ハックルベリーに会いに行く
台獣物語24(1,907字)
24
「きみたちもご存じかと思いますが、この地方には伝統的にヲキやトモが多い。そもそも、ヲキの元祖であるアマノウズメも、この地方出身ですしね」
エミ子は、山神の話に興味深げに頷いた。すると山神は、ふと身を乗り出すと、声のトーンを少し抑えながらこう言った。
「……それで、これまでも何人かヲキの方々にお話を伺ってきたのですが、実はこのたび、塾を作りましてね」
「塾?」
そう尋ねたぼくに、山神は頷くと言った。
「そうです。といっても、勉強を教えるわけではありません。そこでは、これまでぼくが知り合った何人かのヲキ、トモの方々に集まっていただき、交流を深めてもらうとともに、その能力の開発育成にも取り組んでもらおう――と考えたのです」
圭輔「……ほう」
山神「それで、ここからはご提案なんですが、よければお二人にもその塾に参加していただきたいと思いまして」
一時間後、ぼくとエミ子は山神のカジノホテ
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。