第363号 2020.7.7発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが現代社会を鋭く分析「トンデモ見聞録」や小説「わたくしのひとたち」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…前回、羽鳥モーニングショーの玉川徹や岡田晴恵やその他の学者が、新型コロナウイルスの感染者を「隔離」せよと連呼することについて、ハンセン病者の隔離政策という歴史を引いて批判したが、ハンセン病について調べていくと、新コロ騒動と通じることがまだまだ出てくる。今回は「専門家」の問題について考えてみたい。果たして、メディアに出て持て囃されている専門家は、信じるに足る存在なのだろうか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…連日「東京で感染者が100人超」と、あたかも衝撃的なニュースであるかのように報じられているが、実際には、6月に入ってからコロナによる死者・重症者ともに激減している。現在、新型コロナよりもはるかに恐ろしいのは、「新型コロナ恐怖症」からくる“差別”である!
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!個が強いはずのアメリカでも「自主規制」「同調圧力」「行き過ぎポリコレ」が増えているのはなぜ?戦前の政治家だったら、アメリカと戦争しない方向とする方向、どちらで動く?新作映画の公開をコロナ自粛で延期する企業をどう思う?洋服の着こなしで気をつけていることは何?いま一番面白いと思っている漫画作品は?選挙期間中、メディアの特定候補に偏った報道姿勢をどう思う?今後の中国・香港・台湾はどうなる?…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第379回「専門家という危険人物」
2. しゃべらせてクリ!・第320回「の巻〈前編〉」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第173回「『感染は自業自得』と責める日本人」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記
第379回「専門家という危険人物」 前回、羽鳥モーニングショーの玉川徹や岡田晴恵やその他の学者が、新型コロナウイルスの感染者を「隔離」せよと連呼することについて、ハンセン病者の隔離政策という歴史を引いて批判したが、ハンセン病について調べていくと、新コロ騒動と通じることがまだまだ出てくる。
今回は「専門家」の問題について考えてみたい。
先週からメディアは、東京で1日の新コロ感染者が100人を超えた、緊急事態宣言解除以降最多を更新だ、第2波襲来かと、再びコロナ・パニックを煽りまくっている。
このデータの詐術については先週土曜日の生放送『オドレら正気か?』で詳述したとおりで、PCR検査数が500件程度だった時期の感染者数と、2000件以上に拡大した現在の感染者数を同列に並べているのがおかしいのだ。
東京でピーク時の新規感染者数は1日200人程度だったが、この時は検査数が500人規模であり、現在と同様に2000人規模の検査をしていたらその4倍、800人は感染者がいたはずであり、それに比べれば現在の1日100人程度という数字はそれほどのものではないと言っていい。
しかも現在の感染者はほとんどが軽症・無症状で、東京の重症者は10人前後といったところだ。
以前から何度も繰り返しているとおり、決してごまかしが効かないのは死亡者数であり、これは最近では全国でもゼロの日が多く、出ても1人、2人で、なかなか1000人に届かない状態である。
そもそも、6月1日から7日にかけて厚労省が行った抗体検査の結果(発表は6月16日)、東京の陽性率はわずか0.1%だった。つまり、日本で最初に新コロ感染者が確認された1月16日から6月7日までの約5か月間で、東京都民は1万4000人しか新コロに罹っていなかったことになり、新コロは流行ってもいなかったのだ。
インフルエンザは全国で1年に1000万人罹るというから、全国の人口の1割強を占める東京では、単純に割れば100万人以上罹ったらインフル並みという計算になるが、これではまだまだ少ない。
ちなみに6月8日以降に報告があった東京都の新規感染者数は、7月5日現在で累計1382人である。この先、1日200人ペースで感染者が出たとしても、さらに1万4000人が感染するまであと63日かかり、9月に入ってようやく感染率0.2%に到達する。こんなの、どこが怖いというのだろうか?
たったこれだけのデータを、仮にも「専門家」と言われる人がなぜ読めないのか、わしには全く理解ができない。
テレビには、未だに新コロが大変な脅威であるかのように言う「専門家」しか出てこない。特に東京のテレビは顕著である。
本当は専門家の中にも新コロは風邪と大差ないと言っている人はたくさんいるとも聞くし、新コロを指定感染症から外してどこのクリニックでも診れるようにするべきだとわしが主張したら、実際に現場の医師から感謝のメッセージが来たりもしているのだが、メディアにはそんなことを言う専門家がほとんど登場しない。これはいったいどういうことだろうか?
だがこれも、ハンセン病をめぐる歴史を見ていると「さもありなん」という気がしてくるのだ。
前回書いたように、ハンセン病患者の強制隔離を主張し、国策に決定的な影響を及ぼした光田健輔という医者がいる。
光田は明治9年(1876)、山口県中ノ関(現・防府市)に生まれ、高等小学校卒業後、開業医の兄を手伝いながら私塾に通い、医師を目指して上京。苦学の末に医術開業試験に合格、軍医を目指すが視力の不足から断念、病理学者を目指して東京帝国大学医学部選科に学ぶ。そしてこの時にハンセン病と出会い、同大卒業後もハンセン病研究に没頭していく。
明治35年(1902)には『癩病隔離必要論』を刊行。それ以降、光田は機会あるたびに繰り返しハンセン病の恐怖を煽り続け、ハンセン病患者を病院が外来で診察することは、ペスト患者を外来で扱うのと大差ないとまで言った。
この光田の「恐怖の宣伝」でハンセン病のイメージは確定し、これがハンセン病患者を絶対隔離することを定めた昭和6年(1931)の「癩予防法」に結実することになる。
そして光田健輔はハンセン病の「権威」となり、強大な権力で学会を牛耳った。
だがそんな中でただひとり、光田の学説に真っ向から異を唱えた医者がいた。その名を、小笠原登という。
コメント
コメントを書く『二週間おばさん』ゴー宣公式名称おめでとう!
今日も元気にニコニコ『上から目線』で、都知事のやり方にイチャモンつけるようになったそうです。二週間後、どんな結果になろうと、自分の都合のいいように解釈して、独自の持論を展開していくんでしょうね。好きよ~♪二週間おばさん、シェイプ・アップもしなくちゃね~♪ほら見えないコロナと、くるくる手をつないで~♪玉川のドラムに合わせながら、司会者もコメンテーターも踊るの♪みんな笑顔がはちきれそう♪これからは、おばさんの無双DAY♫
モーニングショー途中ですが……
菅野「弁護士」……なぜ黙っている?
法律に関連する話に関して、「弁護士」のあなたが黙っているのは「おかしい」と思わないのか?
話の進行が「おかしい」と顔に出てるじゃないか?違うのか?
「女系天皇」に関してあれだけ「まともな」発言をしていたのに、専門分野でなぜ黙る?
更に言えば「女性」として、岡田晴恵が「オカシイ」タイプ、「女性の敵」と気づいていないのか?
玉川は「法的」な話を岡田晴恵に聞いてるぞ?
侮辱だぞ、これは。
あなたは単なる「美人」の括りだと玉川は認識してるぞ。雛壇コメンテーターだと……。
番組の発狂ぶりは凄まじい。ガダルカナルまで出てきた。中野区より世田谷区でないの(笑)?
岡田晴恵の「芝居がかった台詞」「芝居がかった動き」……。すいません、中学の頃から、「最も嫌いなタイプ」です。「媚び」ですね。あくまで個人の主観です。
優秀な女性たちを、前の職場や道場で見ている私には、腹立たしい今日のモーニングショーでした。
いやあ、今日のモーニングコロナショーも酷い、酷い。玉川自身も検査と隔離が不可能だという意見を目にすることが多くなったからなのか、アジテーションに更に拍車がかかってきていますね。しかし内容は全く変わらず、具体的なことが言えないから大声で喚くしかないのでしょうね。ここまで人が狂っていく様を全国放送のワイドショーで見られるなんてある意味貴重な体験かもしれません。先生のコロナ論を読んだら玉川は憤死するんじゃないでしょうか。
>>186
私も法学部卒で曲がりなりにも司法試験の勉強をしていましたので、玉川のあまりにも雑な公共の福祉の意見披露に菅野弁護士もが何も言わないのに苛立ちを覚えました。弁護士の使命は社会正義の実現なのに玉川やプロデューサーの顔色なんか窺わないでほしいです。番組に出演するようになって知名度が上がって仕事が増えたから何も言えないというのなら、あなたの弁護士としての使命はなんなのかと問いただしたいです。
>>188
実は私も法学部出身です。
かなり問題児でしたが(笑)1年時に憲法学の授業内容に噛みつき、担当教授に「単位はやるから、授業に来るな」と言われました(笑)
めんどくさい奴だったなと、今は「反省」してますが(笑)
しかし、少なくとも「公共」の巨大メディアに出ている「プロ」であるなら、「使命感」は持って欲しいと思います。何の為の「学問」なんだ‼と思わずにいられません。
Q&Aコーナーの、そぽろさんの質問の回答を、いくつか考えました。
ドMルーティーン
間違いを認めたがらないドM
絶対に謝らないドM
ドSなドM
内弁慶なドS
内向的ドS
SMシリーズでまとめてみました。
小林先生のブログを読みました。『羽鳥慎一モーニングショーを見るべきだ』真理ですね。
特に、本気で批判したいのなら、見て批判すべきですよね。自分の甘さを痛感致しました…。
見て、聞いて、批判するからこそ、論破出来るし、最後には勝てるのだなと思いました。
「第90回ゴー宣道場」楽しませて頂きました。
今回、1番感じたことは、小林先生の優しさとサービス精神でした。
木村先生が、『夜の街の若者は、高齢者にうつす事は犯罪的行為だと認識すべき』との発言の時、『それは出来ないと思う』とハッキリ反対意見を示され、議論をされた時、それでも道場と言う場のエンターテイメント性は失わないようにと、常に意識されていたように感じました。ゲストへの配慮、真理を探求する為の議論、そして観客をも意識されたエンターテイメント性、それら全てを気遣われる姿勢に、優しさを感じました。
どんな状況になっても、雰囲気になっても、小林先生が語り出すと場が締まり、バランス感覚の素晴らしさも改めて感じました。
第2部で、介護施設で働かれている方が質問された時も、小林先生の優しさを凄く感じました。
小林先生は、具体的な策・現実的な策を授けようとしておられましたね。変な理想論や偽善的な空論ではなく、今、苦境に立たされているあの方を、少しでも楽にさせて上げるべく、熟考され、言葉を発しておられました。
やはり、小林先生は、とてつもなくお優しいなと思わされた場面でした。
あの方の気持ちが、少しでも楽になっていればいいなあと思います。
そして、現実的にも、小林先生や木蘭師範がおっしゃられた、若者は自由に行動し経済を回す、リスクが怖い高齢者は自己責任で行動する、これしかないと思いました。
これ以外になく、これが真理ですよね。
木蘭師範の、夜の女王の視点からのお話、倉持師範の法の専門家の視点からのお話、高森師範のキレッキレだったツッコミ、笹師範の要点を付いた的確な発言、そしていっぱい笑わせてくれ考えさせてくれた小林先生、木村先生の専門家としてのリアリティーと誠実さ、最初から最後まで、サイコーの時間を過ごさせて頂きました。
設営隊の方々、よしりん企画のスタッフの方々、会場の方、どうもありがとうございました。
やはり笹師範のブログが炸裂。
玉川さん、戦うつもりなら、「相手」の「布陣」は良く調べないと(笑)
戦い方として無茶苦茶ですよ?
只でさえ「丸裸」なのに、わざわざ黒い衣装着こんで(付け焼き刃という衣)、「蜂」の巣に飛び込んで、何がしたいの?
おまけに、ゴー宣の「蜂」は何回刺しても死なないのよ?
世間ではそれを「バカ」って言うの。
もういい年なんだから、ちゃんとしようよ。
ゴー宣道場生放送、第二部まで視聴しました!
(感想が遅れて申し訳ないです)
はっきり言って、最高でした!
テレビに出ずっぱりのなんちゃって専門家よりも、木村先生の語る知性溢れるお話の方がずっと信頼できる。
玉川・岡田コロナコンビが、如何にいい加減なことを言って国民を騙しているかがよくわかりました!また、道場でも触れていましたが、ノーベル賞まで受賞した人が、公共の電波を使って十万人死ぬとかほざいていましたが、ゴー宣道場を見て正気に戻りましょうよ(笑)。
質問のコーナーも、笑い有りで大いに楽しませてもらいました(笑)。
師範の皆さま、運営の皆さま、為になる生放送をありがとうございました