第164号 2016.2.2発行
「小林よしのりライジング」
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。
毎週、気になった時事問題を取り上げる「ゴーマニズム宣言」、『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成してもらう読者参加の爆笑企画「しゃべらせてクリ!」、著名なる言論人の方々が出版なさった、きちんとした書籍を読みましょう!「御意見拝聴・よいしょでいこう!」、漫画家キャリア30年以上で描いてきた膨大な作品群を一作品ごと紹介する「よしりん漫画宝庫」、読者との「Q&Aコーナー」、作家・泉美木蘭さんが無限に想像をふくらませ、とことん自由に笑える「日本神話」の世界を語る「もくれんの『ザ・神様!』」等々、盛り沢山でお送りします。(毎週火曜日発行)
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」…タレントのベッキーが不倫スキャンダルで、ついに休業に追い込まれるらしい。それに対して相手のゲス川谷は大してダメージがない。それはやはり才能があるとファンに思われているからだろう。男だろうと女だろうと「才能優先・倫理不問」という価値観はある。では甘利大臣の場合はどうだろうか?「TPPの立役者だったし今後の国会審議を考えると、辞任は国益に反する」「賄賂疑惑・口利き疑惑は、たかが1200万円のこと」等と考える者も多い。果たして政治家は「才能優先・倫理不問」という評価をして良いのか?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」!西郷隆盛が主役の物語を描く予定は?慰安婦問題、日韓合意で再び左傾化する?女性の浮気は見抜ける?また見抜いた場合、許しますか?今の時代、子供に「夢を持つことが大事」と教えることは大切?2015年度の映画ベスト1は?外国人力士を疎ましく思う?「任命責任」という批判は有効?…等々、よしりんの回答や如何に!?
※著名なる言論人の方々の立派な御意見を思いっきり褒めそやす「御意見拝聴・よいしょでいこう!」。今回からは新しい御本をご紹介!“蕎麦一本で割り箸を一刀両断し、軽々とスプーンを曲げ、安酒を大吟醸に変える超能力”を持った非凡人・岡崎久彦氏と、彼が“嘘をつかない、正直な、人格高潔な、言動がブレない、私心がない、「誠」の人、「インテグリティ」の人”と認めた安倍晋三氏の対談本を読んで参ります!!
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第160回「ベッキー、ゲス川谷、甘利に見る『才能優先、倫理不問』の基準」
2. しゃべらせてクリ!・第124回「節分豆まきぶぁ~い! でも鬼イジメはやめてクリ!の巻〈後編〉」
3. 御意見拝聴・よいしょでいこう!・第13回「『この国を守る決意』〈1〉誠の人!インテグリティの人!安倍晋三!!」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 読者から寄せられた感想・ご要望など
7. 編集後記
第160回「ベッキー、ゲス川谷、甘利に見る『才能優先、倫理不問』の基準」 タレントのベッキーが、「ゲスの極み乙女」のボーカル・川谷絵音との不倫スキャンダルで、出演CMをすべて打ち切られ、レギュラー番組の降板も避けられない状態となり、ついに休業に追い込まれるらしい。
テレビ番組もスポンサーで成り立っているから、スポンサーから「なぜベッキーを出演させるのか」と抗議されれば、降板させるしかなくなる。
なにしろベッキーが出演している番組に、主婦層が10分間で1000件を超えるクレームを寄せているという。テレビでは略奪愛をする女性タレントを使うのは難しい。それが今まで健全・優良印のベッキーだったから、裏切られたという主婦層の失望が大きかったのだろう。
わしも週刊文春の第一弾ではまだベッキーを擁護していたが、第二弾でゲス川谷に対し、離婚届の書き方まで指南するLINEを見て、「こんな女は怖い」と拒否反応が出てしまった。
わしの場合は、ベッキーが「不倫じゃない」とか、「略奪愛じゃない」とか、事実を否定したり、週刊文春を「センテンススプリング」と舐めて揶揄したり、離婚届を「卒論」と言って罪悪感を軽減したりするテキトーさも、ベッキーの楽観主義の表れと見ることも出来るのだが、離婚届を催促する鬼女な執念の方が恐ろしくて失望する。
少しは謙虚になったらどうなの?糟糠の妻には敬意を払えよ。そう言いたくなる。
恋愛は妄念だから、我を忘れて醜悪になるものなんだが、今のベッキーは川谷への執着のみになってしまい、世間体もなければ、周囲への迷惑も考慮になく、プロ意識すらも消し飛んでるようだ。
こんな状態なら確かに一度休業させた方がいい。
ネットでも週刊誌でもベッキーの話題を報じるときは、わざと変な写真が使われている。顔写真の選び方に悪意があり過ぎるのだ。
タレント事務所はそう簡単に印象が悪い顔写真をメディアに使わせない。
それが悪印象の写真を使い放題になっていて、サブリミナルみたいに大衆の嫌悪感を増幅している。もはや魔女狩り状態だ。
世間になんと言われようと自分の恋愛を貫く情念は、今どきの若い女性には珍しい演歌の世界みたいで、ベッキーが今後はいっそ「悪女」にイメージを転換するというなら、それもありかもしれない。
手始めにフルヌードになって世間を驚かせ、悪女役でサスペンス劇場に出演して、殺人犯役を演じれば、面白がられるかもしれない。
しかしベッキーが所属事務所と共に築き上げてきたタレント・イメージを、徹底的に崩壊させてまで執着されたゲスの川谷は、男として今後どうけじめをつけるのだろうか?
コメント
コメントを書くもう2号も前になっちゃったのか、時の経つのが早い。
r-ver2.0さん、返信をありがとうでした。
あと諫議大夫さん、3ヶ月も体調を崩されてるとは。
大変ですねぇ。ご回復をお祈りします。
「安倍総理の右腕」という書き方も、よくなかったかも。
安倍総理の「お友達」というか、「お仲間」でよかったかな。
たしかにTPP自体に反対なんだから、評価なんてできない。
そもそも、TPP合意の中身はどうなのか、細かく報道してくれなきゃ、
甘利議員の評価もできないでしょうよ。
政治家の評価は、何を言ったか、何を成し遂げたか、つまり
交渉力でしょうが。
「安倍総理のお仲間」=「能力がある」という洗脳は、通じませんよ。
「任命責任はSTAP細胞よりもあります!」って、
どういう意味ですか?(^^;)
「任命責任はあります!」って一回書いて、
オボちゃんを連想して、
「STAP細胞よりも」と、付け足したんですかね(笑)?
なんかふざけてるというか、先生の機嫌がよくてノリで書いたのかな?
と見えてしまいました(^^;)
任命責任はないのでしょうか?あるのでしょうか?
あったとしても、辞めるほどでもないのか。
辞めるって事は、内閣総辞職になるもんね。
今まで安倍内閣は第一次~第三次を通じて沢山大臣が辞めてきたけど、
総理は辞めませんもんね。
これは自民党の矜持が無くなってきたと取るべきか。
小選挙区制の「全権委任法」化の表出がここにも。
「任命責任」っていう、もはや古い戦術で攻めても、
野党はまた「ダサい」って見られるだけだと思いますよね、もはや。
あんまりいいカードではなくなったと思うので、
連呼しない方がいいと思います。
安倍政権は、本当に女性宮家創設、してくれそうですか??
よしりん先生がその可能性を見出しているのなら、
そこに賭けたいですが。
ゴー宣を読みました。私自身を考えてみると、才能がいくらある人にも、倫理や人格を求めてしまいます。倫理感がズレていたり、人格破綻者だと思った時点で、才能への恋も醒めてしまう気がします。
寺の住職をやっている友人は、『才能に惚れているんだから、他はどうでもいい』とよく言いますが、私にはその感覚が解らず、好きになった人には完璧を求めてしまうようです。
時浦さんの『よいしょでいこう!』相変わらずの面白さでした。“嘘をつかない、正直な、人格高潔な、言動がブレない、私心がない、「誠」の人、「インテグリティ」の人!! そんな人が、本当にいるのでしょうか?”と書かれていましたが…、公の体現者・天皇だけだと気付きました。
ベッキーの件はやはりイメージを売り物にしている「タレント」という立場ではやむを得ないでしょう。
しかもベッキーは好感度とクリーンさが一番の売りでしたからなおさらです。
実は主婦層もなんとなく嫌っている人が多かったので鬼の首を取ったように非難するのかもしれません。
私としては、いろいろと出てくる情報を見ていてベッキーに「反省」とか「関係者に迷惑をかけてしまってどうしよう」とかいう感じが見えないのが残念です。
とにかくマスコミはベッキーもSMAPも清原の件も、とっとと消費して国民に本来伝えるべきニュースを伝えてほしいです。
甘利氏の件は大臣辞職だけでは甘く、少なくとも議員辞職が当然だと思います。
大臣を辞任しただけで責任を取ったというような感じになっているのがおかしいですね。
そもそもTPPなんて最初から交渉の余地は全くなかったというのが現実で、誰がやっても結果は一緒、むしろアメリカの言いなりにしたいという自民党の意向をそのまま実施した甘利氏は国民にとっては無能そのものです。
後任の石原氏も無能ですがTPPは誰が担当しても何も変わらないでしょう。
金や地盤だけでなった人も多い政治家には「才能」なんて関係ないのではないか?と今の政治家を見ると思います。
本当に日本のことを真剣に考えている政治家はいるのでしょうか?
このような日本の状況、どうにかならないものでしょうか。
乳・尻・股…面白かったです。みなぼんさんに『買わないのかい?』と聞く先生も面白かったです。
小林先生のブログを読みました。必要以上に人の視線を気にする。人からどう思われるかを気にすると鬱になってしまうような気がします。いい人に見られようとか、強い人に見られようとか。自分を鍛え磨き、表現して、結果、人からの評価がある。それが普通なんだろうなと思います。私は、なかなか、そんな心境で居られなくて…。
自信の持てる、正当な自信を持った日本人が多くなると幸せですね♪
笹先生の打ち合わせの席での画像が、とても良かったです♪
知恵熱の小林先生が居られないのが残念ではありますが…。
(^o^;)
いつもの小林先生の、打ち合わせの席や、新年会や忘年会、打ち上げの席での画像も、見ているだけで楽しくなってきて、ありがたいです♪
なんか、楽しくて素敵な雰囲気が伝わってくるんですよね☆
(〃^ー^〃)
先生のブログ読んで私も思ったんですけど、本当「週刊ポスト」ってどうしちゃったんですかね?
安保法制問題勃発~去年暮れ頃までは結構まともなこと書いてた気がするのですが、今年入ってからは
完全に「株上がるぞ~株上がるぞ~みんなどんどん買え~黒田様は素晴らしい~」って毎日呪文でも
唱えてるんじゃないかと疑いたくなるほど「株価は上がる」な記事しか書いてない気がしますが。
これが他の出版社なら別に「アホか」とでも思っておけば済む話ですが、よりによってSAPIO出してる
小学館の雑誌ですからね。まあSAPIOもたまにトンでも記事を書くこともありますけど、ちょっと
心配です。
「乳 尻 股」!!
近所のコンビニで立ち読みついでにチラチラ探してみましたが置いてなさそうでちょっと残念でした…
よしりん不在の打ち合わせお仕事会、本当に高森一家の集いって感じでなんだか新鮮な1枚ですね♪
よしりん早く体調がよくなるといいですね!お大事にして下さい!!
今日は手塚治虫の命日と言うことで漫画の日らしいです。
あれからもう27年も経つんですね。
手塚治虫作品は死後も何度かリバイバルするので今の子供や青少年にも知られた存在でしょう。