
「筋肉量アップとカロリーの科学」の続きです!(#1,#2,#3)
このシリーズでは、「筋肉を増やすための正しいカロリー設定とは?」って問題を掘り下げております。筋肉を増やすためには絶対に適切なカロリー摂取が必要なんだけど、現時点では「筋肉を増やしたいならカロリーは大量に摂れ!」や「筋肉を増やすためにはいつも通りのカロリーでいい!」みたいに真逆の見解が出てまして、いったいどうすればいいのかよく分かんないんですよね。
前回は「プロテインの正しい増量法」を掘り下げてみましたんで、今回は「じゃあ何を食べればいいのか?」という問題に取り組んでみましょう。
「太らない余分なカロリー」をいかに設計するか?
さて、「筋肉をガッツリ増やすぞ!」という増量期の失敗で最もありがちなのが、
「よし、今日から1日500kcal増やしてピザとバターライスで“バルクアップ”だ!」
みたいな“フルキング(脂肪過積)モード”に突き進んでしまうパターンでしょう。筋肉を増やそうと思うと、たいていの人は「とにかくカロリーさえ足せば筋肉がつく」と思い込み、食材の質を軽視する戦略を取りがちなんですよね。
が、ここまでのシリーズをお読みならわかるとおり、これはあまりに雑すぎる態度であります。多くの研究でも、「同じように余分なカロリーを摂っても、何からカロリーを摂るかで脂肪のつき方がぜんぜん違う」と示されてますんで。前回も説明したとおり、同じ300kcalを体内に取り込んでも、ピザとプロテインでは意味が違うってことですな。
では、ここまでのシリーズの話を統合して、できるだけ太らずに筋肉を育てるためは、どのような構成で食事を組み立てるのがベストなのか?を考えてみましょう。その基本のガイドラインは、ざっくり以下の3段構えでお考えください。
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