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「格闘代理戦争3rdシーズン」で優勝し、ONEでプロデビューした平田樹。3連勝が懸かったナイリン・クローリー戦では体重オーバーとなったが、圧巻のパフォーマンスで勝利。

https://www.youtube.com/watch?v=RIebkCxB-To

インターバル中のダンスを含めた賛否両論を巻き起こしたが、平田が所属する
K-Clannの指導者であり、セコンドに付いた横田一則に舞台裏を語ってもらった



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――
平田樹選手の試合が大反響なのでコーチの横田さんに話を伺いにきました!

横田 大変でしたよ! イツキ(平田樹)に「踊るのをやめろ!(怒)」って止めて動画がツイッターで拡散されたりもして(苦笑)。

https://twitter.com/majan_saitou/status/1225926301615185920

――
あのシーンは相当インパクトはありました!

横田
 体重超過はもちろん反省しないといけないんですけど。イツキはああいう子で、何か悪気がある子じゃないんですよね。パリピみたいなもんで。

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――コーチとしてパリピをコントロールするの大変そうですね。いまはKINGレイナ選手も横田さんのジムに通ってるそうですし、完全に“猛獣使い”というか(笑)。

横田
 イツキ、KING、所属じゃないけど、(才賀)紀左衛門も来るようになって……「駆け込み寺でしょ?」って言われますよ。才能があるけどハグレモノの集まりで、個性の強い子が多い。KINGは通いだしたばかりですけど、朝練とかも遅刻しないし、ここまで格闘技に取り組んでるのは初めてなんじゃないですか。KINGはいまこっちのほうに引っ越して本気でやってますからね。

――
KINGさんはこれまでジムを転々としてたじゃないですか。

横田
 ウチでダメだったら終わり……くらいの覚悟があるのかもしれないし、これはイツキにも言ってるんですけど「遅刻なんかしたらすぐ辞めさせるから」って。言うことが聞けないんだったらやめていい、と。
――やれるかどうか。

横田
 「できないならやめていいよ」って。こっちが求めてきてもらってるわけじゃないから、引き止めるつもりはないんで。イツキも入った頃はチャラチャラしたんですよ。一度おもいきり怒鳴りましたからね。朝練のときに嫌々やってるから「もうやめろ!! クビだ!」と。そこから変わりましたよね。格闘代理戦争のときと比べたら5倍は強くなってますよ。それは凄い厳しい練習をやってるから。

――
よくよく考えたら平田選手ってプロデビューして1年経ってないですもんね。

横田
 あの子、練習は真面目なんで。朝練から一日6~7時間。ジムにいる時間のほうが長いはずですからね。練習するのも才能なんですよ。(村田)夏南子なんて試合翌日から練習に来てましたからね。自分で言うのもなんですけど、俺の練習は厳しいですよ。試合より練習のほうがキツイ。一旦終わりというところから、さらにやらせますから。人間ってここまでやると決まったら、そこまでは頑張るじゃないですか。でも、そこからさらにやらせるんですよ。 今回のイツキも試合当日昼まで減量して7時間後に試合をして3ラウンド戦いましたけど、全然疲れてなかったですからね。

――
今回の平田選手は体重超過ということでキャッチウェイトになりましたが、体重調整はうまくいってなかったんですか?

横田
 ジャカルタに行く前日までは普通に落ちていて。本当はアンダーで現地入りするのが理想なんですけど、こっちにいるときは1・3キロオーバーだったんですよ。それぐらいだったらジャカルタでも落ちる数字なんですけど、向こうのホテルに湯船がなかったんですよね。

――半身浴で落とせない。

横田
 いつも半身浴で落とさせてたんですよね。あとは女性の問題も重なって、自分がジャカルタに着いたときは100グラムオーバー。髪の毛を切れば全然いけるんですけど。100グラム落とすために動いて150グラムアンダーになったら、今度は尿比重値に引っかかって。

――
ONEの計量は過度な水抜きを禁止するために尿比重値も管理してるんですね。

横田
 今回は半身浴もできないし、ジャカルタは温かいから外を走って落とそうにも雨が降ったりとか。あとランニングができるような街並みじゃなかったんですよ。最終的にサウナで落とすことになったんですけど、サウナで落とすと尿比重値って上がっちゃうんですよね。本当は体重も尿比重値、両方落とさないといけないんだけど、体重を落とすと尿比重値が上がっちゃうし。尿比重値のために水を飲むと体重が増えちゃう。試合当日昼の計量では体重は落ちてるけど、尿比重値は落ちていない。最終的に試合をするためには水を飲むしかなかったんですよね。ONEは尿比重値がクリアしないと試合をさせてもらえないですから。

――
体重はキャッチウェイトでできるけど。 

横田
 はい。イツキに水を飲ませて尿比重値はクリアしたけど、体重はオーバー。そこで対戦相手とキャッチウェイトの交渉をしました。

――
横田さんが相手陣営と交渉されたんですか?

横田
 はい。こっちが悪いので、あたりまえですけど、向こうの言い分をすべて飲みましたよね。

――
それはつまりペナルティ、お金を払うってことですね。北米のMMAでは具体的な金額は明かされてますけど。

横田
 今回は対戦相手が変更になって、相手は急な出場だったじゃないですか。相手は2週間で身体を作ってきてたので、ペナルティの金額が通常より高かったんですけど、払うしかないですよね。

――
ショートノーティスだったぶん、ペナルティの金額も高くなった。

横田
 こちらからすれば向こうに「キャッチウェイトでもやらない」と言われるほうがキツイですからね。ミスしてるのはこっちだし、どんな条件でも飲むしかないですよね。だからイツキも勉強になったと思いますね。海外ではこういうこともありえると。試合後に「もう二度目はないからな」って話をして。

――
試合当日の昼間まで減量してた平田選手の体調はどうだったんですか?
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https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1871460

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