ハックルベリーに会いに行く
1994:その18(1,722字)
ユーミンは1954年の生まれだ。1946-1949年に生まれた団塊の世代より少し遅れてきた世代だ。遅れてきたからこそ、団塊の世代の喧噪を横目に、クールな生き方を選択、実践してきた。それが、団塊の世代以降の人々に圧倒的な支持を受けることになる。
団塊の世代はあらゆる意味で特別なので、他の世代の共感はなかなか得られない。その意味で団塊の世代は孤立しているが、そもそもが圧倒的多数なので、その孤立に気づかない。
このねじれた状況が、そのまま日本社会のねじれにもつながった。団塊の世代の常識は他の世代の非常識なのだが、その他の世代がマイノリティだから、ここ70年ほど、社会は団塊の世代の非常識を中心に回らざるを得なかった。
しかし唯一音楽だけは、団塊の世代に対するカウンターがマジョリティになった。団塊の世代を魅了したグループサウンズやフォークソングはすぐに廃れ、その直後に始まったニューミュージックを始祖
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