
このシリーズでは、私たちの人生においてめっちゃ重要な「実行機能」をうまく働かせる方法をチェックしております。こいつは脳の“司令塔”のような存在で、実行機能が弱っていると、人生のあらゆる面がうまくいかなくなっちゃうんで、おおまかな仕組みを知っておくのはめっちゃ大事なんですよ。
ってことで今回は、実行機能を構成する3大要素から『衝動を「抑制する」力』について見てみましょう。
『衝動を「抑制する」力』を簡単におさらいすると、これは「やっちゃダメ」とわかってる行動をグッとこらえる力のことです。こいつは実行機能の土台になる能力のことで、『衝動を「抑制する」力』が弱ってしまうと、たんに目先の欲望に負けるだけでなく、
- 「この仕事、自分には無理だ」と感じて動けなくなる
- 一度のミスで自己否定モードに入り、必要以上に落ち込む
- 周囲の評価ばかり気になり、判断がブレる
みたいな問題が起きやすくなったりします。この手の問題って、一見すると「メンタルが弱い」「自己肯定感が低い」みたいな感じで片付けたくなっちゃうんだけど、実際には「衝動抑制」の問題であるケースも多いんですよ。
衝動抑制の問題とは、メタ認知の問題である
では、この問題を解決するにはどうすればいいのかってことで、ここで登場するのが“メタ認知”であります。感情に負けちゃう問題の根っこにあるのは、実はメタ認知の誤作動が原因になってたりするんですな。
ご存じかと思いますが、メタ認知とは「自分の思考や感情、行動を一歩引いた目で観察する力」のことでして、
- 今、自分は何を感じているか
- どんな思考に支配されているか
- その判断は妥当か?
といった感じで自分の内面をモニタリングできるかどうかを意味しております。この力があるかないかで、
- 感情に流されずに冷静な行動がとれるか
- 失敗後にリカバリーできるか
- 環境のせいにせず、自分を軌道修正できるか
ってあたりが大きく変わっていくんですな。逆に言えば、メタ認知がうまく作動しないと、「短期的な快楽に流されて後悔する」や「自己否定や自己攻撃が止まらない」みたいな問題が起きまして、人生のあらゆる側面でトラブルが起きちゃうわけです。
その点で、心理学の世界では、メタ認知の強さは以下の3つのスキルに直結すると言われております。
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