閉じる
閉じる
×
あらゆるコンテンツにおいて最もだいじなのは「冒頭」である。「オチ」と思われる方が多いかもしれないが、それは違う。それが違う理由を今から書いてみたい。
例えば小説において、最もだいじなのは冒頭である。
しかしながら、多くの人はそう思っていない。特に読者は冒頭を意識していない。彼らは「オチ」を意識している。「オチが面白ければいいな」と期待しながら読んでいる。
しかし、彼らは気づいていない。もし「冒頭」がつまらなかったら、そもそもオチへの期待など発生しないということを。もし冒頭がつまらなかったら、その小説を読んでいない。2、3ページ読んでつまらなかったら、すぐに放り出してまた別のもっと冒頭が面白い小説を読み始めるはずだ。
だから、ほとんどの読者には気づかれていないものの、作家は冒頭にこそ最も力を入れている。例えば推理小説の名手である赤川次郎氏などは極端で、彼はオチ、すなわち殺害のトリックやときに
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。