アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはWWEが恐れるデヴィッド・スターの闘争です!


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勝てば王者、負ければ団体追放の一戦に負けたデヴィッド・スターは、長年に渡り慣れ親しんだ団体、そして、ファンに涙ながらに感謝を述べ、無念の表情でリングを去っていった。

3月7日にドイツで行われたwXw(Westside Xtreme Wrestling)でのメインイベント。敗者団体追放、通例はストーリー上のものとして行なわれるが、この試合は意味合いが違った。「デヴィッド・スターを使うな」と、WWEからwXwに圧力がかかったためとされている。wXwはWWEと友好関係を結んでいるドイツのインディー団体。業界一の大きな会社からの要請を拒否することはできない。約4年に渡り主戦場として自分を使ってくれていた団体の苦渋の決断を、デヴィッド・スターは受け入れた。この団体が大好きだし、この団体のファンたちも大好きだ。だから、この件について誰が悪いとか批判はしなかった。そうすれば大好きな彼らにも迷惑がかかるからだ。

「言論の自由は代償を伴う」とだけ述べたデヴィッド・スターとWWEのあいだに、いったい何があったのか。

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