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元『紙のプロレス』編集者・松澤チョロ
の脱線プロレスシリーズ第10弾。今回は『月刊FANZA』編集長の大木テングーさんさんがゲストです!(
聞き手/ジャン斉藤)



――
今回の「松澤チョロの部屋」は、アダルトビデオマガジン『月刊FANZA』編集長の大木テングーさんがゲストです。大木さんはプロレス格闘技ファンであり、チョロさんの観戦仲間であり、Dropkickユーザーであると。

大木 はい(笑)。チョロさんには『月刊FANZA』の原稿もお願いしていますね。

チョロ
 いろんな意味でFANZAさんにはお世話になってます! 

大木
 今日はよろしくお願いします……って何を話せばいいんですかね?

チョロ
 プロレスとアダルトビデオ(AV)って親和性が高いって昔からよく言われるじゃないですか。

――
猪木さんは「戦いはセックスと同じだ」と言ってますね。

チョロ
 ブル中野さんも「プロレスはセックスである」と言ってる。たしかに言わんとしてることはわかるけど、オレはそこは違うと思ってて。

――
猪木さんとブル様に物申す松澤チョロ!(笑)。

チョロ
 だってAVって基本は他人に見せるもんじゃん。でも、セックスはやっぱり見られることを意識してやるものじゃないし。

大木
 いきなり深い話というか、チョロさんのセックス論!  今日、ボクは必要でしたかね?(笑)。
チョロ なのでセックスじゃなくて「AV=プロレス」のほうがしっくり来るというか。やっぱり視聴者を楽しませるってのが前提にありながら、その中でリアルなことが起きちゃうこともあったり。だからオレは、ながえスタイルという団体の作品が好きで……。

大木 ながえスタイルはプロレス団体じゃなくて、AVメーカーですよ(笑)。 

チョロ
 そうなんですけど、自分にとって、ながえスタイルは信頼がおけるというか、キレイだったり、かわいい女優さんが出るからって見るわけじゃなくて。作品にリアリティが感じられて好きっていうのが前提にあって。それは内容がハードとかじゃなくてね。

大木
 ながえスタイルはドラマの完成度が高く、リアリティがありますよね。ちなみにいまのAV界の主流はドラマなんですね。逆にいわゆる女優の素顔を見せるようなドキュメンタリーはあんまり流行ってないです。

――
リアリティのあるドラマは好まれるけど、リアルなドキュメンタリー系が売れないのは面白いですね。

大木
 ここ数年でAV女優の表現力が向上したというのもあるし、SNSを見れば女優の素顔は充分見れますからね。アイドルと同じで、それ以上の闇や業みたいなものは見たくないでしょう。で、なんの話でしたっけ?(笑)。

――松澤さんの推しのプロレス団体は、ながえスタイルだって話です(笑)。

チョロ
 間違いではない(笑)。プロレスとAVって世間からいろいろと言われがちなジャンルなんだけど、プロレスのほうでもAVに距離が起きがちだったときもあったというか、プロレスでも下に見ていた時代はあったよね。そこでパッと思いつくのは、東城えみの騒動かなあ。新木場1stRINGでドレイク森松と「負けたら即AVデビューマッチ」をやって。東城えみが負けて、そのままリングでAV撮影。そうしたら当時新木場1stRINGを道場兼ホームリングにしていたJDスターが「AV撮影するなんて聞いてない」と猛抗議したやつ。

――
「神聖なリングで!」とけっこうな騒ぎになりましたね。

大木
 ただ、メーカー側は「事前にAV撮影の許可を取ってる」と主張してるんですよね。そのメーカーはナチュラルハイというところで、そのへんはしっかりしてるメーカーなんですよ。たとえば海外まで行って飛行機をチャーターして、その中で痴漢AVを撮ったり。

――そういう話を聞くと、何か事実かはボンヤリ見えてきますね。

チョロ 問題になった東城えみの作品はお蔵入りになったんだけど、ドレイク森松戦を撮り直して発売してるんですよね。ドレイクさんはこの件がきっかけでいったんプロレス界からフェードアウト、東城さんはその後もけっこうAVに出演してたんだけど。10年前くらいにロッシー小川が「東城えみがスターダムの会場に子供連れて見に来た」というツイートをしてて。いまは落ち着いてるんだと思ってたら、そのあとも母乳モノや妊婦モノで何本かAVに出演してるんだよなあ。

大木
 東城えみにめちゃくちゃ詳しい!(笑)。

――
AVかポルノか不明ですけど、プロレスラーが初めて出演したのは元全日本プロレスのサムソン・クツワダさんかなと。カミプロで吉田さんが取材したときの担当がボクだったんですが、クツワダさんは「軽い気持ちで出たら、奥さんにメチャクチャ怒られた」とあっけらかんと語ってて。

チョロ
 あとサスケさん名義の作品もあるんだけど、本人は認めてないんだよね(笑)。

――
タイトルは『サスケのジュニアはヘビー級チャンピオン』ですよね。あれ、岩手県議員時代に発覚したんですけど、議員前の作品だから蒸し返す必要は問題はなくて。でも、当時のサスケは覆面登庁からはじまってマスコミのターゲットになっていたし、またサスケの対応が記事にしやすいんですよね。AVについても「まったくの別人。何者かが仕組んだとしか思えない」と否定したり(笑)。

チョロ さすがサスケさん(笑)。でも、本人なんでしょ?

――
その作品で共演した男優のミートボール吉野さんが「サスケさん本人だった」と撮影の状況も含めて具体的にに証言してますね。

チョロ
 最近も出演疑惑のある有名女子格闘家が「私は出てない」と言ってたしなぁ。まあでもサスケさんくらいゴシップ慣れしていても、政治家という立場的にAV出演は認められなかった時代だったんだろうなぁ。有名男優だったチョコボール向井さんが新生FMWでデビューしたときも、最初の頃は邪道・外道にボコボコにされてるんだよね。で、1回離脱して鍛え直して再チャレンジしたとか。エンタメ路線の新生FMWですらそんなに厳しいんだって。

――そのへんは時代と共に緩和されていったというか、00年代・中盤からプロレスとAVの距離は狭まっていくんですよね。新日本の練習生だったチョコさんが新日本のリングで永田(裕志)さんとシングルをやったり、武藤・全日本がAVメーカーのS1とコラボして後楽園ホールで興行をやって女優さんもたくさん出てきたり。

チョロ
 そんなのあったなあ。武藤敬司引退DVDボックスに収録されてほしい! 無理かな(笑)。

大木
 新日本プロレスのレッスルランドにも夏目ナナがマスコット的に登場したことがありましたよね。あとプロレス関連で他にもいろいろと出ていた。

――
夏目ナナに対してプロレス関係者からの「おじさん構文」メールラッシュが凄かったという噂は聞いたことあるなあ。<14000字対談はまだまだ続く>
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