-
Vijuttoke24年4月号「DEXCORE」インタビュー
L→R Ba.澄-TO-RU- / Vo.架神-kagami- / Gt.梦斗-yumeto-
「DEX FEST. -2024-」を終えたばかりのDEXCOREを直撃インタビュー!
終えたばかりだからこそ聞けた生の声や、1年振りのリリースとなった「SKINDEEP(スキンディープ)」は、やはり振り切り方が半端ない!
そして今月にもう1曲ドロップする新曲はDEXCOREと言うバンドの概念をも変えるまた新しい新境地!これは編集長も腰が抜ける感覚でした(笑)■3月30日にDEXCORE Presents「DEX FEST. -2024-」を終えたばかりのDEXCOREですが、まずは終わってみて今の感想から聞いていきたいなと思います。
澄-TO-RU-:素直に、関わってくれた全ての皆さんに感謝の気持ちで一杯です。自分達だけの力でソールドアウト出来たイベントではないので、みんなの力に支えられて無事終われた事が一番の感想ですね。
架神-kagami-:一昨日終わったばっかりで、簡単に言うとまだ放心状態ですね。正直まだぜんぜん頭の中が整理できてなくて、最高のイベントだったなみたいな振り返りの余韻っていうより、今ようやく開催できた実感がじわじわ来ている感じです。
梦斗-yumeto-:本当にあっという間に終わってしまいましたね。パーティーみたいに楽しかった分、時間の経過もすごく早かったです。今回はアメリカからBLESSTHEFALLも呼んだんですけど、決まるまでずっとギターのelliott とは連絡を取り合っててめっちゃ楽しみにしてくれていたりして、2回目の今年無事実現できたことが嬉しいです。
■ソールドアウトの公演だったけど、実際準備も今回は大変だった?梦斗:俺はシステムとサウンドの新構築をしてたんですけど、今回初の試みでVJを導入したこともあっていつもよりも調整が必要だったので架神とも細かいやりとりが多かったり、当日は新曲を2曲ライブ初披露というのもあってそれ用のデータ作りやギターレックやらを並行してたのでハードめでしたね。
架神:細かい事はそれこそ言い出したらキリがないですけど、VJ演出とかいろいろ含め俺らもスタッフも含め結構細部まで拘って臨みましたね。
■去年DEX FEST.と今年のDEX FEST.で変わった事はなんでしょう?架神:感覚的には全部違った気はしますね。ソールド公演でもあったし、何が違うのかっていろいろあったと思うんですけど、メンタル的な部分が大きく違ったのかも。去年ももちろん気合が入ってたんですけど、今年は気合の入り方がプラスで不安要素っていうのもあって、多分、終わって倣心状態なのは、それがあったからかもしれないです。みんなが楽しんで帰
ってほしいっていう思いがより強かったですね。
■この日のハイライトをあげるなら?澄:梦斗も言ったように、自分達のイベントに海外からBLESSTHEFALLを呼べたっていう事が、実感として自分たちの規模も成長してるっていうのを見せつけられたというのが自分の中のハイライトですね。
梦斗:Misanthropistや去年に引き続き出てくれたJILUKA、DEVILOOF そしてPROMPTSやSABLE HILLSはやはりひとまわり以上にかっこよくなって進化してるという言葉がそのままあてはまるし、個人的に特にKNOSISが好きすぎたのと青春の味BLESSTHEFALLがいて、もう全部が間違いなかったです。
架神:俺は、いま予想以上の放心状態で、正直な所このタイミングでインタビューかと思いましたけど。(苦笑)繰り返しちゃいますけど、だんだんと実感が湧いてきてる途中で、まだ整理が追いついてなくて、感想がね、言葉うまくまとめれない感じです。
■DEX FEST.が終わったばかりだからこそ、そういうリアルな感情も聞けるからある意味レアではあるよね。架神くんは筋肉痛になっているって言ってたけどライブ自体はどうだった?架神:筋肉痛はまあ毎回あるんですけど、ちょっと今回レベルが違いますね。さっき不安要素って言ったと思うんですけど、そういう部分で気付かないうちに余分な力が入ってたのかなって思います。ライブはイヤモニのトラブルだったり、予定していた演出が出来なかったり、これも細かい事を言い出したらキリがないですが、過去で一番楽しかった記憶もあるし、どのバンドよりも一番良いライブが出来た記憶もありますね。イベント自体もあの規模感で出来る事はけっこう出来たかなっていう感じはします。
■来年も楽しみだね。ここからは新曲について聞いていきたいんだけど、先日最新ヴィジュアルも公開して、今回のテーマやコンセプトはどんな感じなのかな?架神:イメージは写真のためのっていうのではなくて、いつも通りですけどMVありきですね。
梦斗:個人的には今回サイバーパンクをイメージした感じですね。仮想空間の構築がかなりリアリティ溢れていて、過去の人々が思い描いた未来がすぐそこまで来たかなと思うんです。ちょうど宇宙に関する本を読んでたりしたのもあったので今回曲作りでも「2024: A Space Odyssey」っていうワードを意識していました。
■そしてその新曲が1年振りのリリースとなるわけでタイトルが「SKINDEEP(スキンディープ)」ということで、タイトルを直訳すると「皮一重」「うわべ」などの意味だよね? 今回歌詞も振り切ってて、実際歌詞を見ると自分達がこれまでに経験した事を皮肉って歌ってるのかなと率直に感じたんだけど実際の所はどう?
架神:ほんとそんな感じですね。比喩もクソもないそのままっていうか。歌詞は英詞なんですけど、日本語も英語も汚い言葉って差別的なワードもあったりして語弊も生まれるので、歌詞っていう形にするうえでその辺りは直接的には言わないように意識してて。プラス自分が言いそうなワードチョイスをできるだけストレートにぶつけた限界の表現ですね。
■ちなみに歌詞中に出てくる○○○っていうのは?架神:その部分がまさになんですけど、差別用語になってまずいっていう事で伏字にしました。海外では特にこういう差別用語が敏感な問題になっているみたいで、海外も視野に入れている俺らとしては、炎上して拒否されたら痛いなっていう事でそうしています。分かる人には分かると思いますけど、伏字だと意味深で良いですよね。
■「あの時のお前らを忘れてねぇからな」や、「消えろゴミ野郎共」なんかは、聞き手側の僕らもストレス発散出来そうなぐらい強烈な歌詞だもんね!(笑)ぶっちゃけそういう対象っていたの?架神:1曲を通して誰か1人が対象っていう訳ではないです。ある程度のベースはあって書き始めたんですけど、そしたら色んな事にムカついてきちゃって(笑)自分で書きながら何が言いたいのか途中で分からなくなってきて、でも書いてるうちに出てきた感情だったりワードだったりが良いなって思えて完成しました。まあ個人的な感情がかなり入っていますね。
■今のDEXCOREの立ち位置は、名古屋を引っ張って行ける存在にもなっている訳で、そういう意味で過去と今を本当にストレートに言いたかった感じがしたんだよね!架神:最近「俺はこうなんだ」「俺はこれがムカつくんだ」ってストレートに言うバンドがマジでいないなと思って、ちょっとニュアンスが難しいんですけど歌詞っぽく綺麗な書き方をしちゃうというか。俺は自分の思ってる事を自分の思ってる言い方で言いたくて、今回は怒りが伝わりやすくっていう特にそこを意識してストレートに書きましたね。
■歌詞が入る前と入ってから、曲の印象は変わりました?梦斗:変わりましたね。歌詞の譜割などの関係もあるので最初のデモ段階にまずは架神が自由に歌ったデモボーカルを貰ってから、ここをこうしてほしいっていうのを伝えあってまとめていきました。
■歌詞も振り切っていますが、今回特にアレンジが変わっていると感じました。梦斗:疾走感を保ったまま走り抜けた感じの曲を作りたくて作りましたね。そういうのっぺりしがちな構成だとどうしても退屈になる事があるので、リズムで遊びまくったのがそのDjent感あるフレーズのところで。あとはバックシンセにかなりこだわってますね。
■サビをもったぶる感じだったり、そのサビの繋げるアレンジ、特に1回目のサビ前の早口の所のアレンジなんかも震えました!特にどこがAメロなのかBメロの何かと言う概念すらも無く感じました。架神:確かにサビまでとかAメロやBメロの概念はそうですね。これはちょうど自分が思うように曲作りが進まない時期があって、でも攻める曲がほしいと思っていた時に、メロも入ってないインストだけの梦斗のデモを聴いて、次はこれだと思いましたね。そこからすぐ仮歌を入れて戻した感じなんですけど、元曲の細かい部分は基本的なアレンジ自体はデモの時のままですね。特に大きく構成も変えたりもしてないです。
梦斗:Aメロ/Bメロを感じなくてもサビを感じられたのなら正解です。
■デモで最初聴いた時、不思議な感覚はなかった?架神:わりと俺もそういう、なんていうか変わった感じ?の曲がたまに出来ちゃうし、そんな不思議には思わなかったですね。サビに行くまでけっこう長かったので、もう少し端折った方がいいのかなとは思いましたが、それはそれで物足りなかったりで結果どのパートも必要でそのまま完成形になりました。
■特にこだわったポイントなんかはありますか?梦斗:今回はリフで攻めたので、リードギターがないんですよね実は。その代わりリフはベースもギターもいつも以上にテクい事してます。
澄:最初に聴いたときに、絶対これライブでやったら急がしそうだなと思いましたね。(笑)休符も休憩も無いバーッとやってバーって終わるイメージが第一印象でした。実際ずーっと弾いているみたいな曲なんで、DEX FEST.での初披露では予想通り1曲で体力持っていかれましたけど、弾いていてだいぶ気持ち良いですね。
■弦楽器からすると確かにそんな曲だよね!ライブで初披露してどうだった?澄:ここで頭振るとか、手あげるとか、イメージしていた通りのリアクションがもらえたので、僕らの事をこれから知ってファンになってくれる人達含めて今後さらにライブで育てて行くのが楽しみですね。
架神:歌メロを当てはめる時に、サビのシンガロングの部分とか、ブレイクダウンの部分の言葉が分かりやすい単語、分かりやすい悪口とかを意識して、みんなが歌えるようなライブ感をイメージして作ったボーカルラインなので、思っていた通りその部分とか歌ってくれたりしてすごくライブ感がありました。
■「SKINDEEP」のMVについてコンセプトなんかも聞いてみたいです。架神:それこそ最初は特にイメージはなかったんですよ。ざっくりグリーンバックでほぼCGで組み立てたいと言うのだけはあったんですけど、この歌詞に対してどういうM Vを撮るのが良いのか、歌詞を考えると表現方法も難しいし、過剰な表現をすると差別問題とかも出てくるのですごく悩んだんですけどDEX FEST.に出演したBLESSTHEFALLの「Hollow Bodies」と言うMVにインスパイアされて、イメージを固めていった感じですね。リスペクトBLESSTHEFALLです。
■エキストラが顔を塗りたくるシーンもありますが、そこで表現したかった事って?架神:例の○○○野郎です。ただワードが直接的すぎるのと歌詞とも相まって、そこだけを切り取って曲解されて炎上するかもしれない要素が強すぎたので、不気味さが出る感じの演出にしていい感じになりましたね。
■4月からZIP-FMにて「FAIR NEXT INNOVATION ICONIC MOMENTS」、DEXCOREの番組が1クール(4〜6月)が始まるわけだけど、ここで伝えたい事は?澄:一番はやっぱりDEXCOREに触れたことがない人、バンドの名前すら知らない人の耳に少しでもなにか印象に残るような話や放送になれば良いなと思っています。
架神:あ、hydeさんとのお食事会の時にZIP-FMの方ともお会いしました。
■hydeさんとお食事会すごいですね!どういう経緯か聞いてもいいの?架神:実は彫り師さんが一緒で、その方に楽曲提供した事がきっかけでしたね。その曲がアップされた時にhydeさんがSNS上で反応してくれて、そこから気に掛けていただいてます。人間的にもすごい素敵な良い方だし、若手をフックアップしてくれるのですごいですよね。リスペクトしています。
■そしてDEX FEST.終演後に配られたフライヤーで東名阪のワンマンの告知がされたんだけど、初日8月11日の東京club asiaでの公演は、前売チケット1,000円のスペシャルプライスで開催するってことで。架神:そうですね。その日だけのスペシャルなんですけど、コンセプトは分かりやすくて、DEX FEST.はみんなの力でソールドアウトしましたけど今度は俺たちの力でソールドするのが目的ですね。もうシンプルにフェスではじめて俺らのライブを見て気になった人等は1,000円払ってでも来るだろうって思っています。はじめてDEXCOREのワンマンを見る人にとってこの1,000円が大きなきっかけのライブになればいいなと。
■そして4月中にもう1曲MVをドロップするとの事ですが、そこについても聞いてみたいです。架神:「SKINDEEP」のような攻めた次の曲はDEXCOREなりのバラードですね。今までありそうでなかったバラードのような、シンガロング・エモ系の聴かせる曲です。去年あまりリリースアクションができなかった分、今年は積極的に攻めたいなと思ってたんですが、DEX FEST. で1000人で大合唱したくて当日完全未発表の形で披露したんですよ。その時のVJで和訳も投影したんですけど、リリースしたらあらためて歌詞もちゃんと見てほしい曲ですね。
澄:はじめてライブに来る人でも歌えるシンガロングなので、ワンマンで一緒に歌えたらもっと気持ちの良いものになるだろうし、ファンのみんなと1つになれる曲です。
梦斗:この曲はリードフレーズにも凝っていて、まじで必聴。いい曲です。
(ここで編集長、曲を聴かせてもらっています。)
■この曲めちゃくちゃヤバいですね。これはDEXCORE売れましたね!今までに無いDEXCOREの引き出しと、架神くんの新しい可能性、メタルコアのバンドが作った新しいバラードです。スバリ!その新曲のタイトルは?
架神:「Still alive」
Powered by Vijuttoke
Vijuttoke INFORMATION
*月刊フリーペーパー「Vijuttoke」配布店舗一覧 http://vijuttoke.com/contents/about/distribution_all/
*Vijuttoke掲載インタビューを配信中!
・WEB【club Zy. 】https://www.club-zy.com/contents/free_paper
・ブロマガ【club Zy.チャンネル 】https://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga≪24年4月号 配信LINE UP≫
4月22日(月)18:00 70.(XANVALA)
4月23日(火)18:00 DEXCORE
4月25日(木)18:00 薔薇の宮殿 / UNDER FALL JUSTICE / Magical BAD trip
4月26日(金)18:00 HEROArtist INFORMATION
●ラジオ ZIP-FM(77.8FM)「FAIR NEXT INNOVATION ICONIC MOMENTS」
4/26(金) 26:00~27:00 5/24(金) 26:00~27:00 6/2(金) 26:00~27:00
●デジタルシングル「SKINDEEP」
iTunes/Apple Music
・Spotify
・LINE MUSIC
・YouTube Music
・Amazon Music など
主要配信ストアにてストリーミング&
ダウンロード配信中。
https://linkco.re/rE5AD4eV●イベント出演
04/30(火) 名古屋DIAMOND HALL (fiveStars 12周年記念ライブ「A LIVE -CLOSE TO HAPPINESS-」)
05/11(土) 名古ell.SIZE (Unveil Raze presents 東名阪TOUR'24 「HELLRAISER -NAGOYA-」 )
06/09(日) 金沢 vanvanV4 (PALEDUSK JAPAN TOUR [LOVE YOUR PALEHELL])
06/22(土) 大阪 Yogibo HOLY MOUNTAIN (Azami "LETTERS" RELEASE TOUR 2024)
06/26(水) 吉祥寺CLUB SEATA (DAIGOFEST制作委員会Pre.「狂動戦線」)●DEXCORE Oneman Live 2024
08/11(日) -TOKYO- shibuya clubasia【Special price】
09/29(日)-OSAKA- Yogibo HOLY MOUNTAIN
10/27(日) -NAGOYA- ell.FITS ALL
11/22(金) -TOKYO- shibuya Spotify O-WEST -
Vijuttoke24年4月号「薔薇の宮殿」インタビュー
この嘆き、美しいメタルがよく似合う。
制作期間2年。壮大な自叙伝集ここに完成!■早速ですが、今回のNew Album『Picaresque(ピカレスク)』ですが、制作期間は丸2年の壮大な自叙伝集が完成したとお聞きしております。この2年間の制作、生バンドにも拘ったとも聞いておりますが、特に拘った所はどこだったのでしょうか?
まず今回の制作、完成時期を決めずにスタートできたというのが、これまでとの大きな違いでした。2022年春にひとつ前の魔界篇が終わって、すぐに次の作品の構想というのは考えていたのだけれど、当時から「短編小説集のように描いていきたい」と言ったように、いきなりアルバムの全体像に切り込まずに、一曲一曲に時間をかけて作っていきました。生のバンドサウンドヘの拘りというのも、僕たちのシンボルとして特に大切にしてきたひとつなんですが、今回は各曲のバンドアレンジにもこれまでとは比べ物にならないくらいの時間を掛けることが出来ました。
■アルバムのタイトルにもなっております『Picaresque』ですが、「悪漢小説」といった意味があったりします。このタイトルにしたのは何故でしょうか?今作は、僕自身のリアルでろくでもない半生が題材のノンフィクションだからです。前作の題材が「魔界の王子の悲劇の物語」、いわば身分のある主人公の愛と苦しみの物語を自分が主人公になったつもりで描いたのですが、今回はその反対。死んだ魔界の王子の魂が僕に転生して、リアルでろくでもない半生を生きたらどんな化学反応が起こるんだろうという視点で描いています。だから、悪漢小説というのは少し極端な表現かもしれないけれど、僕の陰鬱な人生のリアルをいかにドラマチックに描いているか、感じてもらえたなと思います。
■それでは収録曲についても聞いて行きたいと思います。1曲目の「懺悔」ですがインストのSEとなっております。このアルバムのはじまりとしてこのSEで表現したかった事は?またこの世界観が始まりますという導入として、そして、我が懺悔が始まりますという導入として、浸っていただきたいと思います。
■2曲目は先行配信Singleにもなった「persona-紅蓮の戦士たち-」ですが、7分を超す大作となっております。とにかく1曲目のSEの切り替わりで、この曲がはじまったイントロが率直にカッコいいですね!この曲について教えて下さい。ありがとうございます。まさに僕たちの王道でカッコいいものを!がこの曲のコンセプトです。イントロやギターソロもめちゃめちゃ長いですが、こういうサウンドが好きな人には絶対刺さると思うので、初っ端から堪能していただきたいです。YouTubeで公開されているMVも、とにかくカッコいいに拘ってこの曲は制作しています。
■3曲目の「circle1-閃光となって-」と、4曲目の「gift-君に贈るノンフィクション-」は、ポップな表現も散りばめられた、新しい薔薇の宮殿のメタルの世界って感じの2曲でした。この2曲についても解説をお願いします。一般的にはこの2曲が一番売れ線かもしれませんね。うちらしくはない(笑)
インスパイア元も少し変わっていて、「circle1-閃光となって-」は「湾岸ミッドナイト」という漫画が大好きで、僕自身も首都高をグルグル回っていたものですからその体験から、「gift-君に贈るノンフィクション-」はやはり僕の好きなファンタジーの世界から描いています。また、ノンフィクションという言葉は、アルバム全体にも通じるキーワードですから、実はこのアルバムらしい一曲になっているかと思います。
ライブではこれまでになかった景色になりそうで、実際に演奏するのも楽しみです。
■5曲目の「embrace-散りゆく季節に-」も先行配信Singleの曲です。とにかくこの曲は壮大感と言う言葉がまず第一に出て来ますね。壮大というのは、ドローンを飛ばして空撮したこの曲のMVのイメージもあるかと思います。この曲は僕の得意ジャンルで、切なさや哀愁にフォーカスした歌謡曲的メロディをバンドでやったらどうだろうという試みです。アレンジは困難を極め、この壮大さと切なさの両立はなかなかできないと思いますよ。
さて、メタル目当てのリスナーの方がそろそろ離れてしまいそうなので、次に行きましょうか。
■6曲目の「void-はじまりの空-」も先行配信Singleの曲です。とにかくサビのグッドメロディが耳にまず残りました。そして、このサビメロは究極のだまし打ちですね。このサビメロとサビの歌い出しが、明るく前向きな歌にミスリードすると思うのですが、僕がそんな世界を描けるはずはなく…。
生サウンドにこだわったバンドサウンドも存分に堪能していただける曲なので、いろんな角度から聴き込んでもらいたい一曲です。
■7曲目の「Rosalia-魂の転生-」は攻めた曲ですね!また他の曲とは違った「薔薇の宮殿」の世界を感じる事が出来ました!フィナーレを飾るこの曲も7分を超す大作となっております。ラストにこの曲を持って来た意図などもあるのでしょうか?まさにこの曲は、僕の描きたかった全て、今作のフィナーレになるべくして生まれた曲です。それでも、自分の名前をタイトルに入れるというのには、迷いはありました。もちろん、自らの半生そのものを描いているからという意味もあるのですが、同時にこれ以上の曲は出せないと認めてしまうみたいで…。けれど、やっぱり素直に今は、これ以上の曲は出せないんだと思います。むしろ、それだけの曲をこうして世に出せることが最大の歓びです。歌詞・メロディ・歌声・バンドサウンド、100回は聴いていただき、今回のアルバムに込めた真意を余すところなく受け取ってもらいたいです!
■ラスト8曲目の「解放」もまたSEとなっております。このアルバムの起承転結を感じる壮大なSEで最後を飾った訳ですが、このラストでも表現したかった事を聞いてみたいです。「生きること=永遠の苦しみ」という呪縛から解放される瞬間を、このアルバムを聴くたびに擬似体験してほしいと感じています。
■そして、5月5日の「柏Thumb UP」を皮切りに、8月8日のファイナル主催「高田馬場Club Phase」まで、「Picaresque Tour 2024」が幕を開けます。今回のツアーで表現したい事含め、意気込みをお願いします!5年ぶりのツアーは、正直不安でいっぱいです。でも少しだけ、自信の方が勝っているかな。5年前は勢いでツアーに出てしまったところもあったけれど、今回はリリースから含めて長い時間を掛けて作り上げてきたことの集大成がこのツアーになります。ツアー中も1本のライブには違いないのだけれど、その場所その時間を共有できるのは一生に何度もないことだと思うから、この全力勝負、見届けてもらいたいです。そして今回は、6月8日名古屋MUSIC FARM様にも行かせていただきます!待っていてください。
■2020年にリリースしました初のFull Album「魔王伝」から今回のNew Album『Picaresque』、そこから成長した所はズバリどこだったでしょうか?「魔王伝」自体は完成度が高く、これを超えなければという使命感は制作当初から大きかったです。最終的に、楽曲の幅広さ、アレンジの拘り、ずっと一緒にやってきたメンバーとの一体感、トリッキーな作詞、これら全てにおいて前作を凌駕できたのではないかと思っています。我が人生で残せた、最高傑作の一枚になると断言できます。
■それでは最後にVijuttoke読者に一言お願いします。いつも言うことなのだけど、最後まで読んでくれた方、どれくらいいるかな?読んでもらえていたら、すごく嬉しいです!ありがとう。
New Album「Picaresque」は、かなり中毒性の高い沼に仕上がっていると思います。この沼の中で一緒に拗らせましょうか!?Powered by Vijuttoke
Vijuttoke INFORMATION
*月刊フリーペーパー「Vijuttoke」配布店舗一覧 http://vijuttoke.com/contents/about/distribution_all/
*Vijuttoke掲載インタビューを配信中!
・WEB【club Zy. 】https://www.club-zy.com/contents/free_paper
・ブロマガ【club Zy.チャンネル 】https://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga≪24年4月号 配信LINE UP≫
4月22日(月)18:00 70.(XANVALA)
4月23日(火)18:00 DEXCORE
4月25日(木)18:00 薔薇の宮殿 / UNDER FALL JUSTICE / Magical BAD trip
4月26日(金)18:00 HEROArtist INFORMATION
Picaresque Tour 2024 schedule
・5月05日(日) 柏Thumb UP(千葉)
・6月08日(土) 名古屋MUSIC FARM(愛知)
・7月13日(土) 小田原姿麗人(神奈川)
・7月24日(水) LIVE HOUSE Rumio(大阪)
・8月08日(木) 高田馬場CLUB PHASE(東京) -
S1TK(Ashmaze.) 動画(3):「自分史上最高の”ご馳走”を教えてください」 #日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル
◆S1TK(Ashmaze.) 動画(3):「自分史上最高の”ご馳走”を教えてください」【フリーペーパー】club Zy.MAG|Gab.【関連サイト】club Zy.|club Zy.SHOP株式会社ジェイブイケイ〒160-0023
東京都新宿区西新宿7-2-5 TH西新宿ビル6階http://www.jvk.jp/
1 / 1282