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Dropkickのプロレス格闘技本読書会!!  今回取り上げる本は『私説UWF 中野巽耀自伝』す。この記事はDropkickニコ生配信を再編集・加筆したものです(語り・ジャン斉藤)


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新生UWFやUWFインターナショナルのメンバーだった宮戸優光さんが辰巳出版から出た『私説UWF 中野巽耀自伝』で意図的に中傷を受けたとして、著者で同じ新生UWFの一員だった中野巽耀さんと、同書の編集人・佐々木賢之氏を名誉毀損で神奈川県警に告訴状を提出したことがわかりました。どの箇所が「意図的に中傷」しているのかは明かされていません。

面白いのはこのニュースが流れたことで「何が問題になっているんだ?」と購入者が殺到したらしく、 『私説UWF 中野巽耀自伝』はAmazon全体ランキングの100位以内に入っちゃったんです(笑)。

ボクは発売と同時に買っていたんですけど、積ん読状態で。失礼な話なんですけど、U系のネタは出尽くしたところもあって、そこまで刺激的ではないんじゃないかなと……。

一読してもの凄く後悔しました! なぜすぐに読まなかったのか。「私説UWF 中野巽耀自伝」は素晴らしい本です。あまた出版されたU系検証本の中でも3本の指に入る面白さでした。

『私説UWF 中野巽耀自伝』は誤解を恐れずにいえば、前書きがすべてだといえる本かもしれません。もちろん前書き以外も非常に読み応えがあるんですけど。前書きがどんな内容かといえば、そこでは中野さんが旧UWFにおけるプロレスデビュー戦を振り返っていて、 中野巽耀というプロレスラーの誇りが詰まっているんです。

UWFというのは従来のプロレス以上に「ガチなのか、ヤオなのか?」という問いかけを突きつけられてきた運動体ですが、 その前書きは中野さんなりのアンサーなんですね。中野さんがこの本で一番言いたい熱い思いがデビュー戦を通して伝わってくる。
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