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かわら版 5号 2013.01.30
2013-01-30 23:50262pt被害者無き「サイバー犯罪」の本当の被害者とは?
より良い世界を築くため「ネットの自由」のために全力投球し、26歳の若さで自ら命を絶った天才的プログラマー、アーロン・シュワルツの死は、少数者による情報の不公正な囲いこみを打ち破り、情報の流れに風穴を開けようと活動を続ける人々に衝撃を与えました。デモクラシー・ナウでは、この事件をますます強まっているネットの自由の規制が影を落とした象徴的な悲劇として、大きく採り上げました。 -
かわら版 4号 2013.01.16
2013-01-16 23:00262pt「暗殺の帝王」ジョン・ブレナン CIA長官の指名を受けたジョン・ブレナンは、CIAで約25年の経歴をもつ機密情報分析とテロ対策の専門家です。実はブレナンは、2008年にもオバマ 政権のCIA長官候補として名があがったのですが、ブッシュ前政権時代にCIA高官として「強化尋問テクニック( enhanced interrogation techniques)」(つまりは拷問)や「特例拘置引き渡し」への支持を公言し、また国家安全保障局(NSA)の非合法的な令状無しの盗聴プログラム を手助けした通信事業者に対する免責付与を強力に主張していたことが問題視されて、候補を辞退しました。ところが、オバマにより国土安全保障・テロ対策担 当の大統領補佐官に任命されたブレナンは、オバマの強い信任を得て、超法規的な無人機戦争の仕掛け人的な役割を果たすようになりました。ニューヨーク・タ イムズ紙によると、無人機による暗殺リストを編成するのはブレナンの役目です。また、CIAに「識別特性爆撃(signature strikes)」を実施する権限を与えるよう推進したのもブレナンだと言われています。識別特性爆撃とは、「すでにブラックリストに掲載され、素性が明 らかになっているテロリスト以外であっても、テロリストに特徴的な行動パターンを識別でき、米国に対する切迫した脅威だと判断される場合に、許可される攻 撃」のことで、イエメンにおけるアルカイダ幹部暗殺作戦に使われています。ブレナンが「暗殺の帝王」と呼ばれる由縁です。 -
かわら版 3号 2013.01.02
2013-01-02 23:30262ptコ ネティカット州の小学校銃乱射事件が起こる前、感謝祭あけの2012年11月26日付けのニューヨークタイムズ紙にこんな記事が出ています。「2年連続で ブラックフライデー(感謝祭の翌日の超割引ショッピングデー)の銃購入者は記録破りの数にのぼると見られている」。しかもぞっとするのは、銃と銃弾の売り 上げが全米最大の小売店は、ごく普通の人々向けのスーパーマーケット「ウォルマート」だという事実です。コネティカット州の乱射事件の主要な凶器となった セミオートマティックライフル「ブッシュマスター223」は、ウォルマートの今年のブラックフライデーセールの目玉商品でした。米軍が戦闘のために使用す る自動小銃M16を市民にも売れるようにアレンジした製品だといわれています。そんなアサルトウェポンが射撃好きに人気らしいのです。また護身用にも「ア サルト・ウェポンがあれば恐くない」と思う人が多いのか、オバマが新たな銃規制をほのめかした途端に、真っ先に規制されそうなこの手のタイプの銃の売り上 げが各地で一挙に急騰しました。バージニア州のある銃器店の店主は、「売り上げが4倍に増えた。売り上げの4割は女性とシニアです」と述べています。お年 寄りがアサルトウェポンを手元におかないと安心して暮らせない社会?マジに?誰かが、わざわざ恐怖をあおってはいない?
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