
「感情知性を、あらためて学び直そう!」の続きです!(#1,#2,#3,#4,#5,#6,#7)
このシリーズでは、AIの時代こそ感情知性が大事だよねーって話をしております。
というのも、文章の要約、企画のたたき台、情報収集などは、AIがかなりの速度でやってくれるようになった昨今。以前なら「知識が多い」「処理が早い」だけでどうにかなった場面が、いまや通用しなくなりはじめたわけです。となると、人間側に残る大きな仕事は、「自分は何を大事にしたいのか」「この状況で誰にどう関わるのか」「いま湧いている感情をどう扱うのか」といった部分になってくるじゃないですか。
ここで必要になるのが、ズバリ「感情知性」であります。ご存じのとおり、感情知性ってのは、自分と他人の感情を理解し、感情に振り回されず、必要に応じて行動や人間関係に活かす力のことでして、人間としての判断や関係づくりには欠かせないんですな。ここはAIには代替されにくいでしょうし。
そこで今回は、感情知性のトレーニングに欠かせない「感情を整えるスキル」を見てみましょうー。
さて、「感情を整える」と聞くと、「とにかく落ち着くこと」をイメージする人は多いでしょう。たとえば、
- 怒りが出たら、深呼吸。
- 不安になったら、リラックス。
- 悲しくなったら、気を紛らわせる。
みたいな感じっすね。もちろん、これは大事なスキルでして、呼吸をゆっくりにしたり、身体の力を抜いたり、少し注意をそらしたりするだけで、感情の強度が下がることはめっちゃあります。なので、まずは感情のボリュームを少し下げるのがめっちゃ大事。
ただし、ここで注意したいのは、感情調整=感情を弱めることではないってところです。感情調整ってのは、怒りや不安を小さくするだけでなく、必要な感情を保ったり、前向きな感情を増やしたりすることも含むんですよ。
たとえば、大事なプレゼンの直前に強い不安が出ているときに、呼吸をゆっくりにしても不安の原因そのものが消えるわけではないじゃないですか。その場では多少落ち着けるかもしれませんが、「なぜ不安なのか?」「何を守りたいのか?」「準備不足なのか、失敗への過剰な恐れなのか?」までは見えてこないわけです。あるいは、怒りが湧いたときに深呼吸で一時的に落ち着いても、「自分は何に傷ついたのか」「相手に何を伝える必要があるのか」まで整理できるとは限らないですからね。
つまり、感情調整ってのは、
感情を落ち着かせる技術ではなく、感情が目標達成を邪魔しすぎないように扱う技術
だと考えるとわかりやすいでしょう。落ち着くことは大事だけど、それはゴールではなくスタート地点。感情の強さを少し下げたうえで、「この感情は何を知らせているのか?」「いまの自分には何が必要なのか?」「次にどんな行動を選べばいいのか?」まで考えられるようになるのが、本当の意味での感情調整なんですな。
感情調整には、大きく4つのパターンがあるんだぞ
さて、それでは「感情を整える方法」には、どのようなものがあるんでしょうか? これは拙著「超ストレス解消法」でも書いたとおり、無数のテクニックがあるんですけども、大きく分けると以下のように整理できるでしょう。