エピローグ

・第1章 お1人様でも安心
・第2章 鶏が先か、卵が先か
・第3章 アルバイト
・第4章 デビュー
・第5章 時間泥棒
・第6章 都会のオアシス
・第7章 待遇と出会いと
・第8章 麻雀で食う
・第9章 麻雀のプロ

・第10章 洗脳
・第11章 酷使


新しい職場は東風戦だった。東風戦は後藤
連れて行ってもらって以来ちょくちょく遊びに行くことはあった。

刺激的で超楽しいルールだった。だが東風戦のお店で
働いてみようと思うほど、当時の僕は腕前に自信が無かったのだ。

まずは段階を踏んで―― と思い、0.5から1.0のお店へ転職。
3か月勤めて手応えはあったし、ディープな客層に対する耐性もついた。

やれる、十分戦えるはず―― だった。


遠藤「木原さん、従業員募集してますか?」

遠藤(仮名)が入ってきたのはオープンしてから少し経ったころだった。
以前より面識はあった。最初に働いていた雀荘で何度か打ったこともある。

(なんだかショボイ麻雀を打つヤツだな・・・)

そんなイメージだった。
少なくても強いなんて全く思っていなかった。