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記事 25件
  • 【11万字・記事詰め合わせセット】木村花、小川良成、佐山聡と修斗、中邑vsIGF、新型コロナ……

    2020-05-31 23:59  
    550pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part76は大好評インタビュー15本、コラム7本、13万字で550円!!(税込み)

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    part76◎佐山先生を修斗から追い出したと思われても仕方ない■初代シューター川口健次
    ◎木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎RIZIN広報・N野さんの秘密 「選手たちの意識や雰囲気が磨かれていく姿が見えて……」
    ◎水垣偉弥が見た復活UFC249 「ドミニク・クルーズのステップは以前のものとは……」
    ◎サイモン・ケリー⑥ 中邑真輔の「猪木アピール」を受けて新日本プロレスの会場に乗り込んだ話
    ◎ボクシングはコロナとどう戦っているのか?■山田武士
    ◎ヤノタクこと矢野卓見の「骨法の祭典2020」
    ◎苦難を乗り越えて……女子格闘家・富松恵美インタビュー
    ◎山本小鉄さんと天山広吉のイイ話■金原弘光
    ◎女王は父親の死後、柔道を始めた――ドキュメンタリー「ロンダ・ラウジー 父の信じたもの」
    ◎小川良成…孤独と苦難から生まれた「孤高のテクニシャン」■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎ムエタイ三冠王・雅駿介「キックを引退してイチから MMAファイターを目指します 」
    ◎再開UFCと動き出したRIZIN…ウィズ・コロナのMMA■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎アンチと信者を熱狂させる男・朝倉未来は誰と戦うべきか
    ◎【絶縁状態】オカダ・カズチカvs清宮海斗は実現するのか?■事情通Zの「プロレス 点と線」
    ■猪木、高田、PRIDE、K-1…マイク・タイソンに踊らされた人々
    ■米インディレスラー悲痛の告白「コロナウイルスなんて他人事だった。自分がかかるなんて」
    ■「ブラック・ウェンズデー 暗黒の水曜日」……WWE大量解雇劇
    ■UFCの宝島――格闘技専用無人島「ファイト・アイランド」はニカラグアに見えるか
    ■「あなたはもう”Times Up”(時間切れ)」――イリマ・レイ・マクファーレン、勇気ある告発
    ■死神衝撃の願望 ハリトーノフ「一度、コロナにかかってみたかったんだ」
    ■【UFC再開】トランプ大統領「UFCにダナ・ホワイトおめでとう! スポーツを取り戻そう」
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    アントニオ猪木の元・娘婿で新日本プロレスの社長を務めたサイモン・ケリーインタビュー第5弾。今回は「IGFはなぜ崩壊していったのか?」です!(聞き手/ジャン斉藤)パート1はコチラ→「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」パート2はコチラ→「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」パート3はコチラ→第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代パート4はコチラ→「ダーッ!!」は権利問題でリング上では不発……IGF嵐の船出!
    パート5はコチラ→ IGF大晦日・小川直也vs藤田和之が噛み合わなかった理由 


    ――新日本プロレス時代の中邑真輔選手がリング上で猪木さんの名前を出して対戦表明したときがあったじゃないですか。「新日本プロレスの歴史、すべてのレスラーの思い、このIWGPにはの思い入れはある。ただ、このIWGPに昔のような輝きがあるか?俺はないと思う。足りない! 猪木ーーっ!! 旧IWGP王座は俺が取り返す!」と。
    サイモン あー、はいはい。ありましたね。
    ――中邑選手はIGFと事前に何か接触されていたんですか? 
    サイモン 何もしてない。向こうから突然アピールしてきて、こっちもビックリしたというか。当時の新日本は猪木さん方面には触れるな、という方針だったみたいなので、中邑選手は逆においしいと計算するような人だから。中邑選手は自分で考えてフライングしてアピールしたんだろうなと。俺はそういう風に受け取っちゃったんですけどね。
    ――団体の思惑を飛び越えて中邑選手がボールを投げてきたと。
    サイモン そこで引いたらIGFらしくないなと。乗るしかないってことで乗っちゃったという感じですよね。  嫌がらせで新日本の会場に俺や澤田(敦士)が行ったり(笑)。
    ――ハハハハハハハ!
    サイモン こっちが何かアクションしないといけないと思ってアクションしたら、 新日本は完全にシャットアウト。大阪の会場まで行ったんですよね。澤田と一緒にチケットを買って入って、新日本のファンからヤジを飛ばされながら(笑)。昔のプロレスが好きな人からは「頑張ってね!」みたいに声をかけられて。
    ――サイモンさんは何か仕掛けようとしたんですか?
    サイモン そうなんだけど、新日本のチームワークがありえないぐらい凄くて、俺や澤田の座席の位置を把握してるんですよ(笑)。 
    ――何かしようとしたら、すぐにすっ飛んでくる(笑)。
    サイモン 中邑選手の試合が終わったぐらいのタイミングで、澤田と2人でリングのほうに行こうとしたら、若手レスラーからスタッフから凄い人数で食い止められるみたいな(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!
    サイモン 中邑選手はスタッフの指示で客席じゃなく花道から帰ってたんですよ。それでもリングサイドのフェンスまで辿り着いたからマスコミもそのときの写真を撮ってたと思うんだけど。そのあと取材した人たちに話しを聞いたら新日本から「一切書くな」と。 書いたら取材拒否だみたいな話があったらしいですね。
    ――IGFとは1ミリたりとも関わりたくない鉄の意志を感じます(笑)。
    サイモン 会場にいた一部のファンしか騒ぎはわかってないみたいな。もちろんテレ朝の中継にも乗るわけがないし。 でも楽しかったですね。
    ――この件について新日本と何か話はされなかったんですか?
    サイモン してないですね、何にも。
    ――しばらくして猪木さんもコメントを出しましたよね?「引退している」という。
    サイモン ああ、出しましたね。「俺はもうリングに上がってないんだから」と。あのとき猪木さんは入院してたんですよね。猪木さん抜きでIGFらしいことをやらなきゃなんない。 猪木さんが元気でもやらせたくはなかったんですけど。中邑選手がWWEに行ったあとに本人とチラッと話す機会があって。中邑選手としては団体の意向関係なく勝手にアピールしたところはあったみたいですね。
    ―― 中邑さんとしてもボールを投げてみてどうなるか……っていう。
    サイモン 中邑選手はデビューの頃からロス道場に来てて、猪木さんと何回も食事してるし、猪木さんの性格を知ってるから。猪木さんとだったら何かキャッチボールができるかも……という期待感はあったんじゃないですか。 彼としてはボールを投げたつもりが内部で何もなかったことにされたという状況だったから。あれはあれで大変だったらしいですよ。22本の記事13万字が550円(税込み)で読める詰め合わせセットはまだまだ続く…… 
  • 木村花さんはドウェイン・ジョンソンのようなスーパースターになるはずだった■斎藤文彦INTERVIEWS

    2020-05-28 10:08  
    110pt

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは追悼・木村花さんです(この原稿はニコ生配信されたものを編集したものです)。

    Dropkick「斎藤文彦INTERVIEWS」バックナンバー■無観客レッスルマニアが生み出した“異常な2試合”

    ■女子プロレスの景色を変えた女帝・ブル中野■マッハ文朱が女子プロレスというジャンルを変えた■棚橋弘至vsクリス・ジェリコから見る新日本・AEW提携の可能性

    ■エンド・オブ・デケイド――プロレス界の2010年代■新日本プロレスの“ケニー・オメガ入国妨害事件”という陰謀論■WWEvsAEW「水曜日テレビ戦争」の見方■WWEペイジの伝記的映画『ファイティング・ファミリー』■AEWチャンピオンベルト盗難事件■「ミスター・プロレス」ハーリー・レイスの偉大さを知ろう■ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■ネット社会に出現したニュータイプAEW、その可能性■都市伝説的試合映像ブレット・ハートvsトム・マギー、ついに発掘される ■レッスルマニアウィーク現地取材レポート■平成という「アントニオ猪木が去った時代」■アメリカの新団体AEWは脅威になりえるか■それでもケニー・オメガは新日本プロレスに残るか■【追悼・爆弾小僧】すべてはダイナマイト・キッドから始まった
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」



    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期


    ■“怪物脳”に覚醒したケニー・オメガ■怪物デイブ・メルツァーと『レスリング・オブザーバー』■新日本プロレスのMSG侵攻は「WWE一強独裁」に何をもたらすのか■怪物ブロック・レスナーを通して見えてくる「プロレスの作り方」■追悼・マサ斎藤さん……献杯はカクテル「SAITO」で■皇帝戦士ビッグバン・ベイダーよ、永遠に■ジャイアント馬場夫人と親友サンマルチノ、2人の死――■ベルトに届かず…されど「世界に届いた中邑真輔」のレッスルマニアを語ろう ■ステファニー・マクマホン、幻想と現実の境界線がない生活■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括■アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇■ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ
    ■馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」■WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る■『1984年のUWF』はサイテーの本!
    ■プロレス史上最大の裏切り「モントリオール事件」


    ■オペラ座の怪人スティング、「プロレスの歴史」に舞い戻る

    ■なぜ、どうして――? クリス・ベンワーの栄光と最期

    ■超獣ブルーザー・ブロディ

    ■「プロレスの神様」カール・ゴッチの生涯……
    ■『週刊プロレス』と第1次UWF〜ジャーナリズム精神の誕生〜




    ■伝説のプロレス番組『ギブUPまで待てない!!』 
    ■SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い
    ■「現場監督」長州力と取材拒否■ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男■追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑■ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ――今回は先々月の続きで「00年代の女子プロレス」をお伺いしますが、本日未明に悲しい出来事が起きてしまって……。スターダム所属の木村花選手がお亡くなりになりました。
    フミ 本当に残念です。この配信は何週間も前から予定を立ててましたから、こういう状況でも延期せずにやるということで。 ただ、木村花選手のことを触れないわけにはいきませんから。個人的には木村花選手のことはずっと応援してきました。花さんと知り合ったのは2005年のことだから彼女が8歳のときです。あれは母親の木村響子さんと友達になったときのことなので、サブゥー支援興行のときですね。 
    ――サブゥーとは90・00年代に活躍した外国人レスラーですね。
    フミ ウイルス性の疾患で長期欠場していたサブゥーのために選手たちがノーギャラで試合をする興行。50人を超えるプロレスラーが手を挙げてくれたので、ディファ有明の昼夜興行になったんです。2005年ですね。そのとき音頭を取ったのは坂井澄江選手なんですけど、一番協力してくれたのが木村響子だった。シングルマザーのプロレスラーとして頑張っていたんですよね。その子供が花さんだった。プロレスラーとしてスターとなった花さんはいずれプロレスの世界を飛び出して、歌を歌ったり、映画に出たり…… ロックことドウェイン・ジョンソンのようになんでもできるスーパースターになれる逸材だと確信をもってずっと応援してました。
    ――未来の可能性しかない存在だった。
    フミ 花さんが亡くなったことの実感がまだないというか、この件について何も納得も理解もしてないんですけど……早朝からずっとネット情報を読んでいるうちに現実に起きたこととして認識しはじめているというのが正直なところです。これはプロレス界だけではなく、これからの社会、世界的にも大きな影響を与えることになると思いますね。
    ――配信を始める前の打ち合わせでは、死因も明らかにされていないのでお悔やみだけを述べて本題に……ということだったんですが。やっぱり今回は木村花選手について語りましょう。
    フミ そうですね。ボクらは現時点で木村花さんのことを語る立場にはないかもしれませんが、この件をどう捉えればいいのかを整理することは避けて通れないです。ボクのケータイには今日の早朝6時頃からこの件についてアメリカの知人たちからメッセージが入っていたんです。何事かと思って彼女のツイッターを見たらその内容に本当に驚きました。それからウトウトしてしまって、また起きたら今度は別の知人、関係者からメッセージがたくさん入っていて。

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  • 【絶縁状態】オカダ・カズチカvs清宮海斗は実現するのか?■事情通Zの「プロレス 点と線」

    2020-05-27 21:54  
    100pt
    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマはオカダ・カズチカvs清宮海斗は実現するのか?です。【1記事から購入できるバックナンバー】
    ・革命戦士・長州力、笑顔でリングを降りる――■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    ・さらば英雄!PRIDE最強時代の幕を開けたミルコ・クロコップの軌跡■笹原圭一


    ・ウルティモ・ドラゴンの偉大なる功績を再検証する■斎藤文彦INTERVIEWS


    ・ 那須川天心の胴回し回転蹴りは「掛け逃げ」なのか?■鈴木秀明
    ――た、た、大変です!IGFの若きエース清宮海斗が新日本プロレスのオカダ・カズチカに対戦表明しました!
    事情通Z オカダに対戦表明したのは、かつてIGFと業務提携していたNOAHの清宮海斗だよ! 大事な部分を削るんじゃないよ。
    ――ちなみに今度掲載される鈴木秀樹×サイモン・ケリー対談では衝撃のIGFエピソード満載です。そんなことより新日本とNOAHは絶縁状態ですけど、清宮選手がアピールするってことは雪解けしてるんですか?

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  • 木村花さんと『テラスハウス』で起きていたこと■事情通Zのプロレス点と線

    2020-05-24 21:25  
    110pt
    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」――。今回のテーマは木村花さんと『テラスハウス』で起きていたことです。【1記事から購入できるバックナンバー】


    山本宜久「ヒクソンと戦ってるとき、放送禁止用語が聞こえてきたんですよ…」 謙吾「スーパールーキーが見たリングスvsパンクラス仁義なき戦い」 プロレスラーが憧れたプロレスラー、マサ斎藤さん





    嗚呼、阿修羅・原……修羅ごときそのレスラー人生!!


    ――Zさん、悲しい出来事が起きてしまいました……。
    事情通Z スターダム所属の女子プロレスラー、木村花選手がお亡くなりになられたというニュース。本当に残念だね……謹んでご冥福をお祈りいたします。
    ――死因についての詳細は明らかになっていませんが、木村花選手が出演していた恋愛リアリティショー番組『テラスハウス』の言動がきっかけで、花選手はネット上で誹謗中傷を受けていたと。
    Z 『テラスハウス』は2013年から始まったリアリティショーで、オシャレな一軒家に集まった男女の若者たちの共同生活をカメラが追うもの。現在はNetflixで独占配信されたあとにフジテレビ地上波でも放送されている。花選手は昨年の10月から「TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020」シーズンに登場していた。
    ――『テラスハウス』で花選手がバッシングを浴びてしまったことは伝え聞いていたんですが……。
    Z 花選手はこのシーズンの20話目から参加。38話目・39話目でいわゆる“コスチューム事件”が起きた。ある男性が手違いで自分の服と花選手のリングコスチュームを洗濯。乾燥させてしまいコスチュームが縮んでしまった。大事なコスチュームが台なしとなった花選手がその男性が大激怒……したんだけど。その怒り方を巡ってバッシングが始まってしまったと。
    ――その回の配信を見てみたんですけど、執拗にバッシングされるほどのものなのかな、という感想が……。Z ホントにそうなんですよ。
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  • アンチと信者を熱狂させる男・朝倉未来は誰と戦うべきか

    2020-05-24 20:31  
    100pt
    この記事は「朝倉未来は誰と戦うべきか」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)【1記事から購入できるバックナンバー】ランペイジ・ジャクソンとPRIDE愛憎劇、ついに完結へ……
    【チャーリー徹底解剖】RIZIN海外事業部・柏木信吾12000字インタビュー新生UWF解散・至近距離の真実……冨宅飛駈15000字インタビュー【格闘技ラブストーリー】那須川天心vs武尊はなぜ実現しないのか?
    新型コロナの影響で大会の延期・中止が続く格闘技界ですが、朝倉未来選手の対戦相手を巡って大いに盛り上がっていますよね。
    以前、朝倉選手のことを語ったときに「英雄の堕落は民衆にとっては待ち焦がれた娯楽なのだ」と言いましたが、朝倉未来というファイターはカリスマとなりつつも「負ける姿が見てみたい」とも思われている。何を言っても称賛される一方で、逆に何を言っても罵声を浴びる存在にもなってますよね。 こうやって信者やアンチ両方から熱を生み出すファイターはなかなかいないです。
    でも、熱気にやられすぎてファンもアンチも論理的じゃない見方に陥りやすくなっている。RIZINライト級GP王者トフィック・ムサエフへの対戦アピールもいろいろと批判されてますけど、あれって朝倉選手って凄くいい仕事をしてるんですけどね。だってムサエフというファイターをフックアップしてるわけですから。
    マニアからすればムサエフのほうが朝倉選手より格上だ……と思ってるかもしれません。 たしかにMMAという競技の中ではムサエフのほうが実績をありますが、日本での知名度や商品価値は朝倉選手には及ばない。今年2月の静岡大会も朝倉選手が出るから成り立ったけど、まだムサエフはひとりで興行は背負えないんです。朝倉選手にどんな考えがあったかはわからないですが、結果的にムサエフをネクストステージに上げようとしている。

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  • 佐山先生を修斗から追い出したと思われても仕方ない■初代シューター川口健次

    2020-05-20 21:42  
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    シューティング初代ライトヘビー級王者・川口健次インタビュー。その始まりから見続けてきた男が語る「修斗」とは何か? 後編は修斗創始者・佐山聡の離脱とはなんだったのか――?(聞き手/ジャン斉藤)
    前回はコチラ→シューティング初代ライトヘビー級王者・川口健次インタビュー
    【1記事から購入できるバックナンバー】佐山聡に鉄拳指導された当事者が語る「地獄のシューティング合宿の真実」修斗、リングス、K−1、PRIDE…90年代を漂流した格闘家・本間聡インタビュー【和術慧舟會創始2万字語り】西良典インタビュー「総合格闘技がなかった時代の話をしよう」「佐山先生に言われたんです。俺の影になってくれと」…中村頼永インタビュー<黎明編>運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相――中村頼永インタビュー<ヒクソン来襲編>紀元前のシューティング……「スーパータイガー・ジムに通った高校生」/ソムチャーイ高津朝日昇 “奇人”が語る「本当に恐ろしい昭和格闘技」 山田学 初代シューターにしてパンクラシストの大冒険 修斗初代王者/仮面シューター・スーパーライダー 渡部優一――修斗創始者の佐山(聡)さんは1996年のバーリトゥードジャパンを最後に修斗から去りました。初代シューターの川口さんは佐山さんとの関係は深いですが、そうなる気配はあったんですか?
    川口 それがまったくなかったんですよね。佐山先生は大宮(シューティングジム大宮)にいて、私や桜田直樹代表なんかは自分たちのジムをそれぞれ持っていたじゃないですか。佐山先生とは、いつも一緒にいたわけじゃなかったんですよね。で、そのバーリトゥードジャパンの会場で中村頼永さんから「佐山さんが修斗をやめるらしい」といきなり聞かされたんです。
    ――中村頼永さんは佐山さんの一番弟子のような方ですね。
    川口 大会が始まりますから落ち着いて話をできる状況じゃなかったので、大会が終わったあとに中村頼永さんに詳しい事情を聞いたんです。場所は選手や関係者が宿泊したホテル。そこで頼長さんと桜田代表、石山重行会長(当時・修斗協会会長)、中村晃三オーナーの5人で話をして。
    ――中村晃三オーナーとは当時の修斗の親会社だった龍車グループの代表ですね。
    川口 その場に佐山先生はいなかったんですが……佐山先生は「修斗をやめてプロレスをやる」と聞かされて。いきなりの話だったんで、本当にわけがわからなかったんですけどね。修斗って経営自体は昔から良くはなかったんですけど(苦笑)。龍車グループがオーナーになったことで、そこまでお金の事は心配しなくていいのかなっていう感じにはなったんですよ。ただ、佐山先生が修斗を作った当初は資金面でいろいろとあったらしいんですよね。
    ――競技確立のために佐山さんが借金をしていたわけですよね。
    川口  そのお金を少しでも返していく……ためにプロレスを始めるということだったみたいですけど。 もう20何年前の話なのでハッキリとは覚えてはないんですけど、晃三オーナーからは「君たちは捨てられたようなもんなんだよ」とまで言われたんです。
    ――それってすでに佐山さんの撤退話が進んでいたということですよね。
    川口 ということですね。それまでに大宮のほうでは、佐山先生が出てくことについてどう思うか一人一人聞かれていたらしいんですね。 私や桜田会長が聞かれたのもそういう流れらしくて。私が聞いたのは、大宮の中には「出ていくのであればもういい」と言ってる人間もいたようなんですね。実際にそんなことを言っていたのかどうかはわからないですけど。初代シューターにならば「佐山先生、ちょっと待ってください!」とパニック状態になっちゃいますけど……。
    ――それは佐山さんがプロレスに戻ることへのアレルギーもあったということですか? 当時はプロレスに対する格闘技側の嫌悪感は想像を絶するものがあって。
    川口 私は佐山先生がプロレスをやること自体は特に反対ではなかったんですよ。ただ、修斗のグローブをつけてプロレスをやるとボクたちの立場がないから……というのはあったんですけど。マスクをつけてプロレスをやること自体は抵抗はなかったし、初代シューターなんかはタイガーマスクに憧れて修斗に入ってきた人ばっかですよ。ただ、大宮の中にはプロレスをやること自体に反対していた人たちもいたらしいんですよね。それは個人の考えだから、それはそれでいいとは思っていたんですけど……。
    ――その時点で佐山さんがひさしぶりに新日本のリングに上がって、ライガーさんとエキシビジョンマッチをやってましたよね?
    川口 あれはエキシビジョンマッチというかたちでやってたので、私の中ではいいんじゃないと。プロレスに対して厳しかったのは坂本一弘(現サステイン代表)ですね。 彼はそのへんシビアなところがあって。初代シューターの渡部優一さんがプロレスをやることに関しても厳しかったんですよね。ボクは渡部さんに「マスクをつけてやるには構わないとは思いますよ」と話した記憶があるんですけど。
    ――渡部さんは現に仮面シューター。スーパーライダーというマスクマンで活動していましたし。
    川口 ホテルで話を聞いていくと、大宮では佐山先生は「先生」というニュアンスじゃないことが伝わってきて。何かうまくいってないような雰囲気なんです。
    ――プロレス云々じゃなくて距離ができていたということですかね。 
    川口 じつは私もそれは感じてはいたんです。佐山先生の目指す総合のスタイルと、弟子たちの目指す総合のスタイルが違ってきてた。それは中井(祐樹)からも聞いたことはあるんですよ。
    ――中井先生は当時大宮でしたね。
    川口 距離ができてしまうのは仕方ないなあとは思ってたんですよ。 あの頃は修斗スタイルからグレイシースタイルに変わっていった時代じゃないですか。大宮にはグレイシー柔術を知るエンセン(井上)がいたことによって柔術スタイルのほうに変わりつつあったんですよね。佐山先生のシューティングスタイルを学びに来る人は少なかったと思うんですよ、当時は。ヒクソン・グレイシーを呼んで、周囲の反対を押し切ってマウントパンチを導入したのは佐山先生なんですけど。グレイシーと関わらなかったら、修斗はいつまでたっても日の目を浴びることはなかったと思いますね。
    ――朝日さんもホイラーとやるとき「このルールで戦うにはまだ時間がほしい」って言ってましたからマウントパンチがあるなしでは、競技そのものが違うということなんでしょうね。
    川口 まだ知識不足でしたよね。
    ――川口さんはそのホテルの会談でどんな話をされたんですか?
    川口 ボクは先生が出て行ったとしても「佐山先生は先生なので」と言ったんですよ。そしたら晃三オーナーは驚いたような顔をしてたんですよ。「……そんな大それたことを言ってしまったかな……」ってビックリしたんですけど(笑)。それは桜田代表も同じようなこと思ってたんですけどね。あとから「なんであんなにビックリしていたんだろうね」って。 
    ――要するに「もう先生じゃないだろう」ってことなんですかね。
    川口 そういうことだと思います。
    ――朝日さんも大宮でしたけど、朝日さんから何か聞いてなかったんですか?
    川口 朝日さんは大宮だったけど、ホイラー戦があったから。その話についてはほとんどタッチしてないと思うんですよ。
    ――朝日さんは佐山さんがやめられるということを聞いてなかったということですか?
    川口 じゃないかなあ。どうかわからないですけど、ホイラー戦という大一番のために練習してたし、そこらへんは周囲が気を使ってたと思うんですよね。
    ――佐山さんとはこの件でお話をされたんですか?
    川口 オーナーたちと話をしたホテルに佐山先生も泊まっていたので、私と桜田代表、頼長さん、中井を含めて5人で話しました。 そのとき佐山先生は「修斗にはもう関わらない」とは言ってなかったんですけどね。「プロレスをやるんだ」と。ただ、いつもの佐山先生との口調とは違ったところはあったんですよね。普段は冷静な佐山先生が冷静さに欠けていたようなところが見えたんです。ちょっと追い詰められてる……じゃないけど、 何か余裕がないような話し方だったんです。
    ――それは修斗から完全に関係が切れてしまうという危機感ですか?
    川口 そうじゃないと思います。そのときはあくまで「プロレスをやる」という話だったし、それはお金の問題もあったし……。
    ――現場とのそりの合わなさも。
    川口 正直、晃三オーナーとの関係もうまくいってなかったと思うんですよね。佐山先生に言わせれば「そんなことはないよ」とは言ってたんですけど、ボクからすれば、とてもいい空気じゃないよなっていう風には見えたんですよね。
    ――川口さんと桜田さんの「先生は先生のまま」に対するリアクションを見ても……。
    川口 名前を伏せますけど、 佐山先生の悪口を言ってる大宮の人間もいたんですよ。一度だけじゃなくて何度か。

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  • 【UFC再開】トランプ大統領「UFCにダナ・ホワイトおめでとう! スポーツを取り戻そう」

    2020-05-18 21:14  
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    和術慧舟會HEARTSの中田大貴が綴る世界のMMAシーン――今回のテーマは再開したUFC249です!【1記事から購入できるバックナンバー】
    ・【代理戦争、その後】古瀬美月インタビュー「もう19歳ですし、私には時間がないんです」
    ・スアキムをムエタイ引退に追い込んだギャンブラーとは何か■鈴木秀明
    ・【UFC249電撃中止】ダナ・ホワイトと、ファイト・アイランドと、セックステープ
     
    ・格闘技の空白――忘れろというのか 繋ごうというのか
    ・世界一過激な格闘技で稼ぐ男 渡慶次幸平……血とカネとラウェイと
    新型コロナウイルスの影響により興行そのものが延期・中止になるケースが相次いでいた格闘技界だが、再開興行となったUFC249の中で試合自体が中止となった。
    ホナウド・ジャカレイ・ソウザvsユライヤ・ホールはUFCが実施した新型コロナウイルスの検査において、ソウザとそのセコンド2人が陽性反応を示したため中止となったのだ。
    UFCの発表によると、陽性反応を示したソウザ及びそのセコンド2人は無自覚症状であったという。UFCは「UFCの健康と安全を保持するためのプロトコルに則り、3人全員がホストホテル構内にて自己隔離を行なってもらう。そして3人の状態は遠隔でUFCの医療チームにより常に状態を監視され、必要なサポート及び治療を行なっていく」とアナウンスした。
    ソウザはマスクと手袋を付けた状態で計量もパスし、ソーシャルディスタンスを保った状態でのフェイスオフも果たしていた。その後にテストの結果が判明。UFC249に出場した他の23の選手はテストの結果、陰性反応であったという。
    「我々は1200ものテストを300人に対して行なった。それだけの数をやったら1人が感染していてもおかしくはないはずだ。むしろ我々の検査システムが機能していることが証明されただろう。我々はジャカレイが陽性反応であることを知っていて、彼は彼のするべきことをやり、我々は彼に必要な事をサポートする体制が整っている」(UFC代表ダナ・ホワイト)

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  • 再開UFCと動き出したRIZIN…ウィズ・コロナのMMA■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    2020-05-18 10:23  
    105pt

    多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマは再開UFC、動き始めたRIZINです!!(ニコ生配信されたものを編集したものです)【1記事70円から購入できる過去記事】・【1万字リポート】コロナ禍のアメリカで何が起きているのか?

    ・井上直樹くんにとって金太郎選手はおいしい相手です・RIZINライト級GP王者ムサエフはUFCと契約するのか?

    ・平本蓮RIZIN契約、MVPvs安西決定の舞台ウラ・佐々木憂流迦骨折の治療代は誰が払うの?


    ――シュウさんがお住まいのニューヨークは新型コロナで大変な状況が続いてますが……。
    シュウ まだまだ大変ですねぇ。私が住んでるクイーンズの死亡者数は日本の10倍以上あるんですよ(苦笑)。
    ――ひえっ!!
    シュウ まあニューヨークは大変ですよね。物乞いの人も増えてきましたし。こないだなんてホームレスの人が歩道でおしっこしながらぐるぐる回っていたり、お尻を出してクソしてましたからね(笑)。
    ――酷い!!(笑)。
    シュウ さすがに警察を呼びましたけどね。笑うのは不謹慎かもしれないですけども、笑って過ごすしかないです。 ニューヨークはホントに感染者が多いですよねぇ。
    ―― アメリカって手洗い・うがいの習慣はあるんですか?
    シュウ あんまりあるとは言えないですね。ある記事に載っていたのはアメリカで感染者数が多いのは、部屋でも土足という理由もあるなんじゃないかと。私は一理あると思うんですよ。なぜかというとハワイは60年ぐらい前から靴は履かない生活習慣があるんですよ。で、ハワイは感染者が少ないじゃないですか。現時点でも死亡者も17人だそうですし。ニューヨークみたいな汚い街を歩いて土足のまま家に帰ってベッドに飛び乗れば、それは感染者が増えてもおかしくはないですよね。 そんな感じなので、いつ経済が再開されるのか見通しが立ってないのでみんな困ってますね。私の家にホームスティしている魅津希ちゃんがフィジカルトレーニングのために通ってるジムがあって。そこに「内緒で開けられないか」という交渉をしてみたんですけど(笑)。
    ――内緒で!
    シュウ こちらでは3ヵ月間は商業物件の家賃を払わなくていい、という法案が通ったので、ジムのオーナーは家賃を払ってないんですね。でも、1日でも開けたのがバレたら 家賃を払わなきゃいけないんです。だから無理だと。いろいろと探して魅津希ちゃんのために開けてくれるジムを見つけたんですけどね。
    ――マネジメントとしてやらなきゃいけないことが増えてるんですねぇ。
    シュウ やっぱり試合をしてもらってファイトマネーのパーセンテージをもらうのがマネジメントですからね。試合環境を用意するのが仕事ですよね。いまニューヨークでできる練習といえば公園でミット打ちするとかチームメイトと待ち合わせてマススパーするとか、友達のガレージにあるマットの上で練習するとかいった程度なので、ちゃんとした対人練習はできてないファイターは多いです。魅津希ちゃんも本来ならば弟の井上直樹くんと同じように日本に帰したほうがいいのかなと思ったんですけど、彼女のP1ビザをインヴォクタからUFCに移行してる最中で。コロナのせいで更新作業がストップしてるんですね。だから帰国しちゃうとアメリカに入国するときに面倒なことになりかねないんです。
    ――そういう理由からニューヨークに留まっているんですね。
    シュウ それにフロリダにいる佐藤天選手もそうなんですが、UFCファイターはアメリカにいたほうが試合は組まれますからね。ちなみに日本に戻った(佐々木)憂流迦くんは4月に骨折したアゴの手術をする予定だったんですが、コロナの影響で延期になってます。いまはどうしてもコロナ患者や重病患者が優先されちゃいますからね。 手術が終わってから対人練習を始められるということを考えると、大晦日にカンバックできたらなあとは考えてるんですけど。 
    ――シュウさんのツイートだとRIZINの榊原信行さんや笹原さんとZOOMでミーティングを行なったとか。
    シュウ RIZINに関してはジャンさんにオフレコでいっぱい話したいくらいなんですけど(笑)。

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  • サイモン・ケリー⑥ 中邑真輔の「猪木アピール」を受けて新日本プロレスの会場に乗り込んだ話

    2020-05-16 09:58  
    110pt
    アントニオ猪木の元・娘婿で新日本プロレスの社長を務めたサイモン・ケリーインタビュー第5弾。今回は「IGFはなぜ崩壊していったのか?」です!(聞き手/ジャン斉藤)パート1はコチラ→「プロレスに関わることは倍賞美津子さんに大反対されました」パート2はコチラ→「猪木事務所の暴走、ロス道場設立、猪木vsMMAファイター」パート3はコチラ→第5代新日本プロレス社長から見たシンニホン暗黒時代パート4はコチラ→「ダーッ!!」は権利問題でリング上では不発……IGF嵐の船出!
    パート5はコチラ→ IGF大晦日・小川直也vs藤田和之が噛み合わなかった理由 


    ――新日本プロレス時代の中邑真輔選手がリング上で猪木さんの名前を出して対戦表明したときがあったじゃないですか。「新日本プロレスの歴史、すべてのレスラーの思い、このIWGPにはの思い入れはある。ただ、このIWGPに昔のような輝きがあるか?俺はないと思う。足りない! 猪木ーーっ!! 旧IWGP王座は俺が取り返す!」と。
    サイモン あー、はいはい。ありましたね。
    ――中邑選手はIGFと事前に何か接触されていたんですか? 
    サイモン 何もしてない。向こうから突然アピールしてきて、こっちもビックリしたというか。当時の新日本は猪木さん方面には触れるな、という方針だったみたいなので、中邑選手は逆においしいと計算するような人だから。中邑選手は自分で考えてフライングしてアピールしたんだろうなと。俺はそういう風に受け取っちゃったんですけどね。
    ――団体の思惑を飛び越えて中邑選手がボールを投げてきたと。
    サイモン そこで引いたらIGFらしくないなと。乗るしかないってことで乗っちゃったという感じですよね。  嫌がらせで新日本の会場に俺や澤田(敦士)が行ったり(笑)。
    ――ハハハハハハハ!
    サイモン こっちが何かアクションしないといけないと思ってアクションしたら、 新日本は完全にシャットアウト。大阪の会場まで行ったんですよね。澤田と一緒にチケットを買って入って、新日本のファンからヤジを飛ばされながら(笑)。昔のプロレスが好きな人からは「頑張ってね!」みたいに声をかけられて。
    ――サイモンさんは何か仕掛けようとしたんですか?
    サイモン そうなんだけど、新日本のチームワークがありえないぐらい凄くて、俺や澤田の座席の位置を把握してるんですよ(笑)。 
    ――何かしようとしたら、すぐにすっ飛んでくる(笑)。
    サイモン 中邑選手の試合が終わったぐらいのタイミングで、澤田と2人でリングのほうに行こうとしたら、若手レスラーからスタッフから凄い人数で食い止められるみたいな(笑)。
    ――ハハハハハハハハ!
    サイモン 中邑選手はスタッフの指示で客席じゃなく花道から帰ってたんですよ。それでもリングサイドのフェンスまで辿り着いたからマスコミもそのときの写真を撮ってたと思うんだけど。そのあと取材した人たちに話しを聞いたら新日本から「一切書くな」と。 書いたら取材拒否だみたいな話があったらしいですね。
    ――IGFとは1ミリたりとも関わりたくない鉄の意志を感じます(笑)。
    サイモン 会場にいた一部のファンしか騒ぎはわかってないみたいな。もちろんテレ朝の中継にも乗るわけがないし。 でも楽しかったですね。
    ――この件について新日本と何か話はされなかったんですか?
    サイモン してないですね、何にも。
    ――しばらくして猪木さんもコメントを出しましたよね?「引退している」という。
    サイモン ああ、出しましたね。「俺はもうリングに上がってないんだから」と。あのとき猪木さんは入院してたんですよね。猪木さん抜きでIGFらしいことをやらなきゃなんない。 猪木さんが元気でもやらせたくはなかったんですけど。中邑選手がWWEに行ったあとに本人とチラッと話す機会があって。中邑選手としては団体の意向関係なく勝手にアピールしたところはあったみたいですね。
    ―― 中邑さんとしてもボールを投げてみてどうなるか……っていう。
    サイモン 中邑選手はデビューの頃からロス道場に来てて、猪木さんと何回も食事してるし、猪木さんの性格を知ってるから。猪木さんとだったら何かキャッチボールができるかも……という期待感はあったんじゃないですか。 彼としてはボールを投げたつもりが内部で何もなかったことにされたという状況だったから。あれはあれで大変だったらしいですよ。

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  • 米インディレスラー悲痛の告白「コロナウイルスなんて他人事だった。自分がかかるなんて」

    2020-05-15 11:09  
    100pt
    アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは米インディレスラー悲痛の告白「コロナウイルスなんて他人事だった」です!<1記事から買えるバックナンバー>


    小笠原和彦 リアル・空手バカ一代!「ボクは“やっちゃっていいよ”組なんです」 青柳政司 「左目を失っても打倒プロレスの旅は終わらない」 若鷹ジェット信介 黒歴史ファイティングオペラ――ハッスルの最期を看取った男 





    【#MeToo】マイケル・エルガンはすべてを失ってしまったのか




    我々が見たいのは無観客プロレスでもない、映画のようなプロレスでもない。プロレスが見たいんだ! 血の流れるデスマッチが見たいんだ! そんな熱烈なインディープロレスファンの声が聞こえてくる。いまWWE以外のアメリカンプロレス界隈は、どのような状況になっているのだろうか……。
    東京都や大阪府など7都府県で、4月7日に発令された新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言は、翌週の16日には対象地域が日本全国へと拡大された。5月14日には、39県で宣言解除が発表されたものの、感染第二波の恐れもあることから、しばらくは予断を許されない状況が続きそうである。日本国内の感染者数約1万6000人、死亡者数約690人となった現在、プロレス、格闘技はもちろん、プロ野球やJリーグ、大相撲などの再開、開催時期はまだ決まっていない。
    世界最多の感染者数約136万人、死亡者数約8万2千人を数えるアメリカであるが、州によってはロックダウン(外出制限)の段階的な解除が始まっている。4月9日にプロレス、格闘技を含めたプロスポーツを「必要不可欠なサービス」とみなしたフロリダ州では、WWEとAEWのいわゆる“テレビプロレス”大手資本団体は、隔週で無観客大会を続けている。
    5月9日には総合格闘技団体UFCも同州ジャクソンビルで無観客大会を開催。13日、16日の両日も同じ会場にて開催した。
    一方、メジャー団体以外のプロレス団体は、たとえ開催が許されているフロリダ州であっても、開催する意思はないようだ。


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