第175号 2016.4.26発行
「小林よしのりライジング」
【今週のお知らせ】
第169回「不謹慎狩りする幼稚な人々」
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先生のブログを読んで思いましたが
左翼系の学者は「憲法は国家権力を縛るもの」と解釈し、保守系の学者は「国民も縛られるもの」と解釈する人が多い気がします。
左翼から見たら国家権力は化け物であり、戦争をしたり人民を殺害する力を持ちます。だから憲法による制約は必要だになります。
しかし、保守系学者から見たら「これは国家を悪玉に考える左翼思想であり、だから国民は愛国心を持たなくなった」と解釈します。
だから自民党の憲法改正案のように「国民をさらに縛り付けて愛国心を植え付けよう」と考えるわけですが…
これはソ連が社会主義思想を強制的に植え付けようとしたスターリン憲法の発想じゃないかと感じてしまいます。
近代主義の原則にたてば、いままでの封建的な縛りから解放されて国民は自由にならなければなりません。しかし、その為には暴力装置を国家に全面委託するしかありません。となると国民は自由とは反対に国家の道具になるのではないか?になるわけです。それを防ぐ為に国家を縛り付ける為に憲法が必要だ!になるわけです。これは右翼、左翼関係なく近代国家に生きている人間としての基本原則と解釈しています。
保守は自由が大嫌いなんでしょう。自由があるから犯罪が起こり、愛国心がなくなった。だから国家の命令で愛国心を創造させなければならないという
考えに至るわけですな。
国民の自由意思に任せておいては愛国心は育たない!だから国家が作り出す!は前に書いた共産主義ナチズムに通じる危険思想だと感じますね。
保守が取り上げる明治憲法の条文について考察してみます。
伊藤博文が言ったように憲法を作る目的は君権を制限する為にありました。
だから表面上は膨大な大権を天皇が保有していますが、実際に行使するには輔弼、翼賛が必要であり
君主が恣意的に権力行使をするのを禁止させました。
臣民の権利については「法律に反しない限り」というカッコつきではありますが保障はしていました。
芦田均によると明治の指導者がこの制限を設けた理由は、国民の代表から成る立法府において「まさか
人民が不利になる法律規制がなされるはずがない」と考えていたからだと言っています。
実際は治安維持法、国家総動員法と人民の自由を縛る法律が人民の意思により成立したという皮肉がありました。
ともかく明治の藩閥指導者も人民を自由にしないという目的で憲法を制定したわけではありません。
人民を自由にし活動的にし、本人の能力によっては
どんな職業につくのも自由としたわけです。
左翼が批判するのは「教育勅語を通じて、天皇崇拝が強要された」と。教育勅語を朗読しようが帝大で社会主義は栄えたということを考えると天皇崇拝観念がない学生にはあまり効果はなかったのではないか?と思いますがね。
政府の目的としては教育勅語を通じて近代的な個人。国粋主義に走らず、社会主義思想に走らず
国家に忠誠を誓う国民を作りたかった面はあると思います。しかも、これは命令ではなく明治天皇の勅語ですからね。社会主義者とは逆に国粋主義者にはダメージがあったのではないか?と思います。
戦前において社会主義思想が禁止されたのは、社会主義思想が暴力的であり、革命思想だったからでしょう。社会主義思想以外にも暴力的な国粋主義にも適用されてましたから、政府としては暴力革命を防ぐことしか目的はなかったと思います。
また、戦時体制という異常な状態ではある程度は人民の自由が束縛されること、天皇崇拝が強要されるのは仕方ない面もあると思います。総力戦であるからなんでも動員しますからね。
と見てみると、明治政府は教育勅語により国粋主義的に天皇崇拝を強要したわけではなく、暴力的集団に参加させないように一般人として勉強し、学校に行き、結婚して子供を持ち、国家に災難があれば命がけで戦ってくれと命令ではなくお願いしたのが教育勅語だと解釈します。
当時の日本は天皇の名を借りて暴力的集団、打倒藩閥を唱えるグループがいましたから、彼らの天皇崇拝を利用して、暴力的集団を解散させようとしようとしたものと思います。
国づくり、国家、国民観念のない時代から近代国家を作り出す過程が明治憲法時代でありますから
いろいろと問題点は出たと思いますが、政府の考えとしては決して人民に自由活動はさせないようにしたわけではないと思います。
と見てみると保守派がいう「戦前は明治憲法があったから愛国心はあったが、戦後は日本国憲法が出来たから愛国心はなくなった」は嘘であると思います。違憲ではありますが、自衛隊は存在してます。
自衛隊を支持する国民が多いのは愛国心ではないのかになりませんかね?憲法改正で軍隊にしても
自衛隊アレルギーが復活するとは考えにくいです。
戦後も陛下の誕生日には皇居に列を並べて、たくさんの国民が参列しています。尊皇心という面では戦後のほうが良くなったと解釈したほうが良いと思いますがね。
保守が問題にする愛国心を抹殺した歴史教科書ですが、明らかな捏造を是正するのは当たり前ですが
それで学んだ国民がみんな保守がいう愛国者になるのは分かりませんよ。やはり本人の自由意志に委ねることになります。
歴史教科書問題が解決するしない関係なく、保守は憲法のせいだ!にしています。愛国心を憲法に記入させ、洗脳を目論むのが保守であるならば、もはや廃業するしかないでしょう。北朝鮮や中国に行くべきですね。
結局はどんな憲法、制度であろうが愛国心があるかなしかは本人の自由意志に委ねるしかないが、僕の結論です。憲法に頼るのはお上に助けを求める
封建主義思想の残滓だと見ています。
場合によっては不謹慎でも役立つことはあるかもしれないってことわかりました・
先生のブログを拝読してつくづく思うのは、他人他者の影響を受けて無いぜ!って平然と語れる方は、
宇宙からやって来た侵略者なんだと思いますねえ〜。
犬や猫ですら、親兄弟や飼い主の影響を必ず受けるはずなんですから、
人間どころか地球上の生命体では無いのでしょう。
剽窃無くして自分無しでしょう、バクテリアやアメーバーの方がまだまだマトモかも?
政治の話国家の話など、男女の差異がある様な木はまるでしませんが、
自分らが生息する世界観だけで語るならば、その可能性も有るかも知れませんね、
所詮我々は「狭い世界観の中」で細々と生きているに過ぎません。
マイノリティーでしか有りませんし、天下国家を語る女性も沢山居るだろうとは思います。
まあ、但し、公共の電波に乗せる「女性だけの討論会」は、
結局の処は「ワイドショー・バラエティ」の一つにしか過ぎない様な気はしますね。
それを観て、「女性だけの朝ナマよ!」と悦に浸る方が居たら、
それは恐ろしい事には感じますが…まさかそんな方々は皆無だと私は思います。
私事になってしまいますが、録り貯めていた『とと姉ちゃん』をようやく見ました。3話ほど。めちゃくちゃ面白いですね♪ 傑作の香りがします。
前にも朝ドラを見て思ったのですが、改めて、家族で使う敬語っていいなあって思いました。何でいいと思うのか、今は言葉に出来ていないのですが…。美しいですね。
この家族の、ととが死んじゃったら…、泣くだろうなあ。
(TДT)
木蘭師匠のブログを拝読して、「酒屋のお兄さん」のようになりたいと思いました。
それとは逆に一方的に自分の主張に酔う輩の醜いこと・・・・
ところで、モップの柄で叩いてくれるサービスは、どのように注文したらいいのでしょうか?
>>93 ボンさん、ただいまです(笑)
病みあがり(笑)で、本調子ではないですが、頑張ります。
こんなに不謹慎狩りがあったのですね・・・。ライジング読んで初めて知りました。
叩けそうな人を選んでるんでやってるんでしょうね。
http://ameblo.jp/64152966/entry-12157410080.html