エピローグ

・第1章 お1人様でも安心
・第2章 鶏が先か、卵が先か
・第3章 アルバイト
・第4章 デビュー
・第5章 時間泥棒
・第6章 都会のオアシス
・第7章 待遇と出会いと
・第8章 麻雀で食う
・第9章 麻雀のプロ

・第10章 洗脳


店長「木原、明日から夜番に行ってくれ――」

店長にそう告げられたのは月の半ば頃だった。
別に夜番は苦ではない。むしろ来客で慌ただしい昼番よりも

まったりとした夜番のほうが働きやすいまである。
大嫌いな街宣(ティッシュ配り)もやらずに済む。ただ――

店長「出勤時間の1時間前には店に来るように――」

という謎のミッションを課せられた。

(え、夜番のみんなはそうしてなかったような・・・・)

しかし新入社員の僕は抗う術を知らず
いわれるがまま1時間前に出勤することになった。


夜番に来て違和感を覚えたのは卓回しだった。
来客が多い昼は積極的にスタッフが卓に入り卓数を伸ばそうとする

夜は卓割れしたお客さ