Filmoraって言って、恐らく一番カジュアルな動画制作のソフトなんだけど、いやーしまったよなあ本当に。まあ、少なめに見積もって人生が変わったと思うよね。僕のテクノロジーとの関係のパターンは、一言で言えば「大衆より遥かに早いか遥かに遅いか」である。
 

1)アーケードに、あの「ゼビウス」が一斉に並んだ日、僕は現・歌舞伎町プラザ、旧ミラノ座の脇のゲーセンにいて、もうその日の夕方には天才プレイヤー(中学生ぐらいだった)が100円玉を現金輸送車ぐらい積んで、ギャラリーに奇跡を見せていた。僕はそれを5時間ぐらい見ていて、それが3~4ヶ月続いて、大体のアルゴリズム(隠しキャラ含む)を暗記した頃、細野晴臣が「ゼビウスから神話を感じる」とか言ってデザイナーと対談しているのを読み「おっせーよ」と思っていた一方、ファミコンを買って、一番最初のマリオとかドラクエにはまって、仕事に遅れたりしていた時、もうあれが何年のことか忘れたが、とにかく誰に話しても例外なく「え?今ハマってんの!!ギャハハハハハハハハ!!」と笑われた。因みに、世にいうアタリショック遥か以前、というか、アタリより前じゃないのかなあれは。テニスゲームの最初期みたいなのからやっていた。
 

2)MIDIがこの世に生まれた時、僕は音楽学校に入ったばかりだったんで、それこそ友達が全員始めた。僕もインストールしてもらったけど、どーうにもこうにも自分と合わず、実に50年間、MIDIとは自宅内別居みたいな感じで、とうとう一回も触らないまま捨てた。
 

そしてプロトゥールスが音声ファイルの編集を可能にした年に「デギュスタシオン・ア・ジャズ」を制作した。未だに、生演奏の音声ファイルの編集を、修正のような消極的仕様ではなく、作曲という積極使用したアコースティックジャズのアルバムは1枚も出ていないと思う。
 

MIDIから50年後にAIが現れたら、こーれがまたあまりにも自分と合うので、最初期から新音楽制作工房に先端技術チームを作って研究し、実作しまくっている。恐らく今年中に、音楽用も動画用も間違いなく商用可能なやつを買って作り倒す。
 

現在世界中で制作されているAI使用の音楽は、全て我々、新音楽制作工房のAI使用セクションの足元にも及ばない。「岸辺露伴は動かない」は、世界で最初にテレビドラマのOSTAI生成物を使用したドラマになった。自分が初めてMIDIを使ったのがいつで、何の作品だったか覚えてもいない(恐らく1期スパンクハッピー)。
 

3)インスタグラムを見ると「オレが世界で一番早かったな」と思う。デジタルカメラよりも早く、ハンディカムの初期から僕は全ての食事や、あれやこれや生活の全てを動画で録画し、それを切り出して静止画にし、初期ブログフォームに上げていて、露出狂のキチガイ扱いされていた。デジタルカメラを買ってからはブロガーというより、今のインスタグラマーに遥かに近かったと思う。バエルどこじゃなかったぞ。大体98年ぐらいから。誰もがやるようになって止めた。