い...
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【有料記事】バビロニアの女神の名を与えられた天才作家タニス・リー。(2061文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 148ヶ月前
タニス・リーはぼくが最も好きな作家のひとりです。ひたすらに美しくまた邪悪な世界を描くその技量は無二のもので、まさに「天才」という称号がふさわしい作家といえるでしょう。『悪魔の薔薇』は彼女の短篇集なのですが、いやあ、レベルが高い。それぞれに異様な作品ばかりで、読み耽るほどにその悪夢的な世界に耽溺さ...
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【有料記事】天才連城三紀彦、最高傑作。奇跡の短篇集『戻り川心中』を読む。(2016文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 148ヶ月前
天才という言葉は安売りされすぎているきらいがありますが、連城三紀彦というひとだけは本当に天才だな、と思います。その作品の洗練、美学、頽廃、いずれも余人にはとうてい真似できるものではありません。綾辻行人をして「とてもこうは書けない」と言わしめたその連城の、最高傑作、それが『戻り川心中』です。悪いこ...