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樋口陽一東大名誉教授【憲法】、「日本は独立後も準占領体制が継続」。日米安保体制はどのように「準占領体制」か
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樋口陽一東大名誉教授【憲法】、「日本は独立後も準占領体制が継続」。日米安保体制はどのように「準占領体制」か

2015-10-11 06:21
  • 6

A事実関係

『天皇と軍隊』という映画が上映されている。製作:2009,フランス、日本公開:201588

この中、樋口陽一東京大学名誉教授の発言が引用されている(注:専攻憲法学、比較憲法学。「近代立憲主義と現代国家」によって、41歳で日本学士院賞を受賞)。

・ひとことで言えば、この条約(日米安保条約)締結後62年間(映画製作時までをいう)の準占領体制の継続。

準という言葉は、いうまでもなく平和条約発効後の日本は法的には主権国家ですから、単純な占領という意味ではなく、準。しかし事実上の占領状態、ということの意味は、何よりも日本外交がいまだにその独自性を見定めることが出来ないでいるという状況。

B本件については『戦後史の正体』に記述しているので、その部分を摘出。

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ダレスの考え:「われ

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孫崎さんの「戦後史の正体」を読んでも、本質を理解し、本当に読んでいる人が少ない。
孫崎さんのご指摘を、かみしめたいと思います。

安保=憲法なのです。
①安保で無条件に米国の軍事力強化することに日本は協力しなければならない。
②憲法は、米国の憲法であり、日本に独自の軍事力を持たせないための規定である。改正はまかりならぬといっているのです。知ってか知らずか、日本人は全面的に協力しているのです。

「無縄自縛」憲法なのです。日本を従属の自縛から脱出する道は「憲法改正」しかないのです。「護憲」を主張するなら、従属化を否定してはならないのです。この論理が理解できないと、日本は、幼児性独立国家を楽しむことに他ならないと、次の時代を生きる人は覚悟すべきでしょう。

No.1 110ヶ月前

> それだけに、鳩山首相の主張をつぶすための大きな動きが生まれ、その工作は見事に成功したのです。

あの不可解、不愉快だった鳩山首相の辞任劇は こうした孫崎さん等の解説で真相を知るに至りましたが、「あなたとは違うんです」辞任した福田首相のケースもやはり同様でした。つまり、決して自らは日本国民に向かって真相を語らない。これは一国の進路を与る身として、とんでもない不誠実ではないでしょうか。もちろん、「そんなことを記者会見で喋ったりしたら日本を石器時代に戻してやる」くらいの脅しがありそうなことは想像つきますが。しかし、それで「私は真相をバラさないことで日本を守った」と満足されてはやりきれません。指導的立場の政治家として、国民を何が何だか分からない傍観者のままにしておく罪深さをどう思われているのでしょうか。

No.2 110ヶ月前

日本国が「独立国」と名乗るなら、まず、米国による軛から離脱することが不可欠である。
自らの歩く方向さえ、米国の命令に従っている国が、国連安保理の常任理事国を望むなんて、身のほど知らずと言わねばならない。自分の立場も理解できない輩には、政治家になる資格がないのだ。
安保法制も、TPPも、原発再稼働も、日本国民が米国の犠牲になる法律なのだ。

No.3 110ヶ月前

ネオコンが完全操縦したブッシュ・ジュニアが小泉元首相と会見した時、日本人はウイ奴だと大歓迎したのを思いだします。

樋口陽一東大名誉教授の「準占領体制の継続」、鳩山由紀夫氏、孫崎先生、植草一秀氏の「対米従属という宿ア」、白井聰氏の「永続敗戦」等等々で日本が独立国家でないことには結論が出ています。

米国が第二次大戦で無傷で戦勝国になってからこの方、世界制覇に向かう営為は狂気です。米国が世界中で犯罪を犯しても西側のマスコミが隠してしまうので、米国の犯罪は拡大するばかりです。あのダレスは戦前ナチスと繋がっていた狂気の反共主義者でしたから、日本に対する鼻息はさぞ荒かったことでしょう。でも、今、ロシア、中国はマルクス・レーニン主義を放棄しているのです。なのに、米国はダレス時代と変わらず日本の内政に激しく干渉する。米国のこういう狂気は一体なぜなのか?それはやはり米国が中国を1840年前の姿に戻し、新たに米国が自らの手で今の日本と同様の属国にする目的があってのことだと思うのです。

そんな怖い米国ですから、おっとり刀の日本人が安保条約を廃棄することはとても難しく、それよりもコストが計り知れない。取りあえず、当面、辺野古基地、安保法制、TPP反対で民衆が結集し、日本政府と米国政府にぶつかって、行く行くは米国人が世界制覇という悪霊のたくらみをやめることに繋がるように努力していくしかないと思うのですよ。

No.4 110ヶ月前

>>4
ここで投稿している皆様は、日本は米国の支配、つまり半従属国家から脱出しなければならないと考えていると思います。私も同感です。しかし、そのためには手順が必要です。この点で、No4さんに賛同します。
戦後70年もたちながら、半従属国家からの脱出の努力を歴代内閣は真剣にしてこなかった。あるいは、やろうとした内閣はつぶされていった。それは米国につぶされたと共に、米国の半従属国家になっていることによって権益とポジションを得ている人々、つまり官僚や政治家、財界、学会、大手マスコミなどにつぶされたということです。鳩山、田中内閣などです。

敗戦直後は仕方がなかったと思います。その当時は、いつかは米国の頸木を脱して、独立した国家として、主体的に外交を行い、米国とも対等の立場で付き合う日を目指すという隠れた志はあったと思います。そのために、面従腹背しつつ国力を付けていくという戦略だったと思います。この意味で、冷戦は日本に僥倖をもたらし、敗戦したにも関わらず日本に未曾有の経済発展をもたらしました。
しかし、政治家も代替わりし、物質的繁栄を謳歌する中で、初期の志はどこかへ行ってしまい、手段としての面従腹背が、本当の従属に変質していったと思われます。親米保守という奇妙なあり方が、支配層の権益を支えているということです。
そうこうしている間に、安倍政権が登場し、今度は親米極右という、ますますねじれた形で政治が進められていくことになりました。アジアに対しては戦前回帰的態度で臨み、アメリカに対しては徹底的に従属しながら、日本の歴史と伝統などと言って誇り高い国家を目指すという、矛盾を矛盾とも思わない何ともわけのわからない統合失調症のようなグロテスクな
政権です。そしてあれよあれよという間に、違憲法制を成立させ、アメリカに対する従属度を飛躍的に強化してしまいました。TPPも同じです。
まずは、違憲法制を廃止しするために、野党が一点共闘するべきです。複雑骨折状態の現状から、単純骨折状態に戻してから、初期の志、アメリカの頸木から脱出する試みを新たに開始する必要があります。息の長い闘いですが、希望はあると思います。

No.5 110ヶ月前

むかし保守派の論客、清水幾太郎というひとがこう言った。

日本よ、国家たれ。

むろんかれは保守派だから平和憲法などというものは気に入らない。
まともな国家というものはまともな軍事力を持ち、それをバックに
他国を睥睨し必要とあらばそれを行使する国、つまり列強のような
国こそが「国家」なのですね。

それが「押し付け憲法」によって禁治産者のような国となり、
その憲法を押し付けた国の都合でかろうじて自衛隊を保持でき、
永らく憲法違反を続け、非嫡出子のような肩身のせまい「軍隊」を
もつに至っている。

長きにわたる保守派の怨念が爆発したのが今回の戦争法案だと思う。

なら、なぜだ。
ほんとうにふしぎだ。
かれらが日本を米国の属国にしておいて、なおかつそれで精神の平衡
を保っていられることが。

いまは世をしのぶ仮の姿なのか、いやそうではないだろう。
一部をのぞいてかれらの多くは米国の属国の立場を嬉々として
受け入れているように見える。

そんな国は「国家」ではないだろうに。
ほんとうにふしぎだ。

No.6 110ヶ月前
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