現役時代は「ムエタイキラー」として名を馳せ、「キックぼんやり層」にその面白さを解説してくる鈴木秀明氏。今回のテーマは「ペトロシアンvsペットモラコット」問題を解説します!
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――ONEにはキック部門以外にムエタイ部門もありますよね。で、キックもムエタイもグローブではなくオープンフィンガーグローブで戦うときもあって。 今回のペトロシアンvsペットモラコットはグローブマッチで。
鈴木 オープンフィンガーとグローブのときの判定基準もよくわからないことがあるんですね。ボクの解釈の中ではオープンフィンガーはムエタイルール、グローブのときは K-1やRISEルール……と勝手に解釈してたんですけどね。でも、なんか違うみたいで(笑)。
鈴木 それは海外団体なので、どうしても伝わりづらいところは出てきちゃってますよね。 ONEの日本大会のときもケビン・ベリンゴンとビビアーノ・フェルナンデスのMMAの試合がありましたよね。あのときはビビアーノが反則攻撃を食らったあとに、なんの説明もなく試合が終わったじゃないですか。
――公式発表では反則勝ちでビビアーノが新チャンピオンになりました。
鈴木 会場で英語のアナウンスはあったんですが、レフェリーはビビアーノの手を挙げることもなく、ベルトもどうなるかわからないまま次の試合に移って。英語のアナウンスでなんとなくわかっても現場で観戦してて納得できなかったんですよね。
――これがもしRIZINの堀口恭司vsコールドウェルがあんな風に処理されていたら、日本のファンは大激怒するでしょうね(笑)。
――「海外のイベントで外国人同士の試合だから仕方ない」っていうに諦念気味なところもあると思うんですね。
鈴木 そういうことなんでしょうね。話をペトロシアンの件に戻すと、ONEのパンフレットには簡単なルールは記載されてるんですけど、キックルールもムエタイルールも「相手を掴む行為」は禁止になってます。パンフには書いてないですが、首相撲は3秒までならオッケーらしいですが。
――ただ、今回のペットモラコットの首相撲は、攻撃を伴わない消極的なクリンチであり、レフェリーが警告を怠ったからノーコンテストだという解釈みたいですね。<会員ページへ続く>
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コメント
コメントを書くチャトリがK-1のウィキペディアを参照しろって言ってたってことはONEには明文化されたルールが無いってことですかね。