前回予告した通り、タクシー会社を告発するので、今回はチャンネル会員さんのみならずSNS公開とします。理由は、こういう話が好きな人が多そうなので&相手(タクシー会社)が「してくれ」と言うので。の2つなんですが、2つ目の「してくれ」がパーフェクトオチすぎて笑、長い文章の最後の最後に出てくるので(赤い色塗っておきますね笑)、楽しみにしていてください笑。
僕は本来、「SNSで告発」なんて、本来なら、あらゆる卑しさやこそ回避すべき場であるソーシャル空間で、どうでも良いことばかりが優等生みたいに回避され、本物のあらゆる卑しさ、品のなさが、国を挙げてダダ漏れ全面開放になっている、あっちのソーシャルの中でも、最も卑しい行為の一つだと思うのですが、そこは畜生の浅ましさで笑、卑しかろうが何だろうが可笑しいモンはしょうがない笑、落語の下げのように見事なオチがついたのでタダ見の皆さんにもご提供させていただく事にしました。
まず、特に地方在住の方は、東京は新宿から箱根や厚木の方まで繋いでる「小田急線」の路線図を用意してください。グーグルアースなんて大層なモンは要らないです。駅名だけで十分、っていうか路線図だけのがむしろ効くので笑。
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先日、僕は新宿駅のタクシー乗り場からタクシーに乗りました。僕の古参のファンの方ならばご存じでしょうけれども、僕は月に一度だけ、1人でフッドの新宿から小田急線に乗ります。それは僕の、ちょっとした退行的な愉しみでもあります。お弁当買ったりしてね。
目的地は「向ヶ丘遊園」駅です。整体師の片山洋次郎先生に月一でボディメンテナンスを受けているから。なのですが、この日、やんごとなき事情により、タクシーで行く事になりました。
僕はタクシーも大好きです。コロナ前なんて、多い時は日に10回以上乗ってました。バブル期に青春だった世代の癖かも知れないですね笑(タッ券がメモ用紙の束みたいだった)。単純に20歳からタクシー使用をはじめたとして、もう40年間タクシーを愛用しています。
しかし、僕は、天から護られている所は、ガッチガチに護られておりまして、今までタクシーの運転手さんとトラブったのは40年間で、2~3度しかありません(僕が乗車している車に因縁つけて来た元気一杯の輩に教育的指導を笑、試みたことは100回ぐらいありますが笑)。要するに「運ちゃんとトラブルなんてあるわけがない。乗った段階で運ちゃんはオレのバディだ」と、タカくくっていたんですね。
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タクシー乗り場に並び、自分の番が来たので、いわゆるオリンピックタクシー型の、大型車に乗りました。
「(シートベルトを、侍が刀を抜く勢いで大きく引っ張り、装着しながら)こんにちは、よろしくお願いします」
「えー、はい、どちらまで」
運転手氏は、それでも僕よりは年下だと思うんですが(推測理由は割愛します)、頭真っ白で、体はゴツくて、肌は浅黒く、まあ「お爺さん予備軍」ぐらいの世代と言えるでしょう。声はでかいんですが、神経質っぽい感じでした。
「あのう、ちょっと遠いんですけどお、小田急線の向ヶ丘遊園駅まで行きたいんですよ」
運転手氏は、まあ、「え?じゃ何で小田急線に乗らないの?」とは思ったでしょう。軽く狼狽して
「ん、あん、と、えー、小田急線の駅。でいいんすね?」
「はい笑。そこそこ遠いんですが、駅そのものに付けて頂ければ大丈夫ですので」
「あーんと、、、、どこだっけ?向ヶ丘遊園って、、、、あれ登戸の隣だよね?(いきなり不器用に笑い出して)行ったことないんだよね。うははははは」
「あの、ナビ入れていただいても何でも構いませんよ。僕も初めてタクシーで行くんで(これは嘘。10回以上タクシーで行ったことあるんですが、「コースのことで客と揉めるのが嫌だ」と運転手を硬化させないため)、道なんか全然わかんないし(だからこれも嘘)、コースはお任せします笑」
彼の説明通り、「向ヶ丘遊園駅」は「登戸」の隣です。僕は鉄成分(金属の血中濃度とかそういうんじゃなくて、「鉄道マニア」としての才能スペクトルのこと。「○○鉄」とか、すごい豊かにありますよね)がほとんどないので、信じられないかも知れませんが、20年以上毎月乗っている小田急線の駅名も、全く覚えてなくて、「登戸の隣」と言われた時には「、、、、、なんか、そんなだったなあ。うん確か」といった程度で答えてしまったのですが、路線図をご覧の皆さんにはお分かりの通り、実際それが正解です。運ちゃん正しい。ここをしっかり押さえてください。
時間にして片道1時間弱はかかるので、僕は発車してから膝の上にPCを乗せて仕事に熱中しだしました。捗るんですよね。タクシーの中は。リリックとか書いてるとアガるんですよ)。
* * * * *
作業に集中すると、時が経つのを忘れてします。内心で(ん?なんか結構かかるなあそれにしても)と思った瞬間、運ちゃんが「はい、お待たせしました」というので、PCをしまって、「はい、お世話様でした」と言って、下車しようと、まずは窓の外を見たんですね。
全然景色が違うわけ笑、なんか自然の息吹が笑。
そしたら、どかーんと「読売ランド前」って書いてあるんですね笑。すげえ昔ジャズフェスでよく来ましたから、風景は覚えていて、思わず「なっつかしー!」と笑ってしまったんですが、路線図ご覧ください。「よみうりランド前」は、「向ヶ丘遊園」のかなーり先の、地形的にも山奥です笑。
実のところ、ひとつの路線に、遊園地の名前が2つある、ってえのは稀で、小田急線は、運転手側も、客側も、「向ヶ丘遊園」と「よみうりランド前」を間違える。という事故は実は多いらしいんですよね。「あれどっちだったかなー?うううう」みたいなね。
まあ、それはそうとして、さしもの僕も一瞬、混乱しました笑。「え?この人、登戸の次が向ヶ丘遊園って、ちゃんと言ってたのに、、、、、な、、、、なんだ?」と思って
「あのう、運転手さん、ここって、ひょっとしてですよ笑、ひょっとしてですけど、よみうりランド前ですよね?笑」
って、笑って言ったのよ。運ちゃんとトラブル起こした事がないから、腹が立ち慣れてないシュチュエーションだったんですかね。
料金見ると、まあ、2倍弱かかってます。時計見ると、25minオーヴァーなのね。
運ちゃんなんて言ったと思います?笑
「あほんとだあ、よみうりランド前だ!」
これは驚かないね。一緒にゲラゲラ笑うところですよ。別に良いですよ。小田急あるあるだし。
そしたらこのクソ爺いが笑、「お前こんな声量あったんか笑」っちゅうぐらい、すげえでっかい声で
「だってえ!お客さんがあ、登戸の隣、っていうからあ!」
不貞てるわけ笑。「なんだよーくっそー」みたいなニュアンスな訳ですよ笑。あまりの事に僕、呆けちゃって黙ってたんですよ。そしたら
「お客さん、登戸って、さっき通ったところだよ!お客さんが登戸の隣の駅、って言ったからさあ!住所的には(ナビと後方を交互に指差しながら)あっち、登戸過ぎたところですよ今!」
って言ったのよ笑。
それでも僕ね、あのね、どんだけね、僕のことをいけ好かない嫌な奴と思ってる人がいるか、全然知らない訳でもないですよ笑、ネットだけが養分の、しかも平成で時間止まってるっていう、アヘン窟で横になってるみたいな凄まじい人がいっぱいいるからね笑。まま、それは良いですけど笑、僕は、基本的には面白がりの躁病質で、ハッピーなら良いんですよ。
そんな、平和をこよなく愛する、可愛いハト派の僕が、盗人猛猛しい爺さんの、必死の取り繕い受けてどう考えたと思いますか?
(あ、、、、登戸って広いのか。僕は地図は見ないし、運転もしないからこういう時ダメだなあ。<登戸の隣>って言っちゃったら、向ヶ丘遊園も、よみうりランドも含まれちゃうんだな。きっと。運ちゃんもしくじったと思って焦ってんだ)
なんて善良で気の弱い(頭も弱い)、もし詐欺や強引なキャッチ商法、新興宗教の折伏なんかが来たら、すぐ引っかかっちゃうような震える子羊か、みなさん更新してください。菊地成孔像というものを笑。
結果的にこの爺い、もう引き返せないから笑、車内の政治を仕切りだしたの笑。まず、レシートをビリって切ってメーター下ろして
「ここまでは頂きますけど、今から向ヶ丘遊園戻るんで、それはタダにしますよ。だってまあ」
この「だってまあ」の後がすごいんだけど笑
「こっちにだって半分は非がある訳からね、うん」
って言ったの笑!!!!!!!
それに対して、哀れでか弱い僕がなんと言ったと思いますか?笑
「そうですね。僕も大雑把に<登戸の隣>とか言っちゃったし、仕事しててね、車窓のチェックしてなかったし」
「まあまあそうね、そう言うお客さんもいっぱいいるし」
「いやあ、すみませんでした。お互いね」
世界一人の良いジャズミュージシャンが誕生した瞬間ですよ笑(ジェフ・バーリン超えたな自分。って感じましたよあの瞬間)。レシートの額は、もちろん倍付です笑。それ払えと笑。
「まあまあ、お互い非があった訳ですから、私も今から向ヶ丘遊園まで急ぎます。お客さん、お急ぎでしょう?病院に」
「あの、ええ、医者っていうか、整体なんですけどね」
この日の予約は5時からで、整体は1時間なのね。片山先生は人気の先生ですから、前も後ろも詰まってます。僕が新宿から乗車したのは、余裕見て3時50分だったんですよ。そうすりゃ、よっぽどの事がない限り、5時前には着く。
でも、何せ、渓谷の音さえ聞こえそうな、よみうりランド前まで来てるんで笑、もう既に5時15分なの笑。
整体は、いわゆる接骨院みたいんじゃなくて、東洋の、内気功を使った、椎骨と骨盤を緩ませつつ、前人のコンディションを見て、整える。というものなんで、最悪でも15分間あれば、応急処置はしてくださるんですよね。仕事の都合で遅れるときなんかありますから、そう言う時は小田急線に乗った段階で電話するんですが、片山先生は慌てず騒がず、ニコニコしながら「はいわかりました。焦らず落ち着いて来てくださいね」と言う感じなんですよ。
でも、一番困るのがタクシートラブルで「今、運転手が道間違えて遅れます」とかさ笑、気ぃ悪いじゃないですか笑。
なんで、電話ができなかった。なにせ「お互い半分づつ非ははある」しね笑。まあ、片山先生って凄くて、予約しても連絡せず行かなかったり、体が緩んでぼやっとして、金払わないで帰ったりしても、なんも言わないの笑。
んでまあ、15分でもいいや。って思って「じゃあ、引き返しましょうか」って言ったら「もうすぐですよ。思いっきり飛ばすんで!!」とか言って、握手とかしそうな勢いなわけ笑。
そしたら笑、発車し出した瞬間に、もう「あれ?あれえ?、、、あれ?、、、、、えーーーっとお客さん。向ヶ丘遊園って、遊園地見えますか?」とか言ってるわけよ笑。
「見えません。あの、もう無いんで」しか言いようないよねコレ笑。
* * * * *
人間ねえ、後ろめたいのを取り繕いながら行動するとパニクりますよねえ。僕だってそうなりますよ笑。運ちゃんもその例に漏れず、この後、メッチャクチャ道に迷うんだわ笑。
迂回して迂回して、引き返して、変な山の中入り込んだりして、もう僕、グルングルンに振り回されて酔ってきたんですよ笑。
そしたら、登戸駅が見えて来た(路線図見てくださいね)。
「あ、やっと登戸着いた!」
って喜んでんの笑!!!! よく言うよな笑笑。
「もう直ぐです!登戸駅までついたから、隣ですよね」
僕もう酔ってて頭痛いわ、グッタリしてたんですよ笑。
それでも僕ね、我ながら純真な60歳だなあって思うんですけど笑、「ああ、なんか、着いてよかったな」って思ったわけ笑。5時45分です。ただ、「着いた」たって、隣の駅よ笑。
だんだん、見覚えのある道になって来ました。片山先生の気功の道場は、最寄駅こそ向ヶ丘遊園なんですが、住所的には登戸なんですね。だから、近くにつれ、電柱に張ってあるプレートが「登戸3−1」とか、登戸だらけになってくるんですよ笑。ヒッチコックの「鳥」だよ笑。
ここでね。やっとね。僕、事の全容に気がついたわけ笑。「あ、こいつ!笑」ってなって。
僕、それまで深々とシートに沈んでたんですが、酔いも頭痛も吹っ飛んじゃって笑、助手席のヘッドレスト抱えて、運ちゃんの耳元まで口寄せてね(触ってないよ。最初に触ったらドライブレコーダーに残るし笑)
「運転手さんさあ、電柱見える電柱?」
こっから凄いんだ。運ちゃんが、突如として黙秘を貫くんですよ笑。
「、、、、、、、、、、、」
「いやだから、あの電柱、見えます?ほら今も通りかかった。あれどう見ても<登戸>って書いてあるけど笑」
「、、、、、、、、、、、」
「ここら辺が登戸じゃねえの?だからさっき登戸駅があったんだよなあ?笑」
「、、、、、、、、、、、、、」
「なあ?」
もう僕ウキウキしちゃって笑。
「あのさあ、ここが登戸で、今、登戸駅通り越したってことは、あの、30分前の山ん中って登戸じゃない、んじゃない?笑」
「、、、、、、、、、、、、、、」
「ここが登戸だろ?な?ここが登戸じゃねえの?あんたなんつった?さっき、よみうりランド駅の前で笑」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、」
「登戸ってそんなに広大な敷地なのか?すげえでかいなあ登戸。北海道ぐらいあるでしょ笑」
「、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
「おい、ツンボか?爺い。なんか喋れよ笑 なあ?笑」
「、、、、、、、、、、、、、、、」
浮気相手が部屋の中にいて、彼女が訪ねて来たみたいになってるわけ笑。だから、革靴のままシートに上がって、もっと、キスする直前ぐらいまで近づいて、静かーな声で
「しゃーベーれ。しゃーベーれ。しゃーベーれ。しゃーベーれ。しゃーベーれ。貴様が喋るまでやめねえぞ。しゃーベーれ。しゃーベーれ。しゃーベーれ」
そしたら爺さんが、汗でびしゃびしゃになりながら
「お客さん、お急ぎでしょう。それより道教えてくださいよ!!」
って言ったの!!!!!笑
でもまあそうだよな、今から直行すれば5分はある。1時間の施術が笑、だから僕も、「おおおおお、そうだ」と思って
「そこ右、はいはいはい。そんで、タヌキの形してる、、、、それそれ、家を左手に見て、、、、、、、着いたー!!」
って言って、焦ってたから、不覚にも降りちゃったんですよ笑。まあ、先生の道場は窓開けっ放しだから、揉めたら聞こえちゃうし。
すごかったよ車の逃げ方笑。デロリアンかと思いました笑。ブワー!!とかいって笑。「空に浮かぶぞ爺い」って叫びまして笑。
* * * * *
結果、片山先生は、15分ぐらい施術なさってくれて(後ろのお客さんに使えて、迷惑かけちゃったんですけど、ここにくる人は大体、時間がゆっくり流れてるんで助かりました)時計見たら6時15分だった、1時間迂回して、よみうりランド前までの料金払って(こっちにも非があるしね笑)、施術が15分になって、仕事に遅れたと(予定は5~6時で、6時に終了後、小田急で新宿に戻って、仕事入れてたんで)。まあ、複合的損害ですよね。デタラメ言いくるめられた屈辱なんて、そんなケチくせえのは含んでないですよ。
よし、面白いから、訴訟してみよう。友達に弁護士いるんで、電話したんですよ。かくかくしかじかなんだけど、これ民事で行ける?
そしたら「ああ、行ける行ける。ドライブレコーダーに会話全部入ってるでしょ。え、でも裁判するの?菊地君笑」「面白いじゃん。こういうのこそYahoo!ニュースに取り上げられたいよ笑」「今度はタクシーでもめた人。になっちゃうよ菊地君笑」「それはやだな笑」
* * * * *
大きく遅れた仕事をこなしてから、夜、タクシー会社に電話しました。「まいどありがとうございます。ええと、お忘れ物でしょうかね?」という、おっとりしたお爺さんの声を聞いた時には、一瞬「いや、なんでもないです。お騒がせしました」って言って切りそうになったんですが笑、気を引き締めまして笑、「こちら、遺失物専門の番号ですか?」「いえ、あのう、うちは、ちっちゃい会社ですから、この電話で全て承っております」「そうですか、そしたらね、今からね、あのう、穏やかじゃない話なんすけどお笑」「は、、、はい」
で、音楽でいうダ・カーポですね。頭に戻って、全部話したんです。もちろん、僕なんてもうリベラルの、正しい、合法の、あのー、SDGSっていうバンドも大好きな、立派な紳士だから笑、いいましたよ。窓口のお爺ちゃんがもう、平身低頭してて、気の毒だからさ。
「長い話なんでね、僕の方の記憶違いもあるかも知れないんですよ。ね?だから、車番と乗車時刻申し上げますんで、運転手さんにね、ご確認いただけますか?」
「はい!ええ、、、もちろん、、、、はい。この度はもう、、、、、運転手にはよく言ってきませまして、必ず、必ず謝罪させていただきますんで」
「いやいやいや、運転手さんに謝ってもらわなくて良いんですよ。それより、僕もこんなの初めてなんで、僕が何を要求したら良いんですかね?(こっから意地悪いんだけど笑)、あのう、友達の弁護士に聞いた、、、、んですけどお、、、訴訟しても勝てる、とは言われてる、、、、んですけどね、、、、どうしたもんでしょうこれ?」
「いやもうそれは、そうれもうあの、お腹立ちはご理解します。ただですね、ああ、そうですね、訴訟とか、そういったお話は、ちょっとあたし個人では対応できませんで、そういう専門の、、、係の者から、ご連絡させていただきます。明日でしたら何時頃がよろしいですか?」
* * * * *
で、時間決めて、待ってたんですよ。そしたら定刻ぴったりに電話がなりました。
「ああどうも、もしもし。昨日お電話した」
「あ、菊地様でございますね。本当に、本当にもう、この度は、なんと申し上げたら良いか、うちの社員が、もう、本当に、取り返しのつかない、、、この、、、、私は今朝、昨日菊地様からお電話を受けた○○から話を聞いて、ちょっと信じられないな。と思ったんですけれども、ドライヴレコーダーで確認しましたところ、菊地様がおっしゃったことは、一字一句、間違いなく。はい。全ておっしゃる通りで」
やったー!と思いましたね。僕、こんな哀れな子羊ですから笑、痴話げんかで言った言わないになった結果、必ず負けるんですよ笑。ああいう時って、相手の頭がおかしくなったと思う時ないですか?笑。僕は、僕の記憶を信じてるんですよね。なんで、「ドライヴレコーダーと一字一句違わない」って言われて「今までの言った言わないの喧嘩は、全て俺の勝利だったのだ」笑、と思って、その場で回転するぐらい爆上がりしたんですけど、冷静を装って
「いやまあね、運転手さんも焦られたんでしょうし」
なーんて、余裕ブッこいちゃったりして笑。
「はい、もう、運転手には厳しく言い渡しまして、、、、はい、、、、ただ誠に申し訳ないんですが、彼から直接謝罪させる、というルールではなく、うちでは、全て私が承っておりまして、、、、本当に、本当に申し訳ありません。あのう、、、、それで訴訟、、、」
「いやいやいや笑!僕も1日経って頭も冷えましたし笑、そんなねえ、こんな事で裁判沙汰なんてお互い疲れるばっかりですしねえ笑」
「はい。ありがとうございます。ありがとうございます。あのう、お医者様にもご迷惑をかけ、お仕事にも支障を出してしまいまして、本当にもう、どう謝罪したものかと思っていたのですが、、、、、、、でしたらですね。カードのお支払いですので、その分を無効にさせて頂きますので、ご確認くださいませ」
「はい」
「では、えー、今回は本当に、、、」
「え?」
「いや、ですから、カードのですね」
「いやいや、あの、、、支払い戻すだけ、、、、なんですか?」
「はい、、、あのう、、、、特にそれ以上の、、、あの、社則としてそのう、これが限界でして」
「おーいえー笑。確認させて頂きますが、料金は返すと」
「はい!それはもちろんのことで」
「あと、なんていうんですか?料金以上の被害が出ていると、、、、僕の方は、、、思わなくもないんですけど、、、、、、」
「はいあの、、、、」
「なんかそういった、、、、いえね。僕こういう案件初めてですね、どう申し上げたらよろしいのか、おぼつかないところもあるんですけれども」
「はい」
「金は返すと」
「はい。勿論でございます」
「何、、、、、て言うんですかね、、、、、そのう、なんらかの慰謝、、、と申しましょうか、金が返ってきても、、、、、言っちゃあそれだけですよね。でもそれしかないと」
「はい」
「うおーいえー笑。そうですか、、、、そしたらねえ、、、、、やっぱ訴訟させて頂きますね笑」
「はい勿論!そう言ったことはお客様の自由ですので」
「おおおお。好きに訴訟しろと笑。おおおおおおおおそうですか笑。あの、これの会話ね。これも録音してありまして(嘘。映画によく出てくるのがやりたかっただけ笑)。訴状に含ませて頂きますし、だ、、、大丈夫ですか?」
「はいもうそれは。大変申し訳ないとは思っておりますが、そう言った裁判沙汰は、また別の」
言ってる内容は訴訟上等なんですけど笑、もう態度と口調は全然、土下座のままなんですよ。「なんかリアルだなあ」と思いましたね。「するわけねえ」って事なのかな?でもなあ、アメリカ並みとは言わないけれども、ガチ切れしていたら、ここで訴訟する人、いると思いますよ。あの運転手の爺さんのさばらせてたらマズイでしょ笑。関西のいかつい方々だったら「金返せばそんで済む言うんかい」と言った流れだと思いますこれは。冷静に考えて。なんで(そろそろオチ来るよ笑)
「わーかりました。じゃあね、こうさせて頂きます。インターネットに、この事の顛末、書かせて頂きますね。単純に面白すぎるし笑」
「あのー、インターネットって、、、、あのう、、、ということは、、、、、SNSとか?」
「あの、、、えーとSNSはやってないんですが、えーとまあ、僕、実は物書きでして、ウエブサイトがあって、そこからこう、SNSにも跳べるような」
そしたらね、これ、一切盛ってないですよ。さっきまで平身低頭してたこの人が、突如としてキレたの笑。もう声とか裏返っちゃって笑。
「そんなもん!書きたきゃ書けばいいでしょ!そっちの自由だよ!!」
って怒鳴って、向こうから一方的に電話切っちゃったんですよ笑。呆然としたよ笑。「どうしよう?」って思っちゃた。なんで竹野内豊さんに「どうする?」って聞いたら「GOする!」だって笑。お後がよろしいようで笑。
錨自動車株式会社
https://www.mapion.co.jp/phonebook/M12002/13112/21331415607/
クレーム窓口担当者名
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社長メッセージ(ホームページより)
代表取締役 髙橋 克弘
「事業を通じて地域社会に貢献し、お客様に愛されるタクシー会社に。」
<この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には
謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。
錨自動車は、昭和35年11月、当時いまだ武蔵野の面影が残る世田谷区新町の地において、
タクシー7台とハイヤー3台の計10台で一般乗用旅客自動車運送事業を開始し、以来、今日まで61年の歩みを続けております。
「経営は人なり」と申しますが会社の発展と社員の幸せは表裏一体です。
これからも家庭的な雰囲気の中、新しい時代の変化に対応し、社員一人ひとりが働きやすい職場環境を実現し、仕事と家庭をバランスよく両立させながらより豊かな生活を目指し社員と共に邁進する所存です。
いまやタクシー乗務員は社会になくてはならない存在であり、果たすべき役割も大きく、我々はそうした社会的使命に誇りを持ち、共に新たな道を切り開いていっていただける方を必要としています。
タクシー乗務員の仕事に就くことを迷っている方がいるかもしれませんが、初めての方も経験豊かなベテラン運行管理者が常に傍について親切に指導してくれますので、入社の暁には安心して長く働ける会社です。
ぜひ、弊社の社員の輪の中に入って共にタクシーの未来を創っていただける方のご連絡をお待ちいたしております>
言っときますけどねえ、キャンセルカルチャー推奨とかじゃないですよ!SNSで人がキャンセリングできるなんて童話の夢。ドラえもんみたいなもんでしょ。
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>>14
結局僕は、金を返してもらって、コレ書いて仕舞いです。僕が興味があった、というか、「こういう反応が多かろうなあ」と思っていたのは
1)なんか、こういう揉め事に関することは見たくないなあ、、、、というインポテンツ感
2)訴訟なんて大げさだ、自分だったら金が買えればそれでいいけどね。という、生活上のアクティビティの低い(タクシー利用の少ない、1日の移動量と労働量が低い)者の敗北的雑感
3)予告通り、オチが面白かった
4)菊地の文章は面白くなくもないけど、自分が(SNS依存者)批判されているようで気分が悪い。という、弱火の反感
といったもので、今のところ僕には何の反応もありませんが、全体的に「人々がすごく弱っている」という感覚です。タクシー会社のトラブルシュートは、マジで半沢直樹以来の「土下座一本やり」しかなく、しかも続かないので笑(土下座しているうちに耐えられなくなってキレて電話も切ったので笑)、すごく簡単にいうと、この国はもう滅びるなと思いました笑。
滅びてナンボ、ルが入るとナルンボ、『ル』って凄いなぁ〜、由紀さおり、チャイナガール[ルル]ちゃん、足って、Earthに立ってる、リフレクソロジーはトリートメント、ナルンボが向かう一瞬先の謎、欺かれぬ者は彷徨う、迷宮ラビリンスは、凛子さん出演のメキシコ監督だったか、新宿から郊外へ二つのランド、乱打ダンサーsaekoさん、口内はポリティカル、郊外に彷徨う、やはり法的な交渉に至ってしまって、ランランらランrandom-access memoryにタクシーおじさん登場、SNSはクレーマーだらけ、クレーマークレーマーは、何だっけ? アレ観よう!今夜、、、
>>18
コレは余計だな笑
>>16
お返事ありがとうございます。
僕は菊地さんのファンなので、正直に言いますとこう……今回のこの文章に関する反応はどんなんか!?
と思ってネットで検索してしまうのですが(この行為はエゴサでもないし、なにか名称があるのかな……と思います(僕が知る限りこれは一般的な行動ですがそれに関する名称がないのが、この行為が一般的な故にフロイド的だと感じました))菊地さんが予想として挙げたものはすべて、どこかの者の文章として出てきました。
その上で、重要なものの1つが、菊地さんは若者を叩いてこの国は亡びると言ったのでない点ですよね。というか菊地さんが若者を叩いたことは一度も無いですよね(若者のこれは流石に分からないとか、こっちのほうが良いよね、とかはもちろんあったと思いますが)。なので、聴衆が戸惑っている感も感じます。若者叩きだったら聴衆はヨダレを垂らしていたとおもうんすがw。という点も含めて国が亡びる感もありますね。
戦うということそのものについて(僕が想起するのは菊地さんが紹介した、フロイドの理論の1つであるチェスは4人で打つものというあれです)弱っているのは弱いので(トートロジー)そこにカウンターというか、マッサージくらいのものだと思うのですが、を当てるのが菊地さんの一連の文章だと僕は感じました。フロイドのチェスの話は戦いはもちろん、交渉、そしてコミュニケーションそのものの話と思います。件の話はトラブルシューターは肛門期で排泄をして親を困らせることで喜びを感じる赤子の段階に固着した者の発言、あるいは現状の中でそこまで退行したのだ、と文を読んで思いました。
(余談なんですが、菊地さんが以前から紹介していた岸田秀さんの著書をやっと読んでフロイドの言っていることがやっと分かりました。フロイドの本はその代表的な著書を翻訳のものではありますが読んでいたのですが。)
と何方でも見える欄で色々語るファンになってしまったことをお許しください。失礼します。
>>20
いえいえ笑。確かに僕は、若者叩きをしたことは無い、というより、いつでも若者には期待しているし、今の若者に何の文句もないです(特に音楽家)。一番最近だと、UAとのラジオでも言ってますが。亡国論は還暦になったらやらなければならない義務の一つなので笑、この国はもうダメかもと思っていますが、若者がなっちゃないから、とは全く思っていません。あえていうなら中途半端な大人が最悪です。ラジオデイズでも言いましたが、僕の世代がこの歳になって政治に興味がある方向に転向しても付け焼き刃丸見えなのに&政治家に義憤をぶつけるというのは、それこそトートロジカルで、政治に文句がるなら政治に興味を示さないことが一番痛撃であることは自明なのに、イージーウエイを掴んでしまうのは肝弱とか胃弱とかの症状だと思いますね笑。
それより今回、実験結果としてわかったことは、Twitter利用者(僕はSNSを若者専用のツールだなんて一度も思ったことないです)は、トランプとコロナには非常に興味と私感があり、それが攻撃性と結びついているけれども、タクシーという存在に関しては、大した興味も私感もなく、従って攻撃性が動かない。ということと、そもそもTwitterで議論が起こるという集団的なエネルギーが落ちていることです笑。僕、最近よく、町山さんとトランプの件で揉めてTwitterで吊るされた時のことを「あれは何だったんだろう?」と言われることが多いんですが笑、「<何だったんだろう?>って詩人かお前は笑」と思いますね笑。ものすごいリアルですよ笑。
菊地さんの「おーいえー笑」の感じがリアルかつ読んでいて楽しかったです笑。私見ですが、当該のタクシーの運転手さんは年配の方(楽しい感じではない)が多いという印象でした。少し前に(ボックス型が流行る前に)タクシー用の燃料を供給する仕事してまして。(ガソリンじゃないんですけどね。辞めたから書いてます笑)
土下座といえば夏目漱石の「坊っちゃん」を思い出しました。旅館の女将が出迎えのときに「床に頭をつけた」と坊っちゃんの主観で書いてあるところがあるのですが、それって土下座じゃない?と思いつつ読み進めて行くと、実家のお手伝いのおばあちゃんに宛てた近況報告の手紙の中で、旅館の女将が床に頭を「すりつけた」と書いてあってちょっと盛ってるんですよね笑。なんでこんな書き方をしたのかは忘れちゃったんで、もう一回読みたいと思います笑。
よみうりランドは最近近くまで行った記憶があります。くねくねしたところを登って行くと観覧車が真横から見えるポイントがあり、「あれ…観覧車が…転がって…くるよ…??」と、いっこく堂さんみたいになったことを覚えています笑。タクシー運転手の方の内部でも何かが遅れてやって来たんでしょうか?笑
>>22
おーいえーは本当にパンチライン入った時に出るんですが笑、入りましたねえあの時は笑。運転手氏は50代後半で、ギリ僕より若いと査定しましたが(話し口調の中に「めちゃんこ」とか「ケツカッチン」とかが入っていたので)、上かもしれないですね。最初に電話に出た人は明らかにおじいさんで、佐久間は若かったです。まあ、僕が「若い」と言っても40大とかを指すんですが笑。ガスオイルじゃないとしたら、何ですかサトウキビがどうのこうのとかいうやつ?
>>23
当時の日本では、謝罪と感謝と歓待の区別があんまりなかったと思いますね。少なくともポーズ的には。おしゃる通り、よみうりランドはまだあり、向ヶ丘遊園はもうないんですが、運転手さんの感じでは、いっこく堂さんのあの芸の、音声の方(遅れてくる方)ではなく、口の動き(先に出る方)にリンクした感じでしたね。いっこく堂さんは僕と同い年ですが笑
>>24
ガスですね。気体です。