多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマは悪質コレクターから選手を守れ!です!!(ニコ生配信されたものを編集したものです)


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シュウさん、UFCが計画していた格闘技無人島ファイトアイランドは、アブダビのヤス島であることが判明しました。

シュウ ファイトアイランドは最初の話では、どこかの島を借りてホテルやインフラを整備して……みたいなイメージしてましたけど、 ヤス島はもともとアブダビにある人工島で、そこにはホテルも4軒ぐらいありますし、フェラールワールドやウォーターパーク、アミューズメントパークとかゴルフ場があるんです。ご存知のようにUFCの株10%をフラッシュエンターテイメントというアブダビの会社が持ってますから、そのコネクションもあってその人工島をUFCのために開けてもらったということですね。余談ですが、このフラッシュエンターテイメントのディールをズッファに持ってきたのヘンゾ・グレイシーで、そのご褒美的な契約で、アブダビ大会でヘンゾはマット・ヒューズと試合をしたんです。

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よく考えると、無人島をイチから整備するって超難しいですよね。

シュウ
 川尻(達也)選手や佐藤天選手もヤス島で試合してますからね。 以前と違うのは、UFCの契約では選手とセコンド1つの部屋に泊まるんですね。けれど、ファイトアイランドの場合はすべての選手とセコンドに1つずつ部屋を与えられて隔離されます。ファイトウィークの木曜日には現地に入って検査を受けて、結果が出るまでホテルの部屋から一歩も出ちゃいけないんですよ。そしてこれはいま入った情報なんですが、すべての選手とセコンドは、ロンドンなど何ヵ所かの都市にまず集まり、そこで検査を受けて、36時間から48時間隔離。そしてオッケーの選手とセコンドのみ、UFCのチャーターフライトでアブダビに飛ぶ、という手配になるそうです。

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そこまで厳重に管理してるんですね。

シュウ
 ラスベガスで大会をやる場合は、ホテルを一軒借りきって全選手にスイートルームを与えられるんですよ。すべての部屋にリビングルームとベッドルームが2つあって、そこで選手とセコンドが過ごすんです。そして普段は青と赤コーナーに分けてホテルに設置されるマットルームも、今回は選手につき、1つ、しかも選手が泊まる部屋のすぐ隣にマットルームが設置され、そこにポータブルサウナなどもあるんです。
 ホテルに着いたらまず熱を測りPCR検査を受けて、そこからはファイトアイランド同様、検査の結果が出る24時間後までどこにも出ちゃいけないんです。もちろんホテルのプールも使えません。そして陰性反応が出たら、やっとUFCP PIに練習しに行ったり、ショッピングに行ったりできるんです。ただプールに関しては完全予約制で、その予約した枠で、選手とそのセコンド以外はプールには入れない、というルールになってます。

――しかし、さすがUFC、全選手スイートルームなんて金がある!(笑)。
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